第七話 女性指揮官
威勢のいい声が艦隊ドッグ内に響きわたる。
さて、その声の持ち主は?!
「ほんとに…あなたって人は…」
ハイエレがあきれたように言った
「だからゴメンって言ってるネ!」
「いいですかモノクローム様。今日はお客人がくるから絶対遅刻しないように!とあれほど言ったではありませんか!それなのに遅刻とはほんとにあなたには責任ってものがないんですか?それで第三隊の隊長がよく勤まるものですね!!」
ハイエレが皮肉混じりで言うと、モノクロームが自信満々に答えた。
「言いたいだけいえばいいネ!いつも模擬演習ではmeの隊の方が優秀ネ!負け犬は言いたいだけ言ってればいいネ」
すると怒ったようにハイエレが言った
「なにを!!私達は技量は劣るかもしれませんが、倫理的な部分ではあなた方の隊よりも遥かに秀でてると思いますが?」
「ハイエレもモノクロームも止めんか!毎日毎日もう、うるさい!!」
サージカルロスの一喝で騒動は収まった。
毎日こんなことを繰り返しているのか…大変だなぁ…
「申し訳ありません」
「悪かったネ」
ハイエレが深くお辞儀して反省しているのに対してモノクロームは悪びれもない態度で言った。
「すまないな悠」
サージカルロスが申し訳なさそうに言った。
「にぎやかでいいじゃん~」
唐突に関西弁が出てしまった。はぁ。たまにでちゃうんだよな…
騒動が一段落した。
「では。改めて紹介する。このピンクでピョコピョコふわふわしているのがモノクロームだ。第三隊の隊長だ。こんな感じだが技量は軍の中でトップクラスだ。まぁ仲良くしてやってくれ」
「は~い!モノクロームだヨ!スーパースペシャル可愛いネ!軍師さんよろしくネ!」
「はぁ…宜しくです…」
「元気がないネ!!!!!」
賑やかな日常が始まりそうです………
「さてと、では、早速だが、悠には船に乗ってもらうぞ!」
「もう?!」
「あぁ。乗員にも紹介せんとならんし、この世界の地図とかみて、作戦も立ててもらわにゃいかんしな!」
サージカルロスが誇らしげに言う。
「meは軍事演習してくるネ!ハイエレ~相手するのネ!」
「承知しました。今日こそは負けませんよ!」
ハイエレとモノクロームが互いに闘志を燃やしあう。
ライバル関係としては理想の関係だ。
「ところで、サージカルロス。軍事演習ってどんなことするんだ?」
「その名の通り、艦隊を実際に指揮して、戦わせるんだ。あ、でも、実弾じゃなくて演習弾だがな!実は演習弾の方が高かったり……」
実弾より高いのか……それはそれは……モノクロームならそんなこと考えずにばんばかばんばか撃ちそうだし……軍団の懐事情も大変そうだ……
遅くなって申し訳ない。
更に、今回は文字数もかなり少ないです……
新人賞の作品に手を追われまして……
次回は未定ですがぼちぼち上げていきたいと思います!