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ヲタク男子と巫女様々  作者: 氷堂凛
4/7

第四話 情報

謎の焼け野原が広がった光景から

一変して、なんだかわからないけど

異世界へきたみたいだ。

カルフェイトという街からはじまるミステリアスな異世界生活。

一体俺どうなっちゃうの~~!?!?!~!!?!


悠は顔が真っ青になった。

おばさんは確かに言った。

そう、言ったんだイズナベースって・・・

イズナベース・・シオン曰く異世界。。

ってことはもしかして、俺・・・

「異世界転移しちまぁったのかよぉおおおおおおおおおお!!!!」

周りの人の視線が冷たく鋭い。

そう。教室でシオンに話しかけたときのように。

そういえばあの倒れていたシオンは一体なんだったのであろう。

でもあの時、確かシオンは俺に

「前の世界の私に・・」っていったんだ。

くそぉ。その続きが分からないと前の世界のシオンつまりこの世界のシオンになにを伝えればいいか分からねぇじゃねぇえか。



とりあえず所持物はと・・


・10000メネル

・カルフェイトの地図

・パン

・謎のボタン

・美少女フィギュア


「(って、最初の三つはいいとして、あとの二つはなんなんだよ。

とりあえず、カルフェイトをぐるり一周して情報をあつめるかぁ。)」

と、ひとりで突っ込みを入れながらも悠はカルフェイトを一周くるりと回ることにした。




酒場、道具屋、武器屋、商工会議所、防具屋、時計屋と色々店がある。

しかし悠は人の気配がしない、スーパーめちゃんこ怪しい

~本屋フラメル~

という店に興味をもった。

しかし、

それはただ単に本があれば、様々な情報を見つけることができるかもしれないと思ったからである。


扉を開けると喫茶店のようなカランコロンという音が鳴った。

「いらっしゃいませ」

奥から低い声が聞こえた。

悠は人がいるとわかりホッとした。

しかし、声のした奥の方へ進むと驚きの光景を目にした。

なんと、何人もいたのである。

ん?失礼訂正しよう。

何体もの生き物がいるのである。

カッコイイ角をはやしたケンタウロスに、厨二病をこじらしたような魔導士っぽいけどしっぽの生えてる女の子に、ただただまん丸いウサギに、コーヒーをいれている老人。

失礼、また訂正だ。

最後の老人に関してはどっからどうみても人間だ。

悠が不思議そうにあたりを見回していると、

「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」と老人に声をかけられた。

悠はなんでもいいからこの世界の情報が知りたかったので

「この世界に関して一番情報がのっている物を探してます」と答えた。

老人は軽く笑顔をみせ奥へと本を探しに行った。

悠は古びた木の長いすに腰を掛けた。


「お客様。こちらの本をどうぞ」

老人に手渡された本はいかにも古そうであった。

悠はありがとうというなりすぐに本をひらいた

そこには驚くべきことが書かれていた。



ソフィアベース

・17ヶ国からなりたつ平面型の物体

・様々な種族が共に過ごす

・・・・・・・・・・・・

世界はソフィアベースとイズナベースという二つの絶対にぶつかることのない二つの異空間からできていると考えられている(二空間説)

ぶつかることのないため行き来することは不可能

しかし、伝説によると過去に一人の姫がイズナベースに行って帰ってきたことがあるそう。

その姫は「イズナベースは自分の何百倍もあるすごくおおきな建物がたっていて、服装もみんな珍しかった!」と言っており、建築理論上そんなものはつくれないと批判している建築家たちもたくさんいる。



悠は思い出した、自分が住む米瑞市から電車で一本の大都市にもたくさんの高層ビルが立ち並び、この世

界ではいまのところみていない、つまり、珍しい服装であるスーツを着用している大人たちが大量にいることを。

「(この姫は行き来することができた、だったらこの姫に会って、戻る方法について教えてもらえば!)」

悠は勢いよく立ち上がって老人に声をかけた。

「あの~この本に書いてある姫について書いてある本はありますでしょうか?」

老人は目をひらいて言った。

「あなたもしかして・・・とりあえず奥へどうぞ」

明らかに今までとは違う何かを感じた。

老人にいわれるがままにさらに部屋の奥へとついて行った。




長い長い廊下を抜け、一つの部屋にたどり着いた。

「どうぞ」

老人に言われソファに腰かけた。

「あなたお名前は?」

「初坂悠です。」

「初坂悠!いい名前だ!おっと、申し遅れました。わたくしエドワードジョセフと申します。早速ですが本題に入らせていただきます、あなた初めにこの世界についての本をさがしましたよね?で、その後、ベース移動されたセレナ姫の事について知りたいと。もしかしてあなた、ソフィアベースからこられた方ではないでしょうか?」

「そうなんです!僕はソフィアベースで生活していたんですけど、シオンという名前の女の子が急に現れて、不思議な生活がはっじまって、気づけばイズナベースにいたんですよ。もう、ほんとわけわかんないですよ!」

やっと話の分かる人を見つけ興奮した様子で悠は話した。

すると老人が落ち着いたように話をつづけた。

「やはりそうでしたか、それでは少しお話をしましょう。少し難しい話をしますが大丈夫ですか?」

「はい大丈夫ですお願いします。」

老人は咳ばらいをして説明を始めた。

「まずセレナ姫は今から約200年前に国を治められていた方です。昔から目の色が左右で違っていたので、不思議な力を持つ子として姫に即位されました。しかし、セレナ姫は皇族の血を引く子ではなかったのです。そのためセレナ姫一族を新たな皇族とし、もともと国を治めていた皇族である、グエノス一家は追放されました。しかし、グエノス一族は引き下がりませんでした。セレナ姫の暗殺を考え、何度も実行に移しました。しかし成功することはありませんでした。そして、それを聞いたグエノス一族を支援していた人々が神の子だ、とセレナ姫を恐れ、非難しました。それには、物理的ダメージを受けなかったセレナ姫ですが、精神的ダメージを受けまして、自殺をはかろうとした時がありました。そしてその時に事件は起こったのです。」

「事件というと、ベース移動ですか?」

「左様でございます。極限状態にセレナ姫を追い込んだグエノス一族は突如不審死を起こし。民衆はセレナ姫を恐れました。しかし、その3年後セレナ姫は24歳という若さでこの世を去られました。原因は不明。そしてセレナ姫が残した娘のイズナ様が姫に即位されました。セレナ姫にはイズナ様の他にソフィア様という娘さんもおられました。なので、イズナベース・ソフィアベースという名前はお二人の名前から付けられた名前だったんです。そしてセレナ一族によるこの国の統治は今も続いております。今は第一代

姫セレナ様から数えて14番目の第十四代姫シマモ様が即位されております」

「なるほど、要するにセレナ姫の神のご加護で時代が動いたと・・」

このセレナ姫の一族、今の皇族に一度接触して話を聞く必要がありそうだ。

「いま、セレナ姫一族の方に会う必要があると考えられましたね?それなら問題ありません。さっきの部屋にいた角の生えたケンタウロスはシマモ様のお兄様でございます。名をサージカルロスといいます。一度話を聞いてみてはどうでしょうか?」

「サージカルロスだな!ありがとう!話を聞いてみるよ!」


悠はまた長い長い廊下を戻った。

今回のお話で解き放たれる過去。

一体セレナ一族とはなんなのか?

あの老人はいったい何者??

この後の人間関係・ん?

訂正します。

生物関係はどうなっていくの~?!

是非ご注目下さい!


次回>>10月中旬を予定!乞うご期待!

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