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未央選択「僕は、未来のために生きている」

短いから、二話更新ー

○ 未央選択「僕は、未来のために生きている」


 ……そうですね。僕も、少し自分に素直になりましょう。

 復讐だって、自分の心に従ったまでです。いまさらなにを躊躇うことがあるのか、僕には分からないですね。


「分かりました。……ま、真央先輩……」

「……!」


 すこし口ごもってしまうが、言うことができた。一度言えてしまえば、後は慣れていくだけ……とはいかないけど、それでも美空――真央先輩は喜んでくれたみたいで、顔を朱くして、こちらを見ている。

 それが、こちらとしてもとても恥ずかしく思えてきてしまって、思わず僕も赤面してしまう。

 だから、なのか……お互いに離せなくなってしまって、沈黙が空間に漂ってしまい――けれど、なにかを言わずにはいられなくて……口を開こうとする。


「……っ、あ、その」


 でも、なにも言えなかった。

 だからなのか、真央先輩は帰る支度をしてしまい……


「じゃ、じゃあ……また、明日だな」

「は、はい……そう、ですね」


 といって、家をでていってしまい……僕は、顔を覆ってその場にうずくまってしまうのだった。


***


 ――僕は、いま近所から離れた路地裏にきている。

 理由は言わずもがな……次山くんを今日、復讐するためだ。……なので、こうして得た情報を元に、居場所を突き止めたわけだ。


「……」

『おい――』

「…………」

『おい! 未央! 話を聞かんか!』

「ッ、す、すみません」

『……まったく……そんなに、あ奴の手製弁当が食えたことがうれしかったのか?』

「~~っ!? そっ、そんな……ことは」


 今日のお昼――いつも通り学食なのかと思えば、急に風呂敷に包まれた弁当箱を取り出して、僕に渡してきたのだ。

 真央先輩がわざわざ作ってきてくれたみたいで……思わず、内心で踊りはしゃいでしまったほどだ。


『まったく、……いまは目の前のことに集中せい』

「……はい」


 もうすぐ、目の前までに僕の次の復讐は迫ってきている。

 僕は気を引き締める意味でも、頬を叩いて……とりあえあず真央先輩のことは頭の片隅に追いやっておく。

 路地裏をぐんぐんと進んでいき、僕は、若干空気が変わっていることを知覚し……手で口を押さえて吸い込まないようにする。


「……」


 痺れるような甘い匂い――おそらく、薬物の類なのだろう。

 僕は、嫌悪感を隠しもせず……道を進んでいき……とうとう、彼を見つけるのだった。


「ひ、ひひひっ。おひとつ、いかがかねえ?」


 彼は、溺れていた。

 すっかり、麻薬の海に溺れていた。……目は虚ろで、焦点が合っていない。

 僕は、そのことに感謝していた。だって、目論見通り過ぎて……これで、計画していた復讐を果たせると、僕は歓喜している。


『ふっ、やってしまうのじゃ。なにもためらうことはない』

「はいっ」


 手が届く範囲にまで近づいても、僕の存在に気が付かない次山くんに――手を伸ばして、僕は……

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