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王様からもらったお金があったはずなんだけど…

世界は危機に直面していた、、、そんな中とある町で一人の勇者が誕生する!

勇者は魔王を倒すことができるのか!!

世界は再び平和を取り戻すことができるのか!!!

愛と勇気の冒険ファンタジーが今!始まる!!(噓)

その日。俺と魔法使いのジーニャは宿屋にいた。そして、壁にぶつかっていた。


「なんでだよ!!!!なんでもう金がねえんだよ!!!!」


「しょうがないじゃなーい。そりゃあんな事したらお金なんてあっという間に無くなるわよ」


「よし、ジーニャ。何があったか振り返るため早速回想に入るんだ」


「いいわよーええっと、王様が、、、魔王、、、ああだめね。お酒で頭痛いわ。ユウちゃんよろしく」


この時点で俺たちのことを勇者一行だと感じている人がいるとは思えないがこの状況にもきちんとわけがある。


「ちょうどいいジーニャ。君にも俺がいかにして勇者に選ばれたのかを説明しよう」


「えー話長いの?」


「めんどくさがるなよ。勇者の誕生話を。すぐ終わるから。というか起承転結の起と結しかないし」


16歳のある日。突如俺の手の甲にあざが浮かんできた。それを王様に見せたんだ。そしたら勇者だって。


「本当に短いじゃない。なんで語ろうとしたのよ。必要すらないわよ。なに、勇者ってあざがあればいいの?それだけで祝福されるの?」


「俺もビビった。王様に見せたらあっという間に話が進んでいった」


そこからの話は早かった。王様が国民全員に勇者誕生を伝え俺は魔王討伐のたびに出ることが決定した。


「あんたの親はなんか言ってた?」


「いや、その時点ではまだ寝てた」


国民が知って盛り上がっている中その盛り上がりでようやく目を覚まし、あっそといい二度寝したらしい。まさかその勇者が自分の息子とも知らずに。伝えようにも現時点まで忙しくそれどころではなかった。


「なるほどねー急造勇者だからあんなにスピーチひどかったのね、納得、納得」


「いや、しょうがないだろ!いきなり魔王討伐への意気込みを!なんて言われてさ。え、いたの魔王?知らないよ。世の中が不穏なの昨日知ったよ!」


「それでも、あそこまで中身のないスピーチ聞いたの。私初めてよ。8割指示語だったじゃない」


そして、そのスピーチの後俺はいくつかの装備品、そしてこの町一番の魔法使いジーニャ、そして莫大なお金。そう莫大な金。


「あの時は楽しかったわねーユウちゃんと金投げ合ってた時が今までの人生で一番幸せだったわ」


だとすればお前の人生は寂しすぎるだろ。


「勇者とこの村随一の魔法使いジーニャよ。今日はこの村で生気を蓄え冒険へと備えるがよい。長く険しい道のりになる。村のものに挨拶しておくのだ」


「それで町中軽く挨拶して日が落ちたらご飯食べようってなって酒場に行ったのよね。ここからは私も覚えてるわよ。回想交代ね」


その酒場にはねー勇者誕生を祝ってすでにたくさんの人がいたわ。そう、イスとテーブルの空きなんてないほどにね。そこに勇者一行が来たんだからそりゃーもう大盛り上がりよ。爆上げよ、爆上げ


「頼んでもないのに飯と酒が来たな」


そこでユウちゃんは初めてのおさけっ。しかも目の前にはなーいすバディーのお姉さーん(わたし)。そりゃあお酒が進む進む。私もお酒は大好きだしー私の魅力あふれるダンスに酒場中が大盛り上がりよ。


「もう俺はこのあたりの記憶は一切ないな。もうなーんにも分からん」


すごかったの。最後は町中の人が来たんじゃないってぐらいの人でみーんなで乾杯してね。もうサイコーだったわ。それでそのあとどんどん解散していって私がユウちゃんの面倒見てたら朝になってたってわけ


回想終了。振り返る価値がないほどひどい回想だった。


「それでなんで金がないんだっけ?」


「そりゃあパーティーの会計が私らもちだったからでしょ」


「いや!なんでだよ!!!!なんで勇者お見送りパーティーの会計が勇者持ちなんだよ。えっ!?俺らこの町出れないよ!見送られても出れねーよ!!!」


「私、貧乏な男嫌いだから」


こうして俺たち勇者の冒険は始まることすらなかった。


冒険の書


場所 モンパの町   仲間 ジーニャ   残高  0



世界観はドラクエみたいなもんです。

思い付きで書きました。

気が向いたら続きかきます。

俺いつもゲームの中でもお金ない

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