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旅人のメモ帳

海面上昇

作者: 狐囃子 星治

 研究員がとある島にやって来た。


 「研究所の観測結果から、この島は海面上昇の影響で沈む事が分かりました」

 「バカを言うな、この島が沈むわけがない」

 島の長老はそう言って一蹴した。

 「いいえ、少しずつ沈んでいるのです。現に昨年から今年にかけて既に十センチも沈んでます」

 「そんなものは気のせいだ、仮に本当でもそのうち止まるに決まってる」

 他の島の者もみな同じように「たとえ沈んでいてもそのうち止まる」と警告に耳を貸さなかった。


 研究員が返ってからも海面はみるみる上昇し、世界中の島々が海に飲み込まれていった。

 しかし、その島だけは不思議なことに沈む事はなく海面に合わせて浮かんでいった。

 住人たちは島をウラシマ島と呼んでいたそうだ。

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