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【物理最強】十年不登校を極めて転生したら魔法学園の教師に!? 追放されし元カノが廃墟いたから救う件  作者: 速水すい
3章 救えない存在編

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十六話 ルミナス中立拠点の遠征へ

それから、遠征当日ーーー。


アネモスを救って二週間ぐらい経過、元カノを考えながらも遠征日になってた。

駅ホームには貴族学生が賑やかに話をしてる最中、俺達のクラスは真逆の方角へ行きのホームへに居た。



ルミナスは先に現地入りしていて、今はいないけど…まさかあんな喜んでるなんてな。




「カイト、明日? 明日なんだよね!!?」

「うぉっ!? な、なんだよ!!? コーヒーこぼれたじゃねぇか!!」

「私は、待ちきれないのよ! 自分の名前が郷に付くなんて……! 女神の名誉が尽きる!!」

「ルミナスさん?」

「私は今、既に、高まる感情を誰かにぶつけたい。カイト、全裸待機するのよ」

「なんでたよ!? つーか、色々あぶねぇだろ!!」

「大丈夫、私が全て……受け止めるから!!」



こうなるとルミナスは理性がない、知性も失われてスーパーハイテンションモード。

軽くあぶねぇこと言ってるけど、今日の朝見たら寝不足だったなぁ。ありゃ、遠足を待ちきれなくて寝れなかった人だな。



「んでよセンセー」

「なんだエレクレール?」

貴族(あいつら)はどこに行くんだ?」

「あぁ、中央王都帝国の市街地らしい」



エレクレールは呆れながらも

「ハッ、美人口説きにでも行くってか? いいよなぁ? エルデ?」っとエルデに話を回したが、エルデは気が抜けた顔で沈黙してる。

それをシエルは「エルデさ。なんか、たましいぬけてるね?」っと気遣い兼ねて言うがエレクレールは

「シエル、今だ。押し倒せ」っとニヤニヤしながら言い出してシエルは「なんでよ!!」っと反発する



いつも通りの風景に、やはりエルデは落ち込んだままである。

あの日、俺に話があるとして言ってた内容は……「兄が特に嫌で、軍の貴族柄のせいかもしれないけど。父の喋らなさで注意もしない、無法地帯で兄は……わがままで母や妹を困らせててね。それを止めたけど話が噛み合わないで喧嘩して家を出たんだ」っと具体的な理由を話してくれた。

けど、行かない訳には行かない。理由はどうあっても……エルデだけ置いていくのはダメだろうな。


とりあえず引っ張って連れて来たはいいけど、あの感じだと…相当だな。



「先生、エルデの話どう感じましたか?」

「複雑だなぁってな」

「私もそう思います。私も姉がいますけど……毛嫌いするほどじゃないです」

「アネモネは、恐らく上から圧力……。いや、威圧的な態度をされる環境になった事ないからなぁ」

「先生は?」

「俺は、まぁ()()()()()()。ただ、理想とは違っててな……兄妹には軸があって上がしっかりして下の面倒とか悩み相談事を聞いたりするのがイメージ的にあるが。実際はそれを反転した感じだ」

「私達姉妹は、穏やかで姉がリーダーシップで真面目でしたからそんなことはならなかったけど。ふむ、少し気になる部分ですね」



アネモネとそんな会話してると、列車はホームに着いた。ドアが開き中に入ると俺は驚いた。

コックがいる、完全に高級レストランだった。

呆気に取られてると、連結車両に行ったシエルも呆然として手荷物を落とした。


「こんなもんで動揺するなよ? これだから一般……は?」



エレクレールは戸惑う、俺は我に戻り連結車両の方へと足を向けると……そこに居た人物である。



「ご機嫌如何かな? ふむ、さぞかし豪勢な列車。愉快だねぇ」



貴族なんかよりもはるかに着てる服が豪華、金髪の青年であり「誰だ……?」俺は礼儀もなく言ってしまう。



その金髪の青年は席を立ち、こちらに深々とお辞儀してから名を口にした。



「ふふ、初にお目にかかるよ生徒諸君と先生方。 私は()()()()()()()()()()……。少しばかり旅を共にする事になった」



皇族!? っと言わんばかりに驚く俺達を他所に列車はルミナス中立拠点へと走り出した。



「ふふ、そうかしこまらないでくれたまえ。身分は違うかもしれないが、私は今は皇族としてではなく旅をする……旅人と思ってくれても結構だ」

「あはは……さすがに無理がありますね」

「この服装を着替えたくてメイドと執事を欺くのが困難でどうにか抜け出したけど、知らないうちにこの列車に引かれて乗車してしまった次第……。風の導きとはこうではなきゃつまらない」



どう考えても服装だけでこの列車に迷い込んだ的な嘘をよく言う皇族ってなんか斬新だな。

イメージより一般人に近いし、親しみやすさがあるなぁ。それに格差社会だから生徒達、少し引き気味なんだよなぁ。



「それで、なんの意味があって行動を共に?」

「ふむ、まずは……外を見て欲しい」



流れる列車風景、学園都市から少しづつ離れるとなにかの障壁がある。

禍々しい闇に満ちたような……それが広範囲に広がってて一つの魔法の様なドームが目に映る。



「これは一体……?」

「廃墟都市さ、アレが君たちがまだしらない真実の一つ。本来あるべきの()()()()

「それはどうゆう意味だ……皇族のにいさんよ」

「エレクレールくん、貴族は本来映す鏡を何故こうしてまで隠そうとしてるかわかるかい?」

「なんで俺の名前を……?!」

「初歩的だよ、私は学園都市が大好きだから覚えたんだよ。在籍生徒は数千人、住み着く貴族は四大貴族から下位まで。人口はおよそ数百万人、それらの情報は四大貴族だけしか知らないわけない。それが私さ」



「えぐっ……」っとエレクレールが言うのも無理がない、かなりの情報でありそれを覚えたなんてえりえないレベルだ。



「まぁまぁそんな引かないでくれ、話は逸れたが……。学園都市には偽りの空が存在してる。理由はその廃墟都市による謎のドーム、それを見せたら街は大混乱。魔導力で作り上げたその空は学園都市から離れない限り実体として感じ取れない」



その意味合い的に俺は統合結社《A》の発言が頭を過ぎる。学園都市に偽りの空が存在してるってのは聞いていたが、確かに実際見るのと見ないのじゃ感覚が違う。

こんな魔法のドームを作って。これが奴らが言う愛の執着心か……? 苦痛な恋愛や記憶を引き換えに奪い再び愛を救済するやり方、こうしてまで歪んだ形はもはや人じゃないのは確かだ。



俺は少しばかり怒りを心に刻む、アネモネが静かにこう言った。


「あんな世界で生きてたんだ、危機と隣り合わせで……」



実態はかなり危ういのは確かだ、不穏な感じも否めない。イルビナはこうアネモネに訊ねる。


「アネモネさんは、この問題にどうおもう? もはや大陸全土の話になりそうだけど」



アネモネは少し考えてから、ゆっくりと答えた。



「隠し通せるのに時間があまりないかな、何となくですが……愛の教団が引き起こしてますね?」



その感覚は恐らく父の死から感じた答えだろう。

俺も同感で愛の教団が廃墟都市を支配してるに違いない。


「お見事、さすが武人さん。 二つ目のキーは教団の実態把握。間違いなく各地で問題を起こす、その流れで統合結社が現れる。妙だと思わないか?」



そのイルビナの発言に俺は答える。


「帝国に匙投げ。これがどうゆう意味か俺には分からない」



イルビナは、少しばかり顎に手を添えて考えてるがさらに俺は更に話した。



「教団が何をしたいのか分からないし、統合結社や帝国。そして皇族が動くまでって一体何がどうなってるですか? 」



イルビナは難しい顔を浮かべて、静かに答える。



「一度に答えられない、ただそれを知るには()()()()。実態は把握できてもそれが答えとは言えない。ただ、これから君達は巻き込まれるのは確かだ……大陸の情勢に。僕からしたら君達は皇族(僕たち)にはない別な答えをきっと見つけるはず。それを期待してる」



イルビナは服を着替えて、何故が学生服を着ている。まぁ気にしないまま時間は溶けてルミナス中立拠点前に着いた。



軽く背伸びしてから、生徒達と駅ホームを出る。

目の前にはでかい要塞、辺りには軍人が見回る。

さすが拠点なだけある、これだけ厳重な意味がどこかにあるんだろうな。



しばらくすると、ルミナスが走ってくる。

何か慌てた感じだけど、息を切らせてる。



「確かこの辺りには、娯楽街あったね?」



イルビナはそういうとエルデは少し笑いながら「ありますよ、ただ……あんまり近寄りたくないかな」っと答えた。

ルミナスはようやく顔を上げた、何か手に握りしめていた。よく見るとルミナスのイメージで作られたぬいぐるみだった。



「私は、この感謝で生きてきた! なんて言う可愛さの!! 二つ取ったからカイトにもあげる!!」



おい、ルミナスまさか娯楽街に行ってたな? ぬいぐるみキャッチしてきてるだよ?仕事どうした? キャッチしてくるのは仕事でぬいぐるみじゃない! バカなのか!?

いやまぁいいや、とりあえず受け取るか。



「ふへへ」


ルミナス顔歪みすぎてる、さすがに生徒達は呆れ顔である。

その背後から、すごく疲れた顔を浮かべた青年が来る。



「なんつーバカ体力なんだ……? ん?」



エルデを見る、すると態度が一転する。



「どの面下げて帰ってきた? エルデ。 お前がいない間……めちゃくちゃだ」

「それは兄貴が悪いんじゃなくて?」

「あ? 喧嘩売ってんのか?」

「あって言えばすぐそう捉える。だから、人が周りから離れていくんだよ」

「うるせな! 俺なんも間違ってねぇよ! ()()()()()()()()()()!」


イルビナは二人の間に割って入り、こういった。



「はいはい、えーと君は確かエルデの兄ノルスだよね?」

「なんだお前は? 家族の問題に口挟むな」

「そうもいかない、君の発言はあまりにも一方的過ぎる。何もかにも目の前にいる人や、反発した人が悪いって思うのかい? それは間違いだね」

「あ?んだと?!やってやるか?!」

「確信つかれて逆ギレするとか、非を認めない人ほどそんな落ちた人間になる。物に当たればどうにかなると?」



イルビナはすごい睨みを効かせる、ノルスは怯み舌打ちして娯楽街へ向かっていく。



「イルビナさんありがとう、僕の兄はいつもあんな感じで」

「事情は把握してる、君は間違ってなんかない。理解しないで一方的な主張して気に入らなければ切れて場を収めようって言う生き方しかしたことがない人なんだね」



俺の出る幕はなかったが、ノルスを見るととんでもない兄貴ってのは伝わる。

人前じゃないとあれ以上に強気でいるんだろうな、そりゃ精神的に苦痛で逃げたくなるよなぁ。



俺は少しばかり遠くなるノルスの背中を眺めていた。



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