表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

私は妹の婚約者とキスをする

イザベラです。

侯爵令嬢をしております。


ちょっと前までは、第3王子の婚約者だったのですが、不幸な行き違いがあって、婚約は白紙になりましたわ。


王立学園を卒業前に白紙になっても、もう殿方達は相手がいらっしゃるの。

私なんて誰も相手にしてくれないのですわ。


そして、卒業しても相手も居ない。

実家に帰って、お父様の政務のお手伝いなどをしておりますの。


でも私、最近気になる殿方がいますの。

こんなことを思ってはダメだけど、妹の婚約者アベル子爵令息。

始めは、そんなに意識もしていなかったのですが、最近では・・・






私が政務を手伝いが終わって、庭で休憩をしてると、

テクテクと走って近づいて来る。


「イザベラ様。こんにちは。」

「こんにちは、アベルくん。アイサに会いに来たの?」


「はい。」


くったくのない笑顔で、アベル君は答えた。

まぶしい。12才なのにキラキラオーラをまとっている。


「そういえば、義姉さんこっちに戻ってから、元気がないですよね。」

「うん。まあそうね。」


「アイサも好きな、元気になる<おまじない>をかけてあげましょうか?」

「えっ。どんなおまじないなの?」

「目を閉じてください。」


アベル君は悪い子じゃないしと、一瞬、魔が差してしまったの。

何か柔らかい、物が頬にぶつかる。

私は驚いて目を開ける。


「もう、開けちゃダメじゃないですか。」


「アベルくん。ダメじゃない。そんなことしたらアイサが悲しむわ。」

「ダメじゃないですよ。アイサも義姉さんが悲しむの見たくないですよ。

だから、元気の出る<おまじない>をしたんですよ。」


アベル君は年に似合わない不敵な笑みを浮かべた。


でもなんか元気が出たかもしれない。

アベルくんは、おまじないをかけた後に部屋の方にかけていった。

困った子ですの。

そう思っていたら、後ろから声がした。


「そうだ。義姉さんの事を気になっている友達がいるんで、今度紹介しますよ。

あっ。安心してください。その友達は義姉さんと同い年ですから。」


彼がどんな人を紹介してくれるかはまだ分からないけど。

なんか、色々あったけれど、元気が出た気がする。


「おまじない、案外効いてるかもしれない///」


私は頬を赤らめながら、彼が走り去っていくのを見送った。




アベルくんの友達が隣の帝国の侯爵令息で、私に一目惚れしたりするのは、

また別のお話。







/****************/


あとがきのコーナー


姉の婚約者が妹に取られてばかりなので、


逆を考えようと思っていたら、どうしてこうなった。


京安藤しーぷです。

ご覧いただきありがとうございます。




ちょっと背伸びをしたい年頃の

男の子が、恋人の姉に


キスしたらまずいね。

さすがに盗ったらまずいので、おまじないという感じになりました。



それにしても12才なのに、隣の国の侯爵の令息の弟が友達で

兄が保護者で付いてくる、そして一目惚れすればいいんじゃないかな。



アベル君と弟君が、両側から頬におまじない

なんて展開は、ないんですかねぇ。


ありません。


(あとがき文章校正していたら、

アベル君と弟君がおまじない

って書いてて焦った。)


頭に思いついたこと書いてるけど、

ネタ被りがあったら、すいません。


次回作もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ