19/19
お茶会のはじまり
「ふぅ、いい香りね。」
白の美魔女が慣れた手つきでカップを置く。
「本当に、安らぐ香りだわ。」
黒の美魔女が少し目をつむってうっとりとする。
「むふ・・・むふふふふ・・・☆」
リアは二人を見つめながら口に手を当てて、
キモチ悪い笑みを浮かべていた。目も口もたるんでいる。
王がする顔じゃねーな、って空に向かってツッコミはやめろ!
天に向かって腕を突き上げたリアは、あやりとルルドに声をかけた。
「急だったから準備が適当でごめんね。
いっぱい食べていっぱい飲んでいっぱい話しよ☆」
「適当って・・・」
ルルドは首をかしげた。
ここは王城の中庭。花畑の中央に置かれたテーブルには、
アフタヌーンティーセットが置かれている。
色とりどりのケーキにちょうどいい焼き色のスコーン、
下段に置かれているのはローストビーフのサンドイッチだろうか?
最高のロケーションに最高のスイーツと紅茶、
これを適当って呼んでいいんだろうか?
「まぁいいんじゃない?どうせニツキーが用意したんでしょ?」
あやりは、当然!とばかりに紅茶を口にする。
なごやかなお茶会はまだまだ続くようだ・・・。




