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まえがきと結論。
平安末期の源氏の武将、源義経。
彼は日本史上の長い間、けっこうな人気者だったのですが、現代日本ではそうとも限りません。
不細工だったとか卑怯だったとか、記録にない濡れ衣を着せられることもあるのですが、同じくらい最近よく言われるのが
「源義経は空気が読めない人だった」
というものです。
「源義経 空気が読めない」で検索すると、たくさんのサイトがヒットします。
そしてみなさん、当たり前のように堂々と「義経は空気が読めない人だった」と明言しています。
あたかも史実かのように。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送を控えたこの時期、今回はこの件について検証してみます。
…なんか今回の義経、空気読めなさそうな表情してる気がしたから。
さて、いきなり結論を書いてしまいます。
・義経は、空気が読めない人だったとは言えない
・ていうか、そういう状況とか立場じゃない
・空気を読んでる暇があったら仕事しろ
以下はその内容です。
なお、これを書いている人は義経ファンなので、その立場をご承知の上でお読みください。