展望台
突然の出会いを人々は電撃〇〇などという
だけど、僕たちの出会いは電撃なんてレベルではなかった
俺の名前は琥神偉心
どこにでもいる普通の男子高校生だ。
まぁ、普通じゃない所と言えば
宇宙人が許嫁ということかな
俺はいつものように街の展望台で星を見ていた
小さいころから父さんに連れて行ってもらってた思い出の展望台。
父さんが死んでからは俺一人でこの展望台で星を見るのが日課となっていた。
父さんは宇宙飛行士で俺がまだ小学2年の頃に宇宙で行方不明になっていた
だけど俺はなぜか父さんは生きてると思った。
生きてると思い続けて毎日毎日、今日もこの思い出の展望台で星を見ていた
「父さん....」
そういえば今日は年に1回の流星群の多い日だったっけな
そう思い空を眺める
情報通りすごい流星群だった。
「今年は例年よりもずっと多いな」
流れては消え、流れては消えとその繰り返し
「流れ星に願い事言わなきゃな、これだけ多く流れてるし叶いそうだな。」
―父さんが帰ってきますように・父さんが帰ってきますように・父さんが帰っていますように...
願い事を唱え終わったその時、突然に空が白く光り、目も開けられなくなった。