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ヲタク男子と巫女様々  作者: 氷堂凛
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第一話 右手に宿りし者

殺人的な暑さを誇る夏。

この季節は非常に苦手だ。

普段運動しない僕、初坂悠にとっては特にだ。

とにかく部屋にいたい。

学校以外では外に出ない主義の人間だからね。


あまり目立たないように生きています


家族からも、幽霊部員ならぬ幽霊家族とまで言われる始末。

まぁこれを特にいってるのは、妹なのだが。。


そんなことは置いといて最近は特に朝がよわくったな。

まぁいいや。寝よ。。

「ねぇ、待って、、行かないでよ!悠!」


 ふと気づくと自分はベッドの上にいた。

「またか・・」

最近はこの夢ばかりを見る。何かを知らせようとしているのか、覚えていない過去のトラウマなのか。

ほんとになんだか分からない。

そんなことを考えながら悠は時計を確認し慌ててリビングへ向かった。

菓子パンを咥えながら、私立米瑞高校の制服を着て、家を飛び出した。

これもいつものことである。

家を出ると幼馴染の不知火京香が待っていた。

これもまたいつものことだ。

京香はだまってさえいれば可愛いのだが、色々と口うるさいところがあるので、悠の中で彼女にしたくない女NO.1なのである


「ちょっと~また寝坊?」

とセットしわすれて寝ぐせのついた僕を見て不機嫌そうに言う

「朝は弱いんだよ、それに学校はまだ余裕で間に合うだろ。」

「それはそうだけど。。大体ね、もっと余裕をもって行動するべきなのよ!特に悠は!」

とまるでお母さんにでもなったような口ぶりだ。

いつものようにはいはいと流しながら学校へ向かった


学校についた時刻は8:20分、朝礼は8:40からなので余裕である。

これで何故毎朝怒られるのだろうと、ため息をついた。


朝礼が終わり、1限がはじまると、とても日本語とは思えない言葉が聞こえてきた。

「数学は嫌いだ。というか勉強が嫌いだ。」

とブツブツ言いながらも渋々教科書を開いて指定された問題を解き始めた。

しかし指定範囲の半分も解かないうちに、無意識に魔法陣を書いていた。

「かわいい子でも現れてくんねぇかなぁ」

そんなことを考えても出てくる訳がないと思いながらも魔法陣を書き続ける。

しかし、脳内では、もしかしたら出てくるかもしれない女の子を助けているという謎のシチュエーションが出来上がっているのである。

ここまで来たらもう授業どころではない。

気づくと1限は終わっていた。


その後の2~7限もそんな事をかんがえていたら終わっていた。

今日は水曜日!帰れるぅ!と、ひとりで喜びに浸っていた。

水曜日は悠の所属する文芸部の活動がないのである。

陸上競技部に所属している京香は活動があるので帰れない。

煽るように、「おさきぃ~」と京香に言った。

京香は頬を膨らませこちらを見た。

しかし、悠の視線には入っていなかった、帰りたいという思考しか働いていなかったからだ。


家に帰った悠は迷わずpcのスイッチを入れた。

パスワードを打ち、ロックを解除すると、見知らぬアドレスからメールが届いていた。

不審に思いながらも新着メールをクリックした

「はじめまして。初坂 悠君。

わたしはあなたが置いて行った者です。

 今晩あなたのもとへ行きますので

 宜しくお願いします」

という内容だった。

「置いて行った者?京香か!あいついったいなんの冗談だ」

と思いながらメールBOXを閉じた。

D-meという有料で優良なアニメサイトを開いてアニメ視聴をはじめた。


かなりの時間アニメをみていたようで気づけば11時半になっていた。

椅子から立ち上がり、風呂に入ったりと就寝準備をして、ベッドに戻った。

Twitterを確認して、スマホを置いた。

「おやすみ」

と、部屋にいるアニメキャラ達に告げるとすぐに寝てしまった。


「悠君、悠君!」

誰だろうか、呼ぶ声がする。

目を開く、光が眩しい。

何も見えない。

右手が痛い。

なんだろうこの感覚。


 気づけばいつもの自分の部屋にいた。

「一体何だったんだ。。夢か?」

と自問自答していると、声がした。

「お!悠君起きたんだね!おはよう!」

「ふぇえ?!誰?どこにいるの?」

悠はパニック状態である。

「ここだよ!こ~こ!」

と曖昧な表現で答えてくる、かわいらしい声だ。

「ここって、どこだよ、、。ん?んんんんんんんn!n!n!nn!n!n!」

悠は驚いた。自分の右手に小さな女の子がいるのである!

「お、お、おめぇ誰だよ!!?!?!」

「やだなぁ~わすれちゃったんですかぁ?夢の中でよーくお会いしてたじゃないですかぁ!」

「夢?あぁぁ!!夢の中で俺と恋人関係で、最後にいつも俺が置いていくお前か!!」

「そーです!そーです!やっと思い出していただけましたね!」

悠は更に思い出した。

「そーいや昨日メールがきてたな、もしかして送ったのおめぇか?」

「Yeess!昨日の夜にきたんですけど、寝てらっしゃったので(笑)」

「寝てたって昨日は11時45分くらいまでは起きてたぞ!ほらこのツイートが証明してるぞ!なぜ日付が変わるギリギリに来たんだよ!タイミング悪すぎかよ!」

「ふぇえ。。。ごめんなちゃい☆なんって(笑)あ、そんなことは置いといて、しばらくのあいだ、あなたの右手に住ませてもらうことになりましたので!よろしくです!!」

「おいおい!まてまて!!勝手に決めるな!!」

「あ、拒否権ないのでよろしくです!というか、消えたくても消えれないんです!(笑)」

「くっそぉ。なんでだよ。。(かわいいけどさ。。)」


突然右手に宿った女の子!これからの生活は忙しくなりそうだ。

本話では出会いと展開を入れましたがいかがでしたでしょうか?

謎の少女と出会った悠はどうなるんですかねぇ(笑)

楽しみですねぇ(笑)

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