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5.亜人種



お店に戻ってお昼の準備をしてると、健太さんと一人の青年が入ってきた。

ここに初めて来たとき、健太さんと何か話してた人だ。

「おかえりなさい」

「!、ああ、ただいま」


二人の恰好はファンタジーでありそうな冒険者風の恰好、そして汚れているのは血だろうか。

ピンピンしてるし、ケガは治したか相手側の返り血ってこと?


「おやっさん、討伐完了しました」

「ん」

「どうだった?」

「楽勝よ!」

健太さんがおやっさん(?)に報告してる間にアンナさんが青年に話しかけてた。

「こんにちは、えっと、わたしは奈緒って言います」

「ああ、おっさんと同じでここの住み込みになるんだろ。

俺はアッシュってんだ。この村の自警団兼冒険者ってところかな」

「討伐って何をしてきたんですか?」

「あんたも襲われたゴブリンをぶっ潰してきたのさ」

なんかモヤモヤする。

いや分かってはいるのだ。わたし自身襲われたし、放っておけば村にも被害が及ぶかもしれない。

ただ、今までテレビやネットの向こう側だったものが目の前に突き付けられているというか。

例えるなら、極悪人であろうとわたしの意思で首を撥ねる選択ができるだろうか?

まあ悩んでどうにかなるものではないので、別の疑問を聞くことにした。

「討伐って誰がどんな対象に対して依頼を出すんですか?」

「村の治安的には治めてる領主からってのが正当な依頼だが、待っていられないのやいちいちお伺い立てるのも難しいのがあってな、大概は村か冒険者ギルドが出して事後報告だな」

「冒険者ギルド?」

「ここのことだよ。ギルドマスターはおやっさん」

どうりでガタイが良いわけだ。

「で、対象ってどんなのがいるんですか?」

「それは…ええっと…色々だ!」

「基本的には危険度や討伐必要性で決まってくるな」

報告が終わったのか健太さんが話に入ってきた。

「獣や魔獣と呼ばれる魔力を持った獣は近辺で発見されればまず討伐対象になるな。

これは作物を荒らされるってのもあるし、食料にもなるからな。

それから自己生産能力の低い亜人種も概ね討伐対象になる」

「自己生産能力?」

「今回のゴブリンやオークなど、自分で作物を育てたり道具を作ったりしない奴らだな」

「それだと生活できなくないですか?」

「だから他者から奪って生活するんだ」

「あー、そういう意味だと山賊や盗賊なんかもこの括りになりそうですね」

「一応その類は王国民って括りになるから本来は法に基づいて裁くってなるんだが、収容する場所も食事等も厳しんで大概村の裁量で討伐するな」

「なるほど、逆にすぐに討伐対象にはならないのはどんな亜人種ですか?」

「例えばコボルト族なんかは自分のテリトリーに入らなきゃ襲ってくることは少ないし、リザードマンなんかは水辺を占有される問題はあるが比較的交渉もできる種族だ」

「へー。他にはどんなファンタジーっぽい人種がいるんですか?」

「有名なあたりだとドワーフやエルフに当たる人種がいるよ。

どちらも(この世界の)言葉は通じるし、町や村にも普通にいたりする」

「こう、人とはあまり関わらないみたいな感じかと」

「そういう部族もいるよ。ただ王国としてはいざこざに国力を割きたくないからね、同盟というか一種の交易対象みたいな感じかな」

「その交渉とかも依頼で出たり?」

「そっちはお偉いさんとか商人がやることが多いんで、護衛依頼とかになるかな」


「お昼出すの手伝ってー」

いけない、準備の途中だった。

「はーい」

今回は亜人種とその扱いについてでした。

相変わらず書き慣れていない感を自分自身感じています。

今回のような1話1テーマがコンセプトのつもりなんですが、土台となる村の説明もしていかなきゃと…。

慣れていないなりに頑張ります。

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