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おばあちゃんといっしょ

作者: 氷山 玲士

 私の名前はスミレ。みんなはスゥって呼ぶの。

挿絵(By みてみん)

 私はおばあちゃんが大好き。おばあちゃんはお椅子に座ると、私をお膝に抱っこしてくれるの。

挿絵(By みてみん)

寝る時だって、いつもおばあちゃんのお隣。私は優しいおばあちゃんが大好きです。

 でもある日、おばあちゃんがいなくなっちゃったの。

挿絵(By みてみん)

その日は朝からお家がバタバタしてて、おばあちゃんだけじゃなく、お父さんやお母さん、お兄ちゃんまでいなくなっちゃった。私には何が起きたのか全然わからなかったけど、夜になって、お兄ちゃんだけが帰ってきたの。お兄ちゃんはいつものお仕事より疲れてたけど、私やお兄ちゃん、弟や妹達にご飯を作ってくれて、その日はみんなで一緒にお布団に入ったの。

挿絵(By みてみん)

お兄ちゃんと一緒で嬉しかったけど、なんでおばあちゃんは帰ってこないの?なんで教えてくれないの?何度聞いても、お兄ちゃんは教えてくれなかったの。だけどお兄ちゃんも疲れてたから、私もお兄ちゃんの隣で、いつの間にか眠っちゃったの。

 でも朝起きたら、お兄ちゃんはまたお出かけするところだったの。私達のご飯を作ると、すぐにお家を出て行っちゃった。なんであんなに慌ててたんだろう?おばあちゃんは大丈夫なんだよね?おばあちゃん、今日は帰ってきてくれるよね?

 だけど今日も、おばあちゃんは帰ってきてくれなかった。お父さんとお母さんが、昨日のお兄ちゃんみたいにすごく疲れて帰ってきたけど、なんでおばあちゃんは帰ってこなかったの?ねえ、お父さん、お母さん、お兄ちゃん。なんでなの?

挿絵(By みてみん)

 それからずっと、私はお母さんのお布団に入っているの。お母さんもおばあちゃんといっしょで優しいけど、やっぱり落ち着かない。時々おばあちゃんのお布団の上でお昼寝するけど、ここが一番落ち着くの。でもおばあちゃんがいないから、やっぱり寂しいの……。おばあちゃんのお膝の上に乗りたいよ……。

 でも私が寂しさに慣れてきちゃったある日、やっとおばあちゃんが帰ってきてくれたの!おばあちゃんはおじいちゃんの所に行ってて、それでずっとお家にいなかったんだって、私に教えてくれたの。私はすごく久しぶりにおばあちゃんのお膝に乗ったけど、やっぱりおばあちゃんのお膝の上はすごく落ち着くし安心したの。

挿絵(By みてみん)

 今も私はおばあちゃんのお膝の上でお昼寝して、夜は一緒のお布団で寝ているの。今日はおばあちゃんがお刺身を買ってきてくれたわ。ありがとう、おばあちゃん。いつまでも私と一緒にいてね。

写真は我が家のにゃんこであります。

実話がなん何割か混ざってますが、おばあちゃん大好きっ子なのは本当にであります。

童話祭に間に合わせられなかったことがかなり悔しいので、今回投稿しました。(参加表明と投稿締切ん勘違いしとりました……(;つД`))

感想いただけると嬉しいであります。


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― 新着の感想 ―
[一言] わが家でも猫を多頭飼いしています。それでほろりと涙がでました。おばあちゃんが、帰ってきてくれてよかったですね。
2015/01/01 23:00 退会済み
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