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【物理最強】十年不登校を極めて転生したら魔法学園の教師に!? 追放されし元カノが廃墟いたから救う件  作者: 速水すい
1章後悔から異世界転生

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八話 教師就任式

名門ミスティカリア、世界各国有数で人気な学園として常に入学者希望が一位であり。

四大貴族が創った学園だけあり、イギリスの学校のような構造で作られている



赤いレンガやタイルで外装、入り口となる門は鉄でできてる。学園は丘の上にあり、レンガタイルのスロープを登る流れになる。



「荷物が軽量で助かったけどさ。この動力タブレットと武器だけか。大丈夫かこれだけで? 」



少しばかり疑問を抱くが、新入りメイドが言うには「荷物は私達メイドが運んでいくのが規定なんですよ。だから、カイト様は武器とこの動力タブレットだけ持参して学園に行けば大丈夫です」って言ってたが……なんかこう。あっさりスープを啜って味気がないぐらいしっくり来ない。



「まぁ、私達は一般だからね。 こっから先は未知数に近いけど」



本日のルミナスは、学園の教師の上着に少し長めのロングスカートとブーツ。

頭に髪の毛を纏めたリボン、言ってしまえば可愛いって言葉が出てしまう。喉に押し込んで耐える。



「そ、そうなのか」

「じー」



なにやら期待した眼差しがキラキラと向けられてる。ルミナス、ダメだ。いちゃつくのはここじゃないだろう。

そう、徒歩で通う生徒もいるわけだ。甘い言葉を言ったら、貴族達が勘違いしてしまうに違いない。



「ルミナス、似合ってるよ?」

「なんで疑問形」

「い、今言えないから……」

「ぶー! まぁいいかな。とりあえず今日の就任式後から本番だからね」

「そうだな、生徒達も育成どーする? なんでもお助け救済系にしちまうか?」

「そうしなくてもそうなりそうな気配。だって私達、一般人だから問題児のクラス行きよ」

「うげぇ……シャレにならねぇなぁ」





学園の門を通過すると、動力車が校舎前にずらーっと並んでいる。これが貴族が通学するってことを考えればかなり日常的なんだろう。



「チャリじゃないのか」

「徒歩じゃないのね」

「「貴族様だねぇ〜」」



互いに元いた世界の良さを思いながら、レンガタイルの道を歩く。校舎の正面玄関を通過すると、右手に職員室があり引き戸を開くと先生達が慌ただしく動いていた。



「マナ先生、これはどうゆう事ですかな!?」

「ひぇっ!?」

「何故、生徒達が不良みたいな暴動を街でしてるんですか!? しかも夜分遅くですよ!! どう責任取るのですかぁぁぁぁぁ!!」



明らかに教頭先生だろう、メガネをやたらくいっと指で押して威厳ある怒鳴り散らしてる。



「貴族達はそうしたいからです…。私が把握できるレベルじゃないです。それにいった所で貴族の名がある限りモンペアがうるさいです」

「それを何とかするのが貴方の仕事でしょうが!」

「ひぇぇ…理不尽すぎますぅ…」



ルミナスは呆れ顔を浮かべながら「カイト何とかしてみなさいよ」っと耳元でひっそり言ってきた。

まぁ確かに周りの先生達は全然気付かない、俺達が入ったのにも関わらず無視だからな。



ここは一肌脱ぎますかねぇ…。



「あのー言葉を挟むようですが、子供達が夜遊びをしてるって話だけど。教師が全て把握できる話ではなくて、親御さんの管理が問題ですね」


俺は教頭に横から釘を打つ、激しくメガネを左右に揺すりながら「なっ!? なんだ君は…! 新米の癖に何偉そうなことを!!」っと言い返してきた。


俺は呆れながらも分かりやすく言い出した。


「じゃあ、例えるよ? 自分達の子供が夜遊びで歩いて…辺りに迷惑をかけました。そこで親である自分に罪がないって事が通じますか?」


どの世界でもおそらくこの理屈的に通じない、教頭は眉間にシワをよせてポツリと言う。


「むっ…! それはだな。親である私達の監督不足で悪い事をしたから罪は親にある」


俺は更に追撃の様に言葉を言い放つ。


「でしょ? なんでか教師のせいに擦り付けてる。 親でも自分の子でもない、ただの教え子に責任を取れなんて無理な話なんですよ」


ド正論に職員室の空気は静まり返る、貴族先生達は確かにって顔をしていた。



「だ、だがな…。未然に防げなかったのも教師としての器が足りない事だ…!非がある」


教頭はなおもそう言い張るように口にしている、かなり必死さが伺える。俺は自分の人生感を思い返して目をつぶりこう言った。


「いやいや、それも違う。子供達は表裏が二面に存在してる。表では注意されて理解してても、裏ではちゃんと悪さしてる…それをクソガキって言うんだぜ。それは教師の仕事じゃない、親の仕事だ」



そうだ、親の言うことをだいたい聞かないのは子供。ウザく感じて、注意されてもその日限りで、別の日にはちゃんと裏で悪さをする。

この二面性が子供で、成長する過程で自分の悪さや弱さに気付いていくもんだ。あっちの世界では三十路前だった俺が言うのもなんだが」。




「ぐっ!? も、もう良い…就任式が始まる。こうしちゃおれん」



教師はすごい速さで逃げていった、論破と言うのかこれは。正論言われたら人はああなるよな…どんな立場でも人間だよな。



「あ、あの…! 助かりました、ありがとうございます!」



背が小学生並みだけど、ちゃんとした教師なんだろうなぁ。って…耳の形が違う。あれよく見たら目の形が星だ。



「あ、あんまりじっと見ないでください…。私、一応エルフだけど、ちんまりしてて…えへへ」



確かにエルフってでかい乳で誘惑レベルが高い身体、どの世界線でもエロフとか呼ばれてる。

それだけ変態さんなイメージだけど、こうも小さいと違和感があるなぁ。



「カイト、目がいやらしいわよ」

「い、いやそんなやましい事考えてないぞ!?」

「貧乳希少価値だもんね〜?」

「る、ルミナスさん妬いてます?!」

「別にぃ〜」

「ふふ、君たち仲がいいんだね。私はここに百年ほど在籍してるけど、初めてねこんな眩しい関係を見たのは…。羨ましいわ」



やはり、合法ロリ…! 世界はこれがあれば全てが救われるんだ! 年齢はかなりあるのに、ロリとは何たる、感謝しかない!


「悪くない、悪くない」

「カイトさん? なんか、私を狙ってませんか? めっ、ですからね。嬉しいけど、ダメですよ?」

「なにこのマゾを感じる先生…。 カイト、もう元カノ諦めてこっちにシフトしたら?」

「へ? いやいや、それはあいつに合わなきゃ話にならんだろう。それに、もしダメならって話になれば考えなくもないぞ」

「カイト、女の子に運がないわね」

「うぐっ!?」

「優しい男子だからだよ?」

「「ねー」」


ルミナスとルナは急に意気投合してしまう。

あの、俺に味方はいないのこれ…?



かくして、就任式が体育館にて執り行われた。

全校生徒は約一万人、学園都市の殆どがこの学校の生徒である。その生徒達の前で、どんな教師になりたいかを一人一人言うのだが……。



「次はルナ先生に……あれ? どこにいますか?」

「と、届かないですぅ……!」

「ルナ先生、とりあえずステージ側に降りてください。あとあまりぴょんぴょんしないで、可愛すぎるので」

「へ?! 可愛すぎるって言わないでください!!」



ちょっとしたプチハプニングで、生徒は笑いの渦になる。その次に呼ばれたのは俺である。



「一般人かよ?」

「どんな顔してるかと思えば普通だなぁ」

「やめなよー、いじめるのはさ」

「あははーーー」



そんな嘲笑い声が響く、どうやら貴族不良ってのはこいつらか。



「早速一般人を馬鹿にするとは、君ら誇りはないのか?」

「んだと!?」

「子馬鹿にするのは所詮、格下がやることだろって言ってるんだよ」

「教師が何イキってんーーーー」



煽る貴族生徒に向かってチョークを弾く、弾丸の様に飛んだ。

貴族生徒の背後の壁に突き刺さるチョークに怯えた顔をしていた。悪くない反応だ。


「少しは黙れクソガキ。まだ喋ってる途中だろうが、いいかその耳を全力で開いて聴きやがれ。いい子ちゃんに育てられて、まんま食わせられて、そこに不満あるとか随分贅沢じゃねぇかコノヤロー!!


「皮肉? ダッサ」


「まだわかんねぇのか? そのダサさに、人間味がある。見かけだけ判断したら、この先ずっとアレか? 人を馬鹿にして生きていくことしか出来なくなる生物になるつもりか? それが甘えなんだよ」


「甘えじゃねぇし、何怒ってるんすか?」


「怒ってるように感じてるなら、それはまだ君が幼い証拠。甘えってのは言われなきゃわからねぇやつなんだよ、注意されなきゃわかんねぇやつなんだよ。そこら辺理解してから言い返せ」


不良貴族は言葉を詰まらせて、やがてビビり散らしていた。



「な、何真面目に言ってんだ…?」


軽くため息を吐きながら

「いいか? これから生きていく意味で大事なのは、どれだけ人の良さを見つけられるかだ。否定、底辺ばかりしてれば友達減るぜ?」っと淡々と語った。


それに対して不良貴族の一人は

「意味がわかんねぇ!! だいたい、赤の他人の教師が生徒に説教するのが間違いなんだ! 何様だお前はよ!」っと理解するよりありがた迷惑だと言うばかりに反論してキレている。



理由がよくわかって理屈だけで反論する、よくあったなぁこんな時がさ。俺の若い…あれ俺十歳ぐらい若くなったのに。泣いていい?



「はっ、言ってくれるねぇ。赤の他人ね…確かにそうかもしれんな」



こういってしまえば、きっとバカにしてくるだろう。赤の他人だから指図するな的な感じでな。



「はははっ!! 所詮そんな奴になんにも言われたかないな!!」



マウント気取りか、それを先にいえば反論がないとでも言いたいのか。随分と自信満々な顔だな。




「だが、それはお前の理屈だろ。確かに他人だが、なんでかんでも指摘されて、注意されてうざく感じ取る。聞き入れない否定ばっかして、駄々っ子かよお前はよ。そのわがままで生きていけるほど甘くねぇんだよ。貴族不良共の頭はカステラかよ?スカスカで気泡だらけ…お似合いだな 」



口をパクパクする不良貴族は、その場から逃げるように立ち去った。逃げるのはいいが、ママって言い叫んで逃げる奴いたけど……なんか色々大丈夫か?


まぁ就任式は無事終わりーーーそれぞれの教室へと向かうことになった。



次回から本格的スタート!

問題児の抱える五名の悩みや問題を解決を通して異世界の闇や愛の教団などの核心へ近づいていきます。


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