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槍と激戦

ミラさん久しぶり

うわぁ……来ちゃったよ。

一番会いたくないコンビと会っちゃった。

あの二人の前では僕でも勝てないと思う。


魔法効かなくて物理もほぼほぼ効かないとなると誰も勝てないと思うけど。

とにかく、ここは逃げないと。

幸いあの騎士達は逃げてくれた事だし。


「おい、団長がきたぞ!」


「これなら勝てるぞ!」


あ……まぁそうだよね。

あの二人がいたら戻ってくるよ。

それでも気付かなかった騎士は戻って来てないので少しは減った。


でも最悪な状況なのは変わらない。

どうする?どうすればこの状況を切り抜けられる?

……皇女様に竜になってもらうしかないか。


「フリージア様、竜になって

あの残りの騎士達の相手をしてもらってもいい?」


「いや、それは……」


「フリージア様だけが頼りなんだ、お願い。」


「うっ……わかったよ、やればいいんだろ?」


フリージア様は何かを決心した様子で竜化を始めた。

数秒で大きな竜に変わり騎士達の方に顔を向ける。

すると予想通り、


「竜だ!逃げろ!」


「流石に竜には勝てねぇよ!」


「助けてくれ!死にたくないんだ!」


とゆう声を上げながら騎士達はいなくなった。

竜は皆の恐怖の対象なのでこうなるのは予想出来る。

皇女様は呆気ない終わり方に驚いた様子で元に戻った。


「ありがとう、おかげで助かったよ。」


「おっおう、ならいいけどよ……」


さて、後は二人なんだけど……

それが一番の問題だったりする。


どうやって倒そうか……

逃げてもいいんだけど全員は逃げれそうにない。

せめて僕の槍が伸ばせれば全員で逃げられるんだけどな。


「……」


「ミラ、しっかりするの。」


あれ、なんかミラさんが落ち込んでる様に見える。

どうしたんだろう、何かあったのかな?


「……そういえばどうしてここにいるの?」


堅牢が純粋に思った事を言った様に見えた。


「どうして、とは。」


「ここはマルマーなの、聖女がいる事自体がおかしい事なの。」


「それは……普通に聖女様が留学中ですから。」


 (「あの愚兄……わかっ) (てて始めたわね。」)


堅牢は何か思う所があったのかため息をついた。

が、その後すぐに剣を構え始める。


「こっちも仕事なの、だから恨まないでほしいの。」


「……見逃してくれたりは?」


「こっちだって規律違反で怒られたくはないの。」


戦う気満々で剣を向けてくる堅牢。

こうゆう場でなければサインを貰いたいんだけどね。

そこまで僕も馬鹿じゃない。


隣にいるミラさんは渋々と言った感じで剣を構えた。

さて、どうしようか。


セフィに誰かついてもらわないといけないから実質三人だ。

本当は皇女様についてほしいんだけどそれは

護衛対象が護衛対象を守るとゆう構図が出来上がる。


それは少し良くない、けど戦闘に出すわけにもいかない。

……やっぱここは手伝ってもらうべきかな。

細かいこと言ってられないしね。


「皇女様はセフィの所にいて待機してて。」


「わかった。」


「メイとルナミスは堅牢の方を、僕は一人でミラさんとやるから。」


「……勝てるの?」


「ほぼ賭けだけどそうするしかないからね。」


そう言葉を交わして僕達は戦闘に入った。



ミラさんの剣捌きは予想以上に凄い。

昔見た父さん程ではないけどそれでも

素人目から見ても凄いとわかるくらいは強い。


ここに魔法を封じられるとなると勝ち目は薄くなる。

身体能力を魔法で底上げしてここまで強くなれたのだ。

それがなければ戦いにくくなるのは当然。


しかもミラさんは魔法を使えるのだ。

これでは流石に負けてしまう。


反射、吸収をなんとかすれば勝てると思うけどそれは現実的に無理だ。

確かに魔法封じの腕輪はメイにつけられていたのを持っている。

でもそれを戦闘中につけられる自信はない。


取り敢えず話しかけてみよう、何か変わるかもしれないからね。


「お久しぶりです、ミラさん。元気でしたか?」


「あ、うん。元気だったよ。」


「なんで戦争に参加してるんですか?

軍って確かやめてましたよね?」


「臨時だよ、元々隊長だったから仕方がないよ。」


予想通り一時復帰みたいだ。

そういえば別れる前に家事を教えたっけ。


「そういえば最近は家事やってます?」


「まぁ……うん、やってるよ。」


「じゃあミラさんの手料理、楽しみにしてますね。」


「あはは、会えるといいんだけどね。」


確かにそうだな、そう簡単には会えない。

けど、結構簡単に会えるかもしれない時がある。

それが終戦した時だ。


こちらが勝った場合、セフィがイレイサ代表となる事は間違いない。

そうすればこちらに護衛として来れる。


ちょっとした休憩時間に作ってもらえる。

こっちが負けたら会えない確率の方が高いけどね。


「さて、そろそろいい?」


「?、何がですか?」


「魔法を使うって事。」


……あ、そういえば使ってなかったな。

さて、どんな魔法なんだろう?


「ミラーフィールド!」


その瞬間、僕の周りに透明な壁が現れた。

そして鏡の一部から魔力の塊の反応が感じられる。

その塊は段々細くなった後僕の方に飛んできた。


「うわっ!」


ギリギリで避けられたがその塊は地面に当たって跳ね返り壁に当たった。

そうするとその魔力がさらに増大し再び僕に襲いかかってくる。


これは……どうすればいいんだ?

KHRBよろしくお願いします。


スラン君、勝てるのかなぁ?

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