槍と取引
ぽい
「こちらが証明書でございます。」
ソードベル王国の使者が身代金を出したとゆう証明書を出した。
一応確認して本物だったので二人を連れてくる。
「ミラさん、引渡しです。」
「あれ、明日じゃないの?」
「なんでも早く着いたらしいよ。」
そんな話をしながら二人を使者に渡した。
勿論魔力封じの腕輪は回収している。
「この二人で間違いないですね。」
「はい、では失礼しました。」
寮を出る時ミラさんはこちらに小さくてを振り
堅牢は少しこちらを見てから寮を出た。
「せめてもう少し早く帰ってこれなかった?」
「ソードベル王国の方と少し話をしていたので
無理だと思います。」
それならしょうがないけど……
「どんな話をしてたの?」
「例えば……第一王女の話とかでしょうか?」
第一王女って事はタルト・ソードベルか。
あのカードの妹だけど体が弱いらしい。
まぁ他にも噂はあるけど今はどうでもいいかな。
「今この国に来ているらしいですよ。」
王族が来てるの?
普通は危ないから王都で待ってるはずだけど……
「ただ今日は会えませんでした。」
「寝込んでたの?」
「まぁそんな感じです。よくわかりましたね。」
「まぁそうゆう噂は聞いてたし。」
でもそこまでしてくるかな?
「…おかえり。」
「あ、メイ。お疲れ。」
そんな話をしているとメイが上から降りてきた。
おそらく頼んでたのが終わったんだろう。
「メイ、終わった?」
「…ん。」
そう言って報告書を僕に見せてくる。
僕は一応内容を確認した。
……うん、良さそうだな。
「ありがとう、メイ。」
「…♪」
僕はメイの頭を撫でた。
こうするとメイは喜んでくれる。
しないと何もしてくれない。
セフィの前でやると色々面倒だったけど今は何も言ってこくなった。
まぁ三年も経つしそろそろ諦めるだろう。
「そういえばスラン。」
「何?」
「頼みたい事が一つ。」
頼みたい事?
なんだろう。
「明日の会議で
ソードベルから何を貰うかを決めて欲しいんです。」
「……お金と土地は無理だったよね?」
「お金は協定で被りますから。」
そう、戦争を仕掛けられた以上ソードベルから取らないといけない。
何も実害はなかったとはいえそうしないと他国に舐められる。
そこで何を貰うかだが、一番貰いそうなお金と土地は貰えない。
お金はセフィが襲われた時点でお金を貰うのは決定だ。
協定で定められている。
そこに更に要求したら払えるわけがない。
なので貰えず土地はイレイサの立地上いらないのだ。
周りは海と大魔王の森に囲われていて土地なんかこれ以上はいらない。
管理と維持が必要な以上これはこちらの負担にしかならないのだ。
「そこでソードベル出身の僕に頼んだって事?」
「私はよくソードベルの事は知りませんので。
ここはスランの方が良い案を出してくれると思いまして。」
「……考えておきます。」
「よろしくお願いしますね。」
と言ってこの話は終わった。
僕は料理を作りながら考える。
(何を要求すれば良いのかな?)
まず問題はそれだ。
お金や土地が無理な以上まず真っ先に思い浮かぶのは資源。
もしくは技術かな?
けど資源はともかく技術は期待してない。
あそこは剣の技術以外は並くらいだしね。
資源もイレイサならいらない。
意外とイレイサにも資源があり困ってないと思う。
……ない、が正解かな?
いや、王女をイレイサに……出来るか?
そもそも実害を受けたのはマルマーだ。
貴族に嫁がせるなんていくらでも出来る。
ソードベルには後継問題と後継者問題に悩まされるのだ。
そう簡単にはくれないだろう。
あまり個人的な要求にしてはいけない以上難しい。
他には何があるんだ?
考えろ、他に何かあった気がする。
……あ、あれだ。
あれなら特に問題ない。
少し個人的な意見かもしれないけどそれでも十分利益はある。
これにしよう。
次の日
「これより、三カ国戦後対応合同会議を始める!」
その言葉と同時に話し合いが始まった。
僕達は基本参加しないようにするらしい。
マルマー側には紫電と皇女様、それに外交官らしき人がいる。
対してソードベルは金髪で片目が蒼色でもう片方が薄い水色の女性、
多分あれがタルト・ソーダルトだろう。
確かにどこかカードと似ている。
その横には外交官らしき人、その後ろにはミラさんがいた。
話す時間がなかったから話してないけど。
堅牢は不参加らしい、理由はわからないけど。
何か特別な事情でもあるんだろうか?
「では、マルマー側が要求する賠償は以下の三点でよろしいですね?」
「はい、どうぞ。」
「ではソードベル王国は賠償金十兆コールと
マルマー帝国と隣接する土地、
そして初代勇者の武器を賠償するように。」
まぁ全部納得できる。
できるけど最後のを許可するとは思わなかった。
ずっと断り続けてたのに許可が出るなんて驚きだ。
「では、続いてイレイサ王国からの賠償請求です。」
おっと、僕達の番だ。
被らなかったしこれで大丈夫だと思う。
「スラン、決まってますか?」
「勿論です、もう決めています。」
周りが少し驚いているのがわかる。
聖女から要求を言わないのだ、当然の事だ。
説明を求められたので僕の事を話すとあっさりと納得してくれた。
「僕達が要求するもの、それは──
ロイアルガーディアンズ、つまり堅牢と鏡の戦乙女の二名の身柄です。」
KHRBよろしくお願いします。




