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槍と親友

久しぶりの予約投稿


その時間がひねくれてるのは許してね?

「じゃあ僕も入ってくるね。」


そう言ってミラさんがシャワー室へと消えていった。

今度はタルト王女様と二人っきりだ。


「貴方、何か質問ある?」


「質問、ですか?」


「そう、私について知りたい事くらいあるでしょ?」


まぁあるよ、勿論。

でもここで聞くのもなんか違う。

まだ心の整理が出来てないのにそんな事出来ない。


「今はいいです。」


「遠慮しなくていいのよ。」


「そう言われましても……」


さっきのミラさんの事が頭から離れない。

急にキスなんて誰でもあせると思う。


「うーん……そうだ、私の魔力って知ってる?」


「いや、知りませんけど。」


堅牢の魔力なんて知るわけがない。

知っていたらもっとそれらしい二つ名がついている筈だ。


「私の魔力は変化、よ。」


「変化?」


「そう、私が触れているものは全て見た目だけ変化させられるのよ。」


へぇ、そうなんだ。

それは面白そうな魔力だな。

とゆうか教えてもらってもいいのだろうか?


「教えちゃっていいんですか?」


「いいの、もう私達仲間でしょ?」


「それならいいんですけど。」


それならそれで嬉しいし。


「私ね、よくこの魔力で王都に出てたのよ。」


「あ……」


確かに言われてみれば抜けだすのには向いている。

どんな姿なんだろう?


「私が王都に出てた時は……男になってたわね。

高身長で筋肉質の男になれば誰も寄ってこなかったわ。」


……ん?


「外で魔物も狩ってたりもしたかしら楽しかったわね。」


それって……

いやいや、まさかそんなわけ。


「ね、隻眼……じゃなかったわね。

紅眼って近くで見ると意外と綺麗ね。」


それと同時に僕に近付くタルト王女様。

隻眼って……それをするのはあいつしかいない。


「ソー……ダルト?」


「そうだけど?」


「えっ、えぇ⁉︎」


あのソーダルトの正体が王女様だと⁉︎

ロリコン呼ばわりされてたあいつが⁉︎


「貴方ならわかってたと思ったんだけど……

こんなに分かりやすいのに。」


「は?」


どう見たらそう見えるんだ?

ヒントもないのに分かる訳がない。


「だってソーダルトって名前結構単純なのよ?」


単純……なのか?

僕にはそこらへんの区別はつかない。


「私の名前、タルト・ソードベルからタルトとソードを使って

ドをタにしてそれに濁点をつけて反対にしたらソーダルトでしょ?」


……本当だ。

いや、普通は気付かないだろ。

そこまで凝ってないにしろそもそも性別が違ってる時点で当てられない。


魔法の情報があればまた違ってくるかもしれないが

それでも絞り切る事は出来ない。


相当感がよくないと分からないと思う。

いや絶対に分からない。


「つまり甘い物を好きってのは?」


「私がよくタルト屋に寄ってたからね。」


と言いながらソーダルトに変身した。

その姿は間違いなくソーダルトだ。


「この姿じゃ無理があったわね。」


「違和感あるからやめて欲しいんだけど?」


「そう?私はないけど。」


「お前はそれに慣れてたからだろ?」


「はいはい、わかったわよ。」


と言って元の姿に戻った。


「そういえば堅牢の時の名前ってあるの?」


「そりゃあるわよ、チーズって名前だったわ。」


と言って今度はチーズ?に変身した。

僕が中身を知らなかったので知らないが

変身したのにも関わらず姿形が同じままだ。


「これにならないと鎧が着れないのよね。

全く、なんでこんな重い鎧着なきゃならないのよ。」


「筋力か。」


「……これ言うけど材質はメテノンよ。」


「あぁ……着てんの?」


「着てるわよ、貴方これ着ながら戦闘出来る?」


……無理だな。

多分誰も着れないと思う。

それぐらいメテノンは重い。


僕は首を軽く横に振った。

タルト王女様も納得してくれた様だ。


「さ、他にはない?」


「うーん……チーズって名前の由来ってあるの?」


「私の好きなチーズタルトから来てるわ。」


「……それだけ?」


「それだけよ、何も深い意味はないの。」


……まぁらしい感じはするけどさ。

そんな事を考えているとシャワー室の音が無くなった。

おそらく洗い終わったのだろう。


「これくらいでやめよっか。」


「そうだな、じゃあこれからもよろしく。」


と言って僕はタルト王女様の頭を撫でた。

これは決して可愛いからではない。

仕返しだ。


ソーダルトにはよく頭を撫でられていた。

僕自身嫌ではなかったがなんかムカつく。

だからちっぽけではあるが少しだけ仕返しをしたくなったのだ。


「あ!それは私の領分よ!」


「今は僕の方が背が高いから関係ないよ。」


「変身してやり返してやろうかしら……?」


そこまで嫌なのか……

それと同時にミラさんが戻ってきた。


「スラン君、空いたよ。」


「あ、わかりました。」


と言って僕は風呂場に行こうとした。

が、タルト王女様に腕を引かれ引き止められる。


「……後ででいい?」


「これからはタルトって呼んでね。

親友に王女様とか呼ばれるの嫌だからさ。」


……ったく、しょうがない。


「タルト、これでいい?」


「えぇ、もう満足。」


と言ってミラさんの方に視線を変えると体が震えていた。


「まさか、二人とも付き合ってたりして……」


とゆう言葉を聞いてタルトの方を見る。

……


「「ありえないありえない。」」


流石に……ねぇ。

今までからして絶対にありえない。


しかも被ったな。

不思議と笑いが込み上げてくる。


なんかいいな、この感じ。

はい、タルトがソーダルトでチーズだったの分かった人いますか?

ソーダルト分かったら結構凄いと思います。

何せヒントは名前とちょろっと出てきたソーダルトからチーズに変わったあれしかないからね。


KHRBよろしくお願いします。

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