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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第四章 日常編

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AI面接官

「あなたは、今、『ちぇっ!AIロボットの面接官かよ!』と思いましたね?」


 OL風容姿のAIロボット面接官なつきが厳しい質問を投げかけてくる。


「いや、そんなことは……」


 女子学生が口ごもる。


「不採用です!」


「―――えええ!」


 悲しそうな表情でその女子学生は席を立った。

 肩を落として、とぼとぼと部屋を出ていく。


「部長、彼女、大丈夫ですかね?」


 モニター越しにそれを観ていた人事部の新人社員が心配している。


「うん、なつき君は優秀だよ。速攻モードで面接してるからね」


 人事部長のAI上司はあまり感情的な思考を持ってなかった。

 高性能アンドロイドで背広を着ていて、外見からは人間と区別がつかない。


「いや、なつきさんじゃなくて女子学生の方です」


「うん? 大丈夫、大丈夫、なつき君は学生の表情から感情を読み取って的確な判断を下しているよ」


「部長、面接の判定基準って何なんですか?」 


 人間である新人社員からみると、AIロボット面接官の判断基準が全くわからない。


「それは僕にも分からない。アンドロイドとロボットじゃ、根本的にプログラミングが違うからね」


 大丈夫かよ?と不安になる新人社員だった。




     †




「面接、落ちちゃったわ」


 女子高生AIアンドロイドのアリサが嘆く。


「アリサちゃん、そんなこともあるよ。次、頑張ろう。あの会社はワトソン君が潜入に成功したから大丈夫だし」


 今は警視庁に<AI捜査官>として高給で派遣されている石田三成が励ます。 

 <AI捜査官>とは高性能捜査支援AIとコンビを組んで難事件を解決する捜査官のことである。

 ブラックAI企業の潜入捜査のために、アリサが送り込まれるはずだったのだが、面接に落ちてしまっては仕方ない。

 世界最強の捜査支援AIが<ワトソン>である。


「ワトソン君って、ほんと人間っぽいですね」


 ちょっと元気が出てきたアリサがいう。


「ワトソンのキャラクターデータは、神沢優<AI捜査官>の恋人だという噂があるんだ」


 いつもダークピンクのサイバーグラスをかけた黒服でクールな神沢優の意外な過去話である。

 神沢優はワトソンのパートナーである。


「へえ、何かいい話ですね」


「それにしては、いつも喧嘩ばかりしてるけどね」


「そうですね」


 何か微笑ましい光景だった。

AI関連産業は2030年に86兆円に 数字で見るAI市場 月刊事業構想 編集部

https://www.projectdesign.jp/201704/ai-business-model/003521.php


2017年 NHKスペシャル ~人口知能 天使か悪魔か2017年 羽生善治~

https://youtu.be/OIrJ4pzs5c8


女子高生AIりんな

http://rinna.jp/



 しかし、AI面接官とか登場してきてるらしいですが、何かむかつく学生も出てきそうです。

 はてな匿名ブログに「AI面接官死ね!」とか投稿される日も近いかな?


 この話はちょっと未来の話です。

 昨年ぐらいから「<AI捜査官>ワトソン君」という作品を書き始めてますが、もう少し書き溜めてから発表しようかと。

 いろんな作品が未完になってるので、順番に書いていかないとね。


 女子高生AIアンドロイドのアリサの話も短編で書いてますが、これも完成しないとね。まあ、書いちゃってもいいんだけど。

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