表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/277

槍と夏祭り

一話で終わる短さ

「スラン!本当になんでも食べてもいいんですよね!」


「えぇ、その後の体型維持が大変ですけど頑張ってくださいね。」


「うっ……」


「冗談ですよ、ただし最高一個づつまでくらいにしといた方がいいですよ。」


今日は夏祭り当日。

何日もあった夏休みはもうすぐ終わってしまう。


帰国は二週間くらいかかるので夏休みは王都の観光がメインだった。

あんまり時間は取らない様にしたけど何回か襲われたな。

正直そんなに強くないから苦ではなかったけどね。


勉強もしながら迎えた夏祭りは凄い賑わいだ。

屋台も色々あって面白そうだと思う。


「スランスラン!あれやってみてください!」


そう言われて見た方向には射的と書かれている屋台があった。

その屋台には少し歳をとった綺麗な女性がいた。

多分何かとって欲しいのだろう。


「ちなみに何が欲しいですか?」


「あの指輪が欲しいです!」


そう言って指を指したのはいかにも高級そうな指輪だった。

宝石がはまっていたので種類を聞くとダイアモンドとゆうらしい。

聞いた事はないけどいい宝石なんだと思う。


「因みにこれって魔法は?」


「一ゲーム一回まで、商品に干渉しない魔法のみ使えるよ。」


じゃあ遠慮なく……


「ウインドディレクション:フィールド。」


ほぼズルだけど……

まぁ本人がいいって言ってるしね!


一応銃の角度を調整して打った。

最初は勿論全く動かないが

跳ね返った所にすかさずウインドディレクションを差し込んだ。


するとどうだろうか、連続して箱に当たって落ちていったではないか。

これには屋台主の人も驚いた顔をした。


残りの弾はお菓子とかを狙ってセフィの喜ぶだろうなとゆう選択をする。

無事、セフィの欲しい物を手に入れて屋台を去った。

その時屋台の人にセフィがお辞儀してる様に見えたが多分気のせいだろう。


「スラン、ありがとうございます!」


「魔法が使えたから取れた様なものなんですけどね。」


「それでも取ってくれた事には変わりないですから。」


そう言って大切そうに指輪を持っているセフィ。

多分偽物だろけど、喜んでいるならいいや。


「スラン、今度はあっに行きましょう!」


「待ってください、一応あんまり離れないでください……ってもう行ってる。」


しょうがない、と思いつつセフィを追っていく。

だが途中で女の子にぶつかってしまった。


「すいませ……あれ?」


謝ろうと後ろを振り返ったがさっきぶつかったであろう女の子がいない。

今ぶつかったよな……取り敢えず今はセフィが優先だな。

そう思って僕はここから去った。



「……見つけた。」


先程の女の子がそう喋る。

その姿は全体的に平均的な姿だ。


「まずは調べないとね……」


そう言いながらまたその女の子はどこかに消えた。

その近くには()()()が一枚落ちていたらしい。



あれから少したち、セフィとは一旦別れることになった。

理由はルナミスとの交代だ。

前半は僕で後半はルナミスと決まっていた。


ルナミスは前半僕が護衛中に夏祭りの屋台を回っていたらしいので

僕も回ることにした。

だけどなぁ……僕こうゆうの慣れてないから何すればいいのかわからないんだよね。


取り敢えず夏祭りの概要でもみるか。

そう思って近くにあったパンフレットを取る。

中を見て何かないかなと見ていると花火とゆう物があった。


どうやら空中に打ち上げるようなのでなるべくひらけた場所で見たい。

もしくは高い場所で見たい、そう思ったので


「……暇なんですか?」


「しょうがねぇだろ、やる事ないんだからよ。」


なんとなく時計台に来ていた。

ひらけた場所なんてここに住んでいる訳じゃないので知らない。

かと言って今から探すのはあれだったのでここに来たとゆう訳だ。


「本とか勉強とかしとけばいいじゃないですか。」


「それはつまんねぇよ、もっと面白いもんじゃねぇとよ。」


「そうですか、フリージア様も見に来たんですか?」


「何がだ?」


「花火です。」


「そうか、花火か……あ?今なんて言った?」


「花火って言いましたけど……」


その瞬間皇女様の顔が真っ青になった。

それはまるで花火に怯えているかの様に。


「それを先に言えよ!俺は帰る!」


「花火怖いんですか?」


「あぁ?何か悪いのか?」


「いや、別に悪くないですけど。」


「じゃあな、明日も弁当用意しと──」


ひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅる……バーン!

丁度花火が始まった。

それと同時に皇女様が体を寄せてくる。


「帰るんじゃないんですか?」


「お前のせいで帰れなくなったんじゃねぇかよ!」


「フリージア様って怖がりですね。」


「ちげぇよ!ただ大きい音とかデケェ振動がちょっと苦手なだけだよ!」


……それって怖がりの範疇に十分入るくらいの範囲だと思うんだけど。

その後もしばらく皇女様と一緒に花火を見る。

最後の花火らしき花火が打ち終わるとすぐに皇女様は僕から離れた。


「内緒だからな、この事は。」


「わかってますよ。」


「本当か?絶対に誰にも言うなよ!」


そう言って皇女様は去っていく。

僕も終わったので寮に戻って明日以降の準備を進める。

メイは夏祭りに興味ないから今頃それをやっているだろう。


早く帰ってやらないとな。

そう思いながら僕は寮に帰った。

KHRBよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ