『俺が契約!!』の章~遭遇~
『俺が契約!!』の章はじまりました。
「やったああ!。」
俺は誰もいない道のド真中で雄たけびをあげた。俺はやっとあの質問攻めから抜け出せたのだ。雄叫びをあげるなと言う方が無理だ。
「今日はこれ以上問題に巻き込まれないように早く帰ろう。」
今は鳴海もいない、安全に帰るなら今がチャンスだ。
そんなことを考えているときだった。
『******』
「!!。」
俺は、ある気配を感じた。黒くて、ドロドロしていて・・・・そして近くに人間の気配。
間違いない、『あれ』の気配だ・・・・。
見つけた。
俺の目の前には、2人の男女がいる。でもこれは、2『人』と言っていいのだろうか。なぜならその内の男の方には、『コウモリのような羽』があったからだ。そしてその男が、女を、と言っても俺はその女、いや、少女に見覚えがあった。ピンクの髪に黒い瞳身長は155cmくらいの美少女。そう、『委員長』
だ。その委員長を男がズタボロにしている。片腕はスジから先がなく、片目は潰れ、美しかったピンク色の髪は、紅い血で染められている。はっきり言って惨いことこの上ない。他にもさまざまな傷があったが、これ以上考えると本格的に吐きそうなのであとは皆さんの想像にお任せしますよ。
「いや~お嬢さん不幸だったね~、俺と会うことがなければ、明日からも幸せに暮らせたのに。」
ホントにそうだな。
俺は、そんなことを話す男と、委員長を『ジッと見つめているだけ』。いや、まず何で俺はここにいる、『はじめから助ける気なんてないくせに』俺はここにいる。俺は自分がわからない。
毎回そうだ。駆けつけるだけ駆けつけて、餌食になった人間が食われるのを見ているだけ。今回もそう、『偶然知っている人間だった』それだけで状況も俺の行動も変わらない。
「や・・・・だぁ・・。」
突然、さっきまで身動き一つしなかった委員長が声を出した。
「生・・・っ・・・きるの!。」
「あぁ?。」
「死ぬも・・・んか・・・・私は・・・・っ・・・い・・・・い・・・。」
「なんだてめぇ。聞こえねぇよ。」
「わたしは・・・生きるのぉっ・・・。」
『生きたいよ『 』。』
それは、弱々しい声だった。でも、それでも、力強い声だった。
次回に期待してください。(今日か明日には、書けると思います)
感想・ご意見待ってます♪。