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悪役令嬢の悲恋  作者: あ
7/8

悪役令嬢の企み

そんな時に現れたのが、シューラニオスだった。

シューラニオスは面白いこと至上主義で、私と、キース様の関係を、どこから仕入れたのか、事細かに知っていた。


あろう事か、私がキース様に恋慕していることさえも。


隠していたはずの、今まで誰にも気づかれず、届くことのなかったその想いが知られていたことに私は酷く驚いた。


だけどそれは長くは続かず、私はシューラニオスを利用し、あることを企んだ。


まず、シューラニオスが私の元へ通うように仕向けた。これは本当は嫌だったが、公爵家の地位を利用した。


何かしらの理由をこじつけ、シューラニオスが自ら私の元へ来ねばならない状況を作る。


そして、頃合を見計らって、噂を流す。


「リベス侯爵子息はアリアス公爵令嬢に想いを寄せている」という内容の。


これだけで、毎日健気に想いを寄せている相手の元へ向かう、一途な侯爵子息の出来上がりだ。


それからは私も、軽く自棄になっていたのでは、と思うほどだった。


キース様への想いをシューラニオスに吐き出した。シューラニオスは面白そうに、それでも受け止めてくれた。


時には周囲を欺く為に、シューラニオスを想う、純粋な乙女を演じたりした。


シューラニオスは面白がってそれに乗り、私を想う振りで楽しんでいた。


そうしてできた関係は、思いの外気が楽で。


貴族同士の会話でも、相手がシューラニオスと言うだけで、随分と張り詰めていた気が緩むように感じた。


利害の合致した関係だったものから、いつしか私たちは悪友と互いを呼べるほどになった。


だけどそれはやっぱり私たちの間だけで。


周囲の目は好奇の目だった。婚約者がいる令嬢とその令嬢と相思相愛の侯爵子息。


シューラニオスでは無いが、退屈な貴族の令嬢子息たちの暇を紛らわす程度の刺激になり、面白おかしく、ストーリーが後付けされていたような気がする。


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