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ヘブンバーンズレッド もう一度

過去に行きます。

ヘブバン ヘブンバーンズレッド

「もし、ユッキーは過去に戻れるなら何がしたい?」

「はぁ?なんだよ急に。」

「いやさ、あたしって過去に戻れただろ?もし、他の人だったらどうするのかなーって気になったんだ。」

うちの部隊をまとめあげる隊長は真顔でそんなことを聞いてくる。

「まぁ…特にないだろうな。」

「え、なんで?」

「前にも話したが、学学生時代はいつも1人でいたり、家ではオーキッドとしての活動をしていて良い思い出は無いからな。それに、お前みたいに何か謎を解き明かしたいだとかもないしな。」

「そっか。」

そういえば何かおかしなことを言っていたような気がする。

「月歌、1つ気になったんだが…」

そういうと

「過去に戻った、ってところか?」

「お、おう…」

「うん、実はさ…」

そういうと、月歌は過去の世界にダイブした時に父親に手作りしてもらったヘアピンを落としてしまっていたのだが現実世界で全く同じものが月歌の荷物の中から見つかったという。

「なるほどな…」

「それで、過去に戻っていたんだって気付いたんだ。」

「これがもう1つの。完全に同じだろ?しかも、傷の部分まで。」

「傷まで全く同じだな…」

にわかには信じ難い。ただ、それ以上のことが起きているからこんなことがあってもおかしくないんじゃないかと思ってしまう。

「ユッキー実はあたしさ、気になっていることがあるんだ。」

「なんだよ?」

「もし、過去の世界に干渉していたことが本当だとしたらさ、あたしがユッキーに電話した記憶があるんじゃないかって思うんだ。」

確か、月歌はダイブした世界であたしに電話をかけたいと言って当時使っていた電話番号を渡した記憶がある。

「でも、その世界のあたしは迷惑電話だと思ってて通話を切ったんだろ?そういう些細な記憶は忘れる…というか無くてもおかしくないんじゃないか?」

「うん、確かにユッキーが言ってる可能性の方が高い。だけど、あたしは別の可能性を考えているんだ。」

「別の、可能性?」

月歌は神妙な面持ちで言った。

「今のユッキーよりも年齢が上だった可能性だ。」

月歌は続けた。

「今の年齢より上の記憶がなかったとしたら記憶が追加されなかった可能性があってもおかしくないって思うんだ。」

「なるほどな。でも、もしそれが本当だったとしてだからなんなんだ?」

「あたしはさ、めぐみんの力を借りて過去の世界に行ってあやふやだった記憶をはっきりとこの目で見て思い出したんだ。」

「もしかしたら、今では思い起こせていない記憶もめぐみんの力を借りて見ることが出来るんじゃないかって思うんだ。」

和泉ユキを知ることができる可能性…でも、

「さっきも言ったが過去に戻っても何もないんだ。だからその必要性は…」

「なんで、自分は死んだのか。知りたいと思わない?」

和泉ユキの死因…自分であって自分では無い者のこと。

「あたしは、何故死んだのかをそしてその後を知った。」

「自分のことを知りたいって思わない?」

確かに思う。ただ、それを知って何になるのだろうか。考えてみるが思いつかない。何になるのかはそれを知ってからでも良いのだろうか。

「月歌、あたしは自分のことを知りたい。」


「ということで!めぐみん手伝って!」

「だから、なんか言わすねん。月歌に使った時の力で全部無くなったんや。」

「月歌ちゃーんショック!」

「はぁ…」

いつもの調子に戻ってしまった。これではきっと無理だろうな。まぁ、知れなくても今のあたしには関係ないしな。そう思っていると

「いや、待て。もしかしたら可能性があるかもしれん。」

「え!?本当!?めぐみん!」

「ただな、たぶん1回きりや。だから、和泉。何をしたいかはちゃんと決めとくんやで。」

「わ、わかった。」

「やり方はこうや。月歌には過去に行った時の力の痕跡が残ってる。その力にエネルギーをウチが与える。そうすることで月歌がその力を発現してその力をウチがコントロールするっちゅうことや。」

「ただ、これは成功するかわからん。失敗しても堪忍や。」

「わかった。逢川。」

「でもさ、めぐみん。そうなったらあたしロッカーでサイキッカーになっちゃうよ?」

そういうと自称天才サイキッカーは焦りだした。

「ほんまや!この部隊でのアイデンティティが無くなってまう!」

「いや…別にうちの部隊はそういうのを売りにしてないから無くても良いだろ。」

「そんなんアカンわ!どうにかして自分のアイデンティティを見つけんと他の31aのメンバーのアイデンティティに押しつぶされてまう!」

そんなことを話しながら寮の屋上へと向かう。

流石に夜ということあってか肌寒く感じる。

「よし、やろう。」

「月歌、ウチの手を握れ。和泉は月歌の手を握れ。」

「ユッキー。」

「お、おう。」

緊張する。というかあたしは手汗をかいていなかったよな…?そんなことはお構い無しに月歌は言ってくる。

「この手握って、黙って目瞑れ。」

「なんで、急に関西弁なんだよ。」

「これ言ってみたかったんだよね〜。」

よく分からないがどうでも良さそうなので流す。

先程から考えていることなのだが和泉ユキのことを知れるチャンスだと言うのにとても冷静な自分がいる。それは知ったところで何を思うかというのが想像がつかないからだろう。

「和泉、行きたい過去を明確に思い浮かべるんや。そして、それをキープする。」

行きたい過去…今のあたしの記憶には無い過去の記憶。今よりも年齢は上だということを想像してみる。

「月歌、力を今から使う。ええな?和泉も。」

「うん」と言う声と「あぁ」という声が重なる。

そして、

「それじゃあ…」

「ほな…」

『いってらっしゃい!』

その2つの声が聞こえたところであたしの意識はプツンと途切れた。






色んな人に見てもらえたり、僕のやる気があったら書きます。あと、変なところやもしかしたらネタが被っているかもしれません。そうなっていましたら申し訳ありません。

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