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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第三章 世界放浪編

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火星大戦

「あれがパラレルワールドから来ている異星人の自律型兵器<オートマタ>よ」


 シャンバラの女皇<システイ>こと、アリサが火星前線基地の巨大天上モニターを指し示した。

 その先には昆虫型と思われる<オートマタ>の侵攻が映し出されていた。

 地球の方の迎撃部隊は、やはり、自律型のロボット兵器のようだった。 


「地球は異星人と交戦していた? 戦時下だったのか!」


 真田幸村もさすがに驚いていた。


「なるほど、それで火星で宇宙飛行士の足跡の写真が発見されたりしたのか」


 石田三成も謎の答を得て頷いている。


「NASAの火星研修は1930年代から行われていて、シャンバラ主導で宇宙騎士の養成も行ってるけど、なかなか上手く行かなかったの。だけど、最近、世界的なスマホゲーム<刀撃ロボットバトルパラダイス>によって状況が変わってきた」


 宇宙戦艦の艦長席のようなシートに座っているアリサは口元を少し緩ませた。


「名作SF小説<エンダーのゲーム>プロジェクト、つまり、火星の対異星人のロボット兵器シュミレーターをそのゲームに組み込んだのよ。そして、若いパイロットが大量に確保できたの」

 

「それって、詐欺なのでは?」

 

 三成が突っ込む。


「今の所、遠隔操作だし、彼らはただのゲームのイベントだと思い込んでるわ」


「だが、そのうち、生身での実戦投入が必要になるだろう?」


 幸村の指摘は鋭く、生まれ変わりながら何度も死線を超えてきた武将の洞察力にアリサも舌を巻いた。


「バレたか。火星防衛戦だけなら遠隔操作が可能だけど、パラレルワールドに存在する異星人の本拠<スターパレス>遊星への侵攻では、機動ロボット兵器の直接コントロールが必要になる。それについては火星方面軍総司令カール・ノイマン君に打診中よ」


「あくまで彼らの自由意志を尊重するという訳か?」


 幸村の表情は険しい。


「だけど、今まで戦ってきた若い彼らは引き受けてしまう確率が高い」


 三成は少年少女たちの心理を読んでいた。


「地球は地球人が守る。当然と言えば当然のことだよね」


 幸村も三成も渋々、納得するしかなかった。

火星で「宇宙飛行士の足跡」が激写される!! 人類初の有人火星探査は80年前だった可能性も浮上!

http://tocana.jp/2017/03/post_12771.html

 

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