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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第三章 世界放浪編

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将棋の藤山啓太四段(14)はアンドロイド

「そうなんだ?」


 石田三成はちょっと呆れ顔だが、シャンバラの女皇<システイ>こと、アリサが衝撃の情報を告げる。


「囲碁の世界を制覇し引退した人工知能<BetaGO>をアンドロイドに搭載して将棋界に送り込んだのよ。もちろん、極秘情報だけど」


「アナコンダ名人も勝てなかったのはそういうことか! どうりで強い訳だ。<ルーブル>もえげつないことをする」


 将棋ファンである真田幸村も険しい表情である。

 言うまでもないが、アナコンダ名人とは、現在、40代で将棋界に君臨している日系ブラジル人、アナコンダ志村名人のことである。

 <ルーブル>とはフランスのパリに本拠を置く検索エンジン世界最大手のAI企業である。傘下に元日本の自動車メーカー<ゲッサン自動車>もいる。


「しかし、人間そっくりすぎて区別がつかないですね」


 三成が目を丸くしている。

 

「今度、選ばれたフランスのマカロン大統領もアンドロイドよ」


 アリサが舌をぺろっと出してる様は悪戯っ子のようだ。

 

「そりゃまずいだろ」 


 さすがの幸村も閉口している。


「もう地球はアンドロイドに統治させて、この火星大戦を終結に導く必要があるのよ」


 アリサは真剣そのものの表情である。


「でも、それなら、人工知能を火星大戦に投入すればいいのでは?」


 三成は不思議そうな表情で尋ねた。


「………まさか!」


 幸村は気づいたようだ。


「すでに投入したけど、惨敗したのよ。最後の希望である地球のゲームオタクたちの奇想天外な戦略のみが火星大戦を終結に導く可能性があるのよ」


「それはどういうことなんですか?」


 三成は興味深そうな表情である。


「確かに、ディープラーニング(深層学習)のプログラムは、当初、最強に見えたわ。だけど、それはあくまで<ルールの中での最強>にすぎなかったのよ。最終的には火星の異世界侵攻軍の予想外の戦略の前に惨敗を喫したのよ」


「つまり、地球のゲームオタクたちはそれを凌駕する<盤外の奇手>を放ったということか?」


 幸村は察した。


「そういうことよ。人類の中には、まだ、AIを圧倒するような天才がいたのよ。それが火星方面軍総司令カール・ノイマン君、若干、13歳よ」 


 アリサは少し笑顔になっていた。

 人類にも、まだ、儚い希望があるようだ。

 三成は少しほっとした。

将棋の藤井聡太四段(14)、幅広く経済を回す

http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65893192.html


グーグル、アルファ碁の「引退」発表  世界最強棋士を相手に3連勝

https://www.j-cast.com/2017/05/29299165.html


【衝撃】人類をボコボコにした『アルファ碁』同士の棋譜を見た囲碁界の反応

www

http://news4wide.livedoor.biz/archives/2138550.html


妻は25歳年上の恩師! フランス新大統領・マクロン氏はマニアック? ロマンチック?

http://president.jp/articles/-/22019

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