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第21話 槍のドルゼ


「おいおい そんな焦んなよ 自己紹介もまだだってのに」


掴んだ片手剣をブーメランのように全力で投げた。

「なんだ こんなんじゃ殺れないぜ」


キン と槍で片手剣を弾いた

その時を狙い相手の間合へと飛び込んだ。

それでも男の表情は変わらない。


俺は新たに心錬成し【レイピア ボルト】で光を纏った閃光の突きをこの男の顔に放った。

男の頬に霞めたレイピア。

寸でのところで避けられた。


相手も同じタイミングで槍を放ち、その攻撃も俺の頬に槍が霞める。

けれど屋根の足場に重心を残していた男はレイピアを避けた時にバランスを崩していた。

「お、おっと」


そのチャンスを見逃さない!!

ーーーー今だ

『デスサイズ・ヘル!!』

俺は大鎌 デスサイズ・ヘルを心錬成し辺り一帯の広範囲の攻撃を振るった。

「槍もろとも引きちぎれろ!!」



辺りにある近隣の家が鎌の斬撃の余波で輪切りになっていく。


「ちッ」

槍の男に直撃したかに思えたが思いのほか槍は硬く斬撃を受け止めていた。

だが大鎌を槍で防ではいたが勢いまで殺すことはできずに、家をつき破り吹っ飛んでいった。



「はぁ‥‥はぁ‥‥」


俺はそのまま地面に着地した瞬間足と手に違和感があった。

「な にッ‥‥」

出血していた。

何かに貫かれたように太ももや腕に穴が開いていた。


「ぐッ―――っ… これは…」

血が滴り落ちる。



吹き飛んだ先から男はゆっくりと歩きながら向かってくる。

「よく頑張ったもんだ」



意識が‥‥やばい  なんとか しないと‥‥



「安心しろ 俺が追い着いて女2人生きていたらガキだけは見逃してやるよ」


トドメを刺すべく男が槍を構えた。



クソッ

…‥血を無くしすぎた。


意識が薄れていく。

その時 走馬灯のように顔が浮かんだ。


『お兄ちゃん』


エネ…


『エルトさん!』


ニャイナ…


諦めるわけにはいかない‥‥

「俺はここで止まるわけにはいかない!!」


倒れそうになるところを踏みとどまった俺

迫る男に手を向ける。


せめて 俺の命に代えてもこいつだけは!!!

―――『ソード オブ バジリスク!!!!』―――


大量の剣や槍、刀等の武器が錬成され何千本という武器が集まり蛇のように群れをなした。まさにその姿は大蛇。


何千本という武器がたった1人の男目がけて一斉に襲い掛かった。


障害物を盾に逃げ惑う槍の男。

脚力に自信があるのか竣敏に交わすが、武器の大蛇バジリスクに 次第に追い込まれていく。

「お前凄いな!! これは余裕かましてる場合じゃねぇな」


バジリスクから逃げ回る男の槍に徐々に魔力が集まっていく。


―――なんだ?


「オレも少し本気を出そうか」

集まった魔力により槍から赤い輝きを放つ。

「冥途の土産に覚えておけガキ。俺の名は【ドルゼ・アージェスト】お前が最後に聞く名だ」


ドルゼと名乗る男は何もない空間に槍を突き刺した。

―――『転移槍/五連!!』――― !!!


どんな能力だ? この状況から いや…―――何が来ようがこれで片をつける!!!

「うぉおおおおおおお!!!!!――――――」


だが男に刃が届くことはなかった。

届く瞬間にバジリスクは形を保てなくなりボロボロと消滅していった。


その原因は俺の魔力が尽きたことでない。

「ぐッ ふッ‥‥」

俺の身体が無数の槍により貫かれていたことによって生命維持が不能になり魔力の供給が力尽きたからだ。

「ーーーー‥‥」


「いいもん見せてもらったぜ ガキ」

髪の毛をかき揚げながら男は振り返る。

ドルゼは今からニャイナとエネを追うのだろう。



2人を‥‥どうしても 助け‥‥ーーーーー



ドルゼが倒れた俺を背にした時 体の主導権が入れ替わった。


「いや、我おれの方こそ良いものを見せてもらったぞ 槍使い」


「なんだ? まだ息があったかガキ」

(こいつあんだけ四肢を貫いたのにまだ立てるのか?)


「次はもっと満足させてやる もう一度全力で放ってみろ」


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