槍と秘密結社
結構最近頑張ってます!
あれからしばらく歩いていると街が見えてきた。
前の村とは全然違うのでおそらくこの欲望の町を治める領主が住んでいる町だ。
が、少し歩いていても貴族が住んでいるような館は見つからず
あるのはせいぜい旧城と思われる城が中央に一つあるのみだ。
「なぁメイ、ここの領主に先にあっておきたいんだがどこかわかるか?」
「?、見えてますよ?」
「見えてる?」
その様な館は一切見当たらない。
まさかあの城なわけないしな。
「あの城に領主はいます、さぁ行きましょう!」
「えぇ!」
まさかあのあの城に領主が住んでいるなんて……
いや、でも確かにここ以外にないか。
ただ初見だとわからないな。
ここは十王国の敷地内だがあくまでもここは町なので国認定されていない。
そんな場所に城があっていいのだろうか?
「この城は元々獣人の国が二つに分かれていた時に使われていた相手側の城なんですよ。」
「ふーん、じゃあ負けたんだこの国は。」
「いえ、十王国の前身となった国の王子と相手側の王女が恋仲だったので
結婚して一つになりました。」
予想の斜め上をいく回答に僕は驚いた。
そもそも敵国同士なのに恋仲になれたのがすごい。
「今では英雄扱いですからね、あの二人は。」
「って事はある程度強かったんだろうね、獣人って事は。」
獣人は昔から強い者が上に立つ仕組みだ。
それだからこそ強さがなければ下剋上をされるのだが。
「勿論です、何せ竜を二人共一人で倒せるらしいですよ?」
「……なんか自信なくなるよ、そうゆう昔の強い人の話を聞くと。」
昔の人は僕より強いと思われる人が多い。
初代勇者である光城帝、初代魔王大魔王煌に
世界の技術力を大きく進歩させ世界的にも強者と認識されているクリムゾン。
そして今聞いたその二人と昔は今より力の強さの線引きが違うように感じる。
僕は強いとゆう自信はあるけどこうゆう話を聞くともっと頑張らなきゃと思ってしまう。
それこそ薬物に対しても僕はまだまだ実力が足りない。
噂では一定以上強くなると薬で相手が戦闘不能になるらしいので
今の所はそれを目標にしている。
「大丈夫です!ご主人様はとっても強いです!」
「……ありがとう。」
僕達は城に着くと門番達に止められたが手紙を見せると大慌てで中に入っていった。
その後許可されて僕達は中に入る。
中に入ると城とゆうだけあってとても豪華な作りになっている。
少し歩くと領主がいるであろう部屋まで案内された。
中に入ると鼠の獣人が座っていて仕事をしている。
「……」
「あの……」
「私の元従者が迷惑をかけた。」
「えっ?」
その受け答えした態度に驚いた。
女性に聞いてた借金を作る様な人には見えない。
話を聞いていくとなんとなく全様が見えてきた。
どうやら深刻は領主にも干渉できる力を持ってるらしい。
深刻はいわゆる秘密結社らしくあまり一般には知られてないそうだ。
鉱脈が欲しい深刻に税を上げ借金があると言えと言われたらしく
抵抗するならこの町を消すと言われたらしい。
勿論そんな事出来る訳ないと思ったらしいのだがたった一時間で
欲望の町の半分を消してしまったのだ。
流石にこれはまずいと思い深刻の言う事を聞いたらしい。
確かにその様な武力を持たれていたら聞かないといけないのはわかった。
「多分だが、あのダムにいる者を捕まえるのを失敗したんだろう?」
「そうですけど……」
僕達はあそこに関しては失敗した。
けど一応手紙をもらった以上きておこうと思ったのできたのだ。
「手紙に書いてあった、まぁ捕まえられた方が楽だったのだが。」
「すいません。」
「いや、あの施設を壊してくれただけでもありがたい。
今ごろ工作員がさらに破壊している所だ。」
それならまだ少し罪悪感が薄れる。
って事は僕達はあの女性に信用されてなかったわけだ。
見ず知らずの人を信じろって方が無理だからこの行動はわからなくもない。
「が、あそこを破壊できるくらいだ。少し協力してもらいたい。」
「協力?」
一体なんの事だろう。
多分深刻関連なのは想像出来るけど。
そう思っていると領主が小声で
「……明日の深夜、深刻のアジトを襲撃する。」
「!」
声は出してはいけないと思ったので声は出さなかったが驚いた。
まさかアジトまで特定してるとは、秘密結社とはそんなにあっさり見つかる者だろうか?
「明日は幹部が全員揃う日だ、その日に捕まえれば深刻は終わりだ。」
確かに言う通りだ。
幹部が一人でも残っている場合その組織は完全に壊滅出来ない。
その日に狙うのは一番懸命だ。
「我々の方で十一名は処理する、貴殿達には残り一人の相手をしてもらう。」
「……で、その名前は?」
「深刻幹部射手のリアスだ。」
リアス、か。
覚えておこう、流石に逃したくはない。
「今日はゆっくり休んでんでくれ。」
そう言ってもらい今日はこの城に泊まり明日の準備をした。
城で寝るなんてイレイサ以外ではないだろうしここでも存分にゆっくりしようと思う。
そんな事を思いながら僕達は明日の襲撃に備えるのであった。
これでそろそろもう一つの書きたい町に移れるぞ!
KHRBよろしくお願いします!




