表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さようなら、わたくしの騎士様  作者: 桜井正宗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/85

帝国の教会で結婚式を

 お店の片づけを進め、のんびりとした時間が過ぎていく。

 嬉しいことに夕食をフェイルノートが作ってくれた。

 疲れているはずなのに、わたくしの為に料理を作ってくれるなんて。


晩餐(ばんさん)の準備ができたよ、クリス」


 テーブルには、豪華な料理が。

 こんなに作ってくれるなんて嬉しい。


「ありがとうございます。フェイルノート様」

「一緒に食べよう」

「はいっ」


 食事をしながら、これからのことを話していく。



「今日は大盛況だったね」

「ええ。大変でしたけど、みなさん笑顔でしたよ」


「満足度はかなり高いようだ。また買いたいという人も多かった」

「指輪やネックレスも売れましたね」

「ほとんど売れてしまった。また仕入れなければ」


「バルザックにも伝えておきますね」

「助かるよ」


 ステーキを口へ運ぶ。

 ん~、美味しい。

 完璧な味付けね。


「とてもおいしいです」

「それは良かった。ところでクリス、結婚式なんだが」


 ……!


 突然の話に、わたくしは驚いた。


 まさか食事中にその話が出るなんて思わなかった。水、水を飲んで冷静に。……ふぅ、危なかった。



「え、ええ。いよいよ、ですね?」

「ああ。盛大にやろうと思うんだ」

「嬉しいですっ!」


「場所は帝国の教会でどうかな」


「そうですね、みなさん教会で挙げられてますよね!」

「じゃあ、決まりかな」

「はいっ、お願いします」


 ……でも、まって。

 ライラの占いが脳裏をよぎった。


 結婚式をぶち壊す者が現れると彼女は言っていた。このことをフェイルノートにも話すべき……?


 でも、占いなんて信じてもらえるかどうか。


 どうしようかと悩んでいると、フェイルノートは「どうかしたの?」と声をかけてきた。



「あ、いえ……ちょっと心配事が」

「心配事? 話してごらん」


 一人で悩んでいても仕方ない。ここは素直に打ち明けよう。


「実は……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ