槍とお手上げ
動くな手を上げろ!さもないと撃つぞ!
貴方の選択
A 動かない B 手を上げる
「ウインドブラスト!」
まず最初に僕はウインドブラストを放った。
これはあの木に風魔法が効くかとゆう確認のためでもある。
しかしあの木は痛がる気配はない。
ウインドブラストは精々あの木の葉を揺らす程度だ。
これは流石に僕も参った。
明らかに風属性は持ってないだろうからこんなに効いてないのは困る。
効かないとゆう事はこの木は膨大な魔力を持っているか、
巨大過ぎてそよ風程度にしかなってないとゆう事かの二択だ。
「どうしよう……魔法効かないとかどうすればいいんだ?」
「俺に任せとけ!」
そう言って一直線に突き進む皇女様。
流石に止めようとしたがあの木に邪魔されて止めれなかった。
僕が足止めされている間に皇女様があの木の根で攻撃される。
僕は物凄く焦ったが少し様子が変だ
なんと皇女様が木の根を掴んでいるのだった。
そしてそのまま手で根を潰してしまう。
これにはあの木も痛かったらしく木の根を不規則に動かしている。
流石竜と言う魔法属性を持つだけはあってあれくらいはダメージなさそうだ。
僕は今度は槍を構え直して木の根を……
どうやってあれに攻撃するんだ?
正直僕は速度で相手を圧倒する戦闘スタイルが得意なので力はそんなにない。
あの木は見た感じ相当硬いと思うので僕の攻撃はそんなに入らないと思う。
とゆうかあの木は当然だが一切声なんかをあげないから少し気味が悪い。
大昔までいたゴーレム以外は声が発生出来るので違和感がとてもある。
……そうだ!
「フリージア様、僕が根を止めますからその間に攻撃出来ますか?」
「任せとけ、そんぐらいは出来る。」
僕は槍を伸ばして根を一本一本拘束していく。
木も抵抗はするがそれでも一本づつ拘束していった。
そして最後の根をしっかりと止めた時皇女様が動き出す。
皇女様が勢い良く木に向かってパンチをした。
パンチした音は生身の人間が出せる音ではない。
そのパンチはあの木の一部を吹き飛ばした。
「よし、後はこのままいけば平気そうだな。」
そう思った瞬間、吹き飛ばされていた木の一部が元に戻った。
……早い。
流石に僕達だけじゃ無理だ、火力が足りない。
皇女様に援軍を呼んでもらうか?
今なら生徒もいないし出来るだろう。
幸い僕の槍だけで抑え込めてるし。
「フリージア様、やっぱり援軍を──」
そう言ったと同時に体が浮遊感を覚えた。
上をちらっと見てみると木がジャンプしている。
僕は槍を伸ばしていたのでそんなに浮いてないがこのまま踏むと思った。
この槍がそんな重量に耐えられるわけがない。
とゆうかその前に僕が圧死する。
急いで皇女様を抱えて槍を元に戻して安全な所に移動した。
ある程度離れて安全な場所までいくと後ろを振り返る。
まさにそれと同時であの木が地面に着地した。
その着地した衝撃はこちらにも来て少し足場が不安定になる。
そのまま衝撃は収まったが振り出しに戻ってしまった。
「どうします?あれ僕達二人で倒すには火力が足りないんですけど。」
「 」
「どうかしました?」
「いっいや!なんでもねぇ!」
さて、どうしようか。
今ここで逃げたら他の人に被害が起きるかもしれない。
だけどこのままじゃ援軍まで時間がかかり過ぎる。
「フリージア様、本気って出せます?」
「あ……何見ても内緒ならいいが。」
「わかってますよ。」
「本当にわかってんのか?いいけどよ……」
そう言いながら体に力を入れてまずは翼を出した。
その後体全身から鱗が生えてきて肩には大きく飛び出た何かが両肩にある。
「これが、ほぼほぼ最終形態なんだが……」
「わかりました、一回攻撃出来ます?」
「任せとけ、俺があいつを倒してやるよ。」
そう言って空を飛び始めた皇女様。
皇女様は勢い良く空高くまで飛び上がった後急降下で木に攻撃を始めた。
その攻撃は木のど真ん中を開けて見事勝利!
としたかった。
その攻撃は軽く木にあしらわれまるで効いてない様だった。
皇女様は少し体制は崩れたもののすぐに立て直しこちらに戻ってくる。
「……どうする?」
「やっぱり呼んできてくれませんか?」
「お前な、言うけどあの姿みられたら俺の人生終わるんだぞ!」
「僕に見せてる時点でどうかと思いますけど。」
「それはよ……」
そう話していると木が攻撃を仕掛けてきた。
僕達は左右に避けて回避するもそこから木の連続攻撃が始まる。
なんとか皇女様に近づきたいがどうやってもうまく出来ない。
ここは死ぬ覚悟でウインドスピードとシルフィ使うか?
でもシルフィはこいつ相手じゃ意味ないんだよな。
僕が炎とか使えればまた話は変わっただろうけど。
「…ご主人様。」
「ん?なんだメイか、どうしたんだっメイ⁉︎」
なんでここにメイが?
メイはさっきセフィと一緒に馬車で戻ってもらった筈なのに。
「どうしてここにいるんだ?」
「…木、斧で切る。」
「うん。」
「…木、炎弱い。」
「うん、で?」
「…私、勝てる!」
成る程、理論はわかった。
でも流石にこんな強い魔物がそんな単純な訳無いだろう。
「…えいっ!」
そう言って振り下ろした斧は木の根を軽々と切っていった。
……案外単純だな。
KHRBよろしくお願いします。
答え合わせ
A
手を上げてないな! GAMEOVER
B
動いたな! GAMEOVER
以上、理不尽なゲームでした。




