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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第二章 安土上洛編

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信長

「三成、サルからお前の噂は訊いていた。会うのは初めてだが、できれば、わしと一緒に戦って欲しい。であるが、今日は楽しい酒宴であるから存分に楽しんでくれ」


 信長は上機嫌だった。

 真田幸村、本多正信など懐かしい、もしくは未知の武将たちが揃ってきたこともあるだろう。


「承知しました。心置きなく楽しませて頂きます」


 にこやかに笑いながら信長の言葉を受け流す。

 和やかな瞳の奥の光を三成は見逃さなかった。


 挨拶はそつなくこなしたが、信長を囲む酒宴からはそっと距離をおいた。


「左近、どう思う?」


「さて、俺にはとんと見当がつかない」


「それはそうだな」


「ただ、一緒に戦ってみたいと思ったよ。武将の性というものだな。許してくれ。三成の決断を尊重するよ」


「そうしてくれるとありがたい」


 そうこう言ってるうちに、メガネ君が近寄ってきた。


「三成さんですか? お初にお目にかかります。服部信三郎と申します。通称、メガネとお呼び下さい」


「メガネ君の噂は聞いてるよ。信長さまと一緒に戦ったとか?」


「今の信長さまは優しくなりましたよ」


「そのようですね。私もかなり変わりましたし」


 三成は遠目から信長の笑顔を眺めながら一息ついた。

 時は流れる。

 人も変わっていくのかなと思った。

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