悪魔の力
やっと悪魔が出せました。
今俺の目の前では、先生(ちなみに名前は、山野 瑠美)が倒れている。
魔法の魔力が使えない状態で、俺が導き出した答え、それは・・・・
『魔法の魔力以外の魔力で魔法を使う』ということだ。
俺は、もう一度ゆっくりと瞳を閉じた。
そして、今自分の中にある『魔力』と、自分の中でうごめいている『もうひとつの力』を入れ替える。
じわり、じわりと体が熱くなっていく、そして瞳を開き、迫っている先生の瞳を見据え、心の中で呟く
(・・・・・・・眠れ・・・)
すると
「あ、あれ。急に眠気が、いった・・・い・・な・・・・・・・・。」
ばたっ。
先生は、崩れ落ちた(ねむった)。
俺は、先生が完全に眠っているか確認。そして床に眠る先生をベットに寝かせ、腕輪を先生の手を借り外した。最後にまた力を入れ替え
『メモリー。』
魔法で俺の素顔の記憶を消させてもらった。
と、こんな感じで助かったというわけだ。
ちなみに『人間』が俺と同じようなことをすることは、不可能だ。なのにどうして俺にできるか。そんなこと簡単だ。なぜなら俺は・・・・・・・
悪魔だからだ
そう、俺は、悪魔。いや、正確には『悪魔落ち』だ。
悪魔落ちとは、魔界で大罪を犯し、人間界に落とされた悪魔もことだ。おまけに悪魔落ちは、人間界に落とされるだけではなく、力の大半をしめる羽をもぎ取られる。もちろん俺の背中にも、羽がもぎ取られた跡がある。このことを知っているのは、オヤジだけだ。
人間界に落とされた悪魔は、魔力が低いものほど早く死ぬ。
しかし俺は、元々の魔力が強かったた力を使わなければ、あと150年はいける。ちなみに俺の羽はまだ生きてはいる。どこかに封印されているみたいだが。
羽さえあれば、生きられる時間も、魔力も取り戻せる。
そのつもりは、さらさらないが。
(さっきので2日ってところか)
「まあ、気にしてもしょうがないか。」
そう呟いて、おそらく始まっているであろう入学式に向かった。
なかなかアイデアが浮かばない・・・・・・。