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『されど運命は回る』~悪魔の名~

~健一~


「真剣に聞いてほしいっす」


いつになく真剣なピークイ。まあ、俺に話しかけている時点で随分真剣なのは伝わってくる。俺はテーブルを挟んで、ピークイを真剣に見つめる。


「どうやら今、強力な悪魔が動いているみたイッス。悪魔の名前は『レイ』、その魔力量も半端じゃないっすが、頭も切れる面倒な相手ッス。」


ピークイの口から出た『レイ』という名前にオレは引っかかった。


「本当にレイという名だったのか?」


「一応本人はそう言ってるっす。もしかして知ってるっすか?」


「………いや、多分違う」


「多分でいいっす!いうっすよ!。」

   

ピークイが俺に掴みかかる、服で首が締め付けられる、だんだんと息が苦しくなり、俺の顔が赤くなっていく。


「相手は悪魔っす、名の契約で同じ名前の悪魔はいないっす」


名の契約、それは天界の法律のようなものだ。悪魔や天使は、どんな理由があろうとも、同じ名前は付けられない。生まれたときに悪魔は魔王に、天使は神に名を受けるので、同じ名前になることはない。しかし、それには例外があり、神と魔王、そしてそのどちらかに認めてもらったものは、その名を変えたり増やすことができる。どちらにしろ同じ名前は付けられないが。

しかしそれはおかしい、少なくとも、俺はレイという名を持つものを知っている。


「おそらく、その悪魔は自分の名を偽っている、俺が知るその名の人物は、今はそれほど力を持っていない。」


そうだおかしいのだ、その名を持つものが、現れる筈がない。

規則正しい時計の音が、やけに大きく聞える。直接頭に響くようだ。俺とピークイは、お互いにいやな汗を流し合っている。この沈黙がどうも痛い。


「そう……すか……。」



ピークイは、それ以上俺が何も言わないと解ったらしい、天使だって諦めが肝心だ。まあどんなにねばられても、これ以上しゃべるつもりはないが…。



「まあとにかく、そんなやからがうろついてるっす、気をつけてください。」


「ああ。もう手遅れだけど。」


「何かあったっすか!?」


「うわ!」


急に立ち上がったピークイに驚いた俺は、そのままの勢で椅子ごと後ろに傾いた、何とか手を前に振り体制を整えようとするが、間に合わずそのまま重力にしたがって倒れていく。


グシャッ


ありえない音をたてて、俺の意識が落ちていく。その間際に


(あっ、宿題やってない)


と思ったが、まあいいやとあきらめることにした。


随分遅れてしまいました。今自分は、いろんな作品を見て修行中です、皆さんに楽しんでもらうために奮闘中です。これからも遅れると思いますけれども、これからもよろしくお願いします。

ご意見・感想・アドバイスがあれば、どんどん言ってください。

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