最後の復讐、それに向けて
○ 最後の復讐、それに向けて
――結局、一日考えても僕の復讐は主犯のあの二人を殺すまで終わらないと結論を付ける。きっと、あの二人が積極的に僕を虐めてきたからこそ……周囲が同調して襲ってきたんだ。
だから、その二人がいなくなれば……僕は晴れて自由になれる。
じゃあ、どうやって殺す? あの二人はいっつも誰かといるから、一人の時を狙うなんてことはできない。
……ああ、もどかしい。
僕はもう、疲れてきたんだ。
いい加減……きっと、ネメシア様もこのことを見越して……『長引かせるな』って言ってたんだ。
なんてことのない、普遍な日常に戻りたい。
虐めもなくて、友だちと適当に話したり――もう、嫌なんだ。こんな気持ちに囚われ続けるなんて。
結局、僕が求めていたものはずっとすぐそばにあったんだ。
僕はずっと抱え込んで、勝手に自滅していたんだ。
……けれど、復讐を始めてしまった時点で引き返すことはできない。
完遂するまで、この復讐劇は止まらない。
――ああ、でも……叶うなら、普通に真央先輩と出会いたかった。
復讐を始めなければ……虐められていなければ、きっとその他に埋もれていた僕と真央先輩は出会うことはない。
だからこそ、もどかしい。
さっさと、こんなことを終わらせて、真央先輩と残り少ない学校生活を送りたいのに。
こんな姿を見られてしまったら……幻滅してしまうだろう。
もう二度と会うことはない。
……いやだ。それだけは絶対に避けなくてはいけない。
真央先輩と一緒に居られないなんて……もう考えられない。だから、誰にもバレずに……そして僕と真央先輩との学園生活のために、あいつらをなんとか殺さないといけない。
復讐、しないと。復讐しなければいけない。復讐して、自由にならないといけない。復讐、復讐……ああ、復讐なんてものに囚われていたくない。
僕は自由であるべきなんだ。
自由でありたいんだ。
だから、復讐するし……復讐なんてものから離れないといけない。
復讐、復讐、復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐復讐……………………………………………
「ああ、もう疲れたなぁ」
結局、僕は復讐からは逃れられない。
だって、許せないし……なにより、それしか方法がないんだから。僕は、きっと何度でも復讐する道を選ぶんだろう。
神頼みなんてしてしまって…………
「もう、……やっちゃおうかな」
考えることも億劫だ。
今日、やってしまおう。だいじょうぶ、だってだれかといっしょにいるなら、そいつごとやっちゃえばいいんだから。
それでいい、それがいい。
僕は、もう、なにも考えたくない。
早くこの、復讐から解き放たれたい。
それだけなんだ。
『《復讐》の神の奇蹟が発動しました。これより、最後の復讐を開始します』
はい、次回から最後の復讐と未央の結末が始まります




