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槍と規律違反

ダン

早速ダンジョンの中に入っていく勇者達に続いて僕達も中に入る。

僕達は基本的に戦闘には参加せずに後ろから観戦するだけ。


何故四人以上でこのダンジョンに入っているか。

それは転移石の問題だ。

転移石は四人までしか使えないがそれを何個も使えば何人でも入れる。


ただ転移石は結構高い

八人で二つ使うよりも四人で一つ使った方が稼ぎが良くなるのは当然だろう。


人数制限がある所もあるらしいが基本的にはない。

いや、まだ人数制限の上限に達してないだけかもな。

そう思いながら何回も行っているセフィへの注意をする。


「聖女様、回復以外はしないでくださいね。」


「分かってますよ、無理を言ってここまで来てますし。」


「本当に今からでも引き返しませんか?僕は聖女様に何かあったらと思うと……」


「いいじゃないですか、私は勇者達の戦いが見たくてきてるのですから。」


セフィは意外にも実話の本が大好きで特に勇者の実話本を結構読んでいる。

だから今回無理をしてでもついていきたいといったのだ。


僕は勇者達はまだ成長段階だから今じゃなくていいと思うと何回も言ったさ。

しかしセフィの色z……説得でしょうがなく許可を出した。

勿論国からの許可は出ている。


しかも今回の件はルナミスが一切止めに来なかった。

それどころかルナミスも見てみたいと言い出してしまったのでお手上げだ。


ルナミスはセフィを止める唯一の手段なのでそこは止めて欲しかった。

僕ではまだ経験不足で止められない。


「…ご主人様。」


「なんだ?メイ。」


「…なんかいる。」


「なんか?」


「…」


コクっと頷いた後、勇者達の方を見る。

……勇者?


「メイ?そっちは勇者だぞ?」


「…分かってる。」


どうゆう事だ?

勇者達に何か?


「…誰かが繋がってる。」


「誰とだ?」


「…分からない。」


「……分かった、ありがとうなメイ。」


そう言って頭を撫でる。

メイは嬉しそうに尻尾を振っていた。

取り敢えず勇者の中に何者かと繋がっている人がいると覚えておこう。


そう思いながら勇者達の方向を向くと集団戦を始めていた。

相手は……オークか。

数は10体くらいだろう。


「フレイム‼︎」


「ウォーターランス‼︎」


「アースクエイク‼︎」


「ライトレイ‼︎」


「ダークバインド‼︎」


「絵里子、百合、今だ‼︎」


「ハァッ‼︎」


「マジックブレイク‼︎」


おぉ……流石勇者、強いな。

十人くらいであれが出来るのなら魔王もこのまま行けば勝てると思う。

このまま何もなければいいんだけどな。


その後も順調に進んでいった。

だがここで大きな問題が発生する。

それは


「お前達‼︎規律違反だぞ‼︎」


「あぁ?なんだよ、ゴブリンなんか雑魚だから別にいいだろ?」


「そうでござるよ隊長氏、ゴブリンなんて所詮前座にすぎないでござる。」


「俺達は勇者だぜ?あんな緑野郎に負けるわけない!」


勇者の内の三人が勝手にゴブリンを殺した事だ。

ゴブリンは弱い弱いと言われがちだが実際にはランク2。

ある程度鍛えた人でないと勝てないのだ。


ここではまだ見当たらないが上位個体がいるかもしれない。

特にハイオークは今の彼らではまだ危険だ。


「ねぇスラン。」


「何?」


「勇者達なら平気そうだと思うんだけど……」


「いや、危険だ。特にあの三人は死にやすい。」


ルナミスは少し驚いた雰囲気を出した。

セフィとメイも気になったのか耳を傾ける。


「ここで見つかった魔物ってなんだか分かるか?」


「ゴブリン系とオーク系、後コボルト系だよね?」


「あぁ、この中で一番危険なのはハイオークだ。」


「まぁ……分かるけど。」


「こいつは別名初殺しって言うんだ。」


初殺し、何故そんな名前が付いているか。

それはハイオークの毛皮にある。


ハイオークの毛皮は物理無効とゆう特性があるらしい。

この特性のせいでこいつは初見殺しと呼ばれるようになった。


また普通に魔物を狩る人で初心者の時に殺されている数が圧倒的に多いので

初心者殺しとも呼ばれている。


まぁ後は……女性が、な?そうゆう事だ。

これがハイオークが別名初殺しと呼ばれる理由。

ってゆう事を最後のやつには触れずに説明した。


「もしかしてだけどハイオークは魔法じゃないと殺せない?」


「殺せるけど?」


「は?だって物理攻撃無効って言ってたでしょ?」


「そんな物が完璧だったらランク4だとランク詐欺になるよ。」


僕はちょっとハイオークのランクには納得してないけど。

あいつ対処方知ってるとただの木偶の坊になるんだよな。


「ハイオークの物理攻撃無効はハイオークの弱点をつけば問題ない。」


「その弱点って?」


「魔法、専門的に言えばマギニウムに弱い。」


「え?…………あ⁉︎」


マギニウムに弱い、そのせいで何が起きるか。

ハイオークは少しでもマギニウムがついた物で攻撃されると死ぬ。


理由は簡単でマギニウムがつけば物理攻撃無効がなくなるから。

さらに言えばハイオークは肉が柔らかく美味しい。

物理攻撃無効のせいで硬くならなかったと言われている。


そのせいでハイオークは乱獲されて野生のハイオークは滅多に見ない。

だから武器にマギニウムを流し込んだりすればオークとほぼ同じくらいの強さだ。


あまり人が死ぬ所は見たくないが殺されたなら仕方ない。

魔物を狩る仕事はそうゆう物だから。

ジョン


KHRBよろしくおねがいします。

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