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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第三章 世界放浪編

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シャンバラの金正男

「あんた、暗殺されたんじゃないのか?」

 

 真田幸村は最近、暗殺されたはずの北朝鮮の独裁者の長男、金正男(キム・ジョンナム)を不審そうに見た。


「あれは、もちろん、影武者です。本物はこの地下帝国<シャンバラ>にしばらく雲隠れですよ」


 メガネの奥で金正男の人懐こい目が笑っている。

 さっきナインイレブンで買ったおでんを食べている。好物らしい。

 シャンバラにも何故かコンビニが至る所にある。

 24時間営業で店員は人間そっくりなアンドロイドだというが、生身の人間と全く見分けはつかなかった。


「このシャンバラという所は神殿が多いですね」 


 石田三成は周囲のギリシャ神殿、神社風の建物、南米の巨石神殿、遠くにある第三の目が刻まれてるピラミッドを眺めていた。

 そこは地下空間とは思えない広大な空間であり、案内役の金正男の話では一種の異次元空間のようなものらしい。


「世界中の宗教組織の神殿があります。ヒトラーさんが逃亡したルートも教会だったし、僕もマレーシアのクアラルンプール国際空港の地下からこちらに来ましたが、白衣の<ハッピーサイエンス>という新興宗教の信者さんに助けられました」


 金正男が答える。


「とりあえず、ピラミッドを目指せばいいのかな?」


 幸村が突然、尋ねた。


「幸村さんは勘がいいですね。自動運転のチューブトレインが来ますから」


 10メートルぐらいの道の真ん中に直径3メートルほどの透明チューブの構造物があった。

 そこに瞬間移動のように突然、チューブ状の乗り物らしきものが現れた。


「どうぞ、乗って下さい」


 金正男はチューブ状の構造物の扉を開けて<チューブトレイン>と呼ばれる乗り物に三成たちを導いた。


「これって、起業家のセーロンマスクの真空チューブ輸送<Hyperloop>に似てますね」 


 三成が指摘する。


「あれはここの技術が流出したものです。起業家のセーロンマスクは元々<シャンバラ>出身ですからね。最近、トンネル掘ってるようですが、あれもここのマネです」


「そうなのか、どおりで途方も無いことを思いつく訳だ。火星移住計画もここと関係してるのかな?」


 幸村は感心しながら尋ねた。


「<シャンバラ>の住人は遠い昔に火星から来たらしいです。火星にもピラミッドがありますし。まあ、里帰りですね」


 金正男はさらっと人類史の謎を話す。


「なるほど、やはり、そういうことか」


 幸村は自分の仮説が正しかったことを少し喜んでいるようだった。


「一瞬で着きますが、反重力バランサーで衝撃はほとんどないので安心して下さい。では、出発します」


 金正男が言うやいなや、<チューブトレイン>はピラミッド近くに移動した。 

 <チューブトレイン>を降りると、ショートヘアの黒髪の美少女が立っていた。


「千里眼好子といいます。天竜族がお待ちしています。私についてきて下さい」


 彼女はにっこりと微笑んだ。

金正男氏が寒い季節に書いたメールの挨拶文がぐっとくる

https://togetter.com/li/1081550


イーロン・マスクは本気でトンネルを掘り始めた―ロサンゼルスで掘削デモ

http://jp.techcrunch.com/2017/02/17/20170216elon-musk-doesnt-just-want-to-bore-tunnels-he-wants-to-make-boring-better/


【火星移住計画】今後15~20年で地球から火星に8万人を移住って本当に可能?

https://matome.naver.jp/odai/2135409072033199001


地球上で文明が繁栄したのは本当にこれが初めてなのか?

http://world-fusigi.net/archives/7502794.html


清水富美加 “千眼美子”名義で告白本発売「私の真実、消されたくない」

https://www.oricon.co.jp/news/2086106/full/

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