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女吸血鬼の不定期日記  作者: 野兎症候群
10/19

2020年10月,11月

10/31 曇り


日が落ちてから街に出るとおどろおどろしい恰好をした人間たちがばっこしていた。


信じられないほど大きなかぼちゃを頭にのせている人も西洋の吸血鬼の恰好をしている人もいた。


皆一様に楽しそうだった。


大きな声で騒いで夜道を練り歩いてく彼らはまるで陽気な妖怪のようだった。


あたしは遠くからそんな不思議な宴を眺めていた。


以上


・・・・・・


11/10 三日月


丑三つ時の公園で月を眺めていると珍しく話しかけられた。


記憶にない短い髪の女だった。


女は「ありがとうございました」と言ってお辞儀してあたしの隣でしゃべり始めた。


いつかこの公園で恋人に振られたと聞いて嗚呼とようやく思い出した。


その後の顛末をうんうんとあいづちを打ちながら聞いていた。


夜が明ける前あたしが帰ろうとすると女は柔らかなハンカチをくれた。


さようならと手を振って帰った。


ハンカチからはほのかに血の匂いがした。


以上


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