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冒険の書0 【転生前の出来事】

初投稿です。

第0話「ふり返り、そして新たな世界へと!」


さぁてと、前世のふり返りを唐突にしよう!

 

 俺!左乃々野真記さのののさのきは、

「年齢=彼女なし」であった。

 それは、青春の代名詞

 高校生になってからも同じであったのだ。

 

そして、高校ラストの3年になっても「彼女」が

できるはずもなく、まず女の子と全然話していな

 い。いや、話せなかったんだ。勇気がなくて…


 そんな現実から目を背ける為、

 俺は、叶うはずもない「コト」を願う毎日が

 始まった。そう!漫画やアニメ、ラノベ。

 「空想」の世界へと!


 そこで、今流行りの「異世界転生系」ジャンルに

 俺はどっぷり見事にハマっていったのだ!


 俺は、毎日毎日

 「異世界転生できないかな〜できないかな〜」

と思っていた、口に出すほどに。


 そんなことを聴いて

 「お前は、異世界に行っても

  スライムでくたばりそう」

とか言うやつもいた。


 そんな日常を繰り返す中、俺はある時の下校中に

 曲がり角で、もしもし運転トラックに轢かれそう

 になる。


 俺は、その時死を覚悟した。実際その後死んだが。

 走馬灯という体験にあったせいか、

 周りがゆっくりに見え、

 刹那の時間で俺はあれこれ考えたさ。


 あぁ俺童貞のまま死ぬんだとか、年齢的に魔法使い

 にもなれなかったとか

 『トラックに轢かれて死ぬって異世界転生の

  きっかけあるある』じゃね、とか


 というわけで俺は、

 異世界転生して異世界転生特典で俺TUEEEEEして

 可愛い女の子達のハーレムをつくってのんびり

 まったり暮らしたかったから、

 いつのまにか俺は、トラックとハグでもするかの

 ように両手を広げたのさ。


 そして俺は、死んだ。

 死んでしまった。

 

 享年17歳、桜が全て散った時季ときだった。


 はいっ!前世のふり返り終了!


 「俺、死んだー!俺!死んだー!

  おれぇ、死・ん・だァー‼︎‼︎‼︎」


「五月蝿いわっ」


 死んで大声で騒いでた俺に流星のごとく黙らせた

 声の主、神と名乗る老人は、これから面談が

 始まりそうな雰囲気で俺を座らせた。椅子に


 そこからは、神と名乗る老人と色々話した。

 

 まず、神と名乗る老人は、心が読めるみたいで

 俺が心の中で「神と名乗る老人」とナレーション

 してたのを怒られた。神様が神様だと言ってるん

 だから神様は神様に決まっていると怒られた。


 そう言う感じのナレーションしてみたかったのだ。

 そういうロマンあるでしょ、ね?


 あと、神様の説教とは違う愚痴を聞いたりした。

 ちょっとなぜか説教臭く感じた。


 そして、神様から重大な事実を打ち明けられた。


 それは……!


 「お前、(異世界転生)特典は、貰えんぞ」


と。


 「えええええええええ!なんで、どうして!」


 と、力一杯の言葉を出したわけでもなく


 「へ」


 と、その時力が抜けた声が出た。


 神様は、すぐにその理由を呆れた目で説明した。


 本来、地球に生まれた者は地球の何かに転生、

 生まれ変わるが、地球以外の星

 異世界に転生するとなるとその者が 

 地球と環境が違う異世界で生きれるように

 何らかの補助、いわゆる「特典」がもらえるのだ。


 しかし、その「補助」を受けられるのも「条件」

 があって、

 異世界に転生する+殺された(悲惨な死に方)

 じゃないと「補助」は貰えないようなのだ。

 

(逆を言えば、

「補助」がほしいなら異世界転生しないといけない)

 

 「えっ!俺、

  トラックに轢かれて死んだんだけど?」


 と抗議したら、思わぬ答えが神様から返ってきた。


 「お前はトラックに轢かれて死んだんじゃない。

  お前は、『自殺』したのじゃ」


意味が分からなかった。


 神様曰く、俺がトラックに轢かれる直接、

 ハグをするように両手を広げなければ、俺は

 受け身を取った状態で、怪我はするけど死には

 しなかったらしいのだ。


 俺が、あんなことをしたのは、

 「異世界転生したかったから」


 あと、神様が俺に愚痴を言ったのは、

 俺が異世界転生したいって分かってたから


(異世界転生する人にしかこう言う話はしないみたい

 稀に、神様が話した愚痴を覚えたまま転生する者が

 いるみたいだかららしい。そうなると神様は、

 色々めんどくさいみたい。)


 というわけで、俺は「異世界転生『特典』」が、

 貰えない。


つまり、異世界転生特典で楽に俺TUEEEEE

 できないのだ。


 舐めていた。

 物事がそう簡単に進むわけないのに。


 結局「空想」の世界は、「空想」なんだって

 思い知らされた。


 「ラノベとかの主人公は、

  殺されて死んでいるじゃろ」


と、ツッコミを貰った。今はそのツッコミが日本刀

 で斬られたように痛い。斬られたことないけど。


 神様は、言ったのさ。


 「まっ、特典が貰えなくてもお前は、

  異世界転生することを選ぶんじゃろ」


神様は、いつだって俺の心を読む。


 「あぁ!俺は異世界転生して最終的には

  俺TUEEEEEして可愛い女の子ハーレムを

  作ってまったりのんびり暮らしてみせるぜ‼︎」


「フッ、お前のそのバカさがいつか勇気に

  変わる時がありますようにな、まぁ期待は

  せんが、楽しみに見ておるぞ」


 神様は、笑顔で笑って言う。


 「神様が願うのかよ」


と、ツッコんだから、神様はまた笑うんだった。


 「特典はないが、話し相手になろう。

  ワシは、基本忙しいが、喋る相手は増やしておき

  たいしの」


「それって、

  神様が助言とかしてくれるってこと!」


「いや、お前が想像する話し相手になるだけじゃ、

  お前のようなバカと話すのも楽しくての」


まぁ、いいや。

 異世界でぼっちは、やだし。


 「神様、俺を異世界に転生させてください!」


「あぁ、お前が想像する異世界通りだ。

  まぁお前の想像より幾分クセはあるじゃがの、

  お前もクセがあるから何とかなるじゃろ」


俺の体が透明になる。

 そして、ミニブラックホールみたいなのが

 俺の前にできた。あぁ、ドキドキするぅ!


 「今度は、自殺なんかするじゃないぞ」


 俺の体は、

 ミニブラックホールみたいなのに吸い込まれた。


 


 そんな訳で俺は、異世界転生した。





 







ここまで、お読みになって頂き

ありがとうございます。


もしよろしければ、☆☆☆☆☆を★★★★★に

していただけると嬉しいです。


ご感想を頂けたら幸いです。

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