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『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~  作者: 坂崎文明
第二章 安土上洛編

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鬼ノ城攻防戦

 『パナマ文書』で批判された富裕層の避難場所として『タックスヘイブン真田丸』という独立国を岡山県北区足守に立ち上げた真田幸村であったが、安部山総理の自衛隊治安出動によって完全包囲されていた。


 だが、航空自衛隊のミサイル攻撃は『鬼ノ城結界』によって戦車部隊の誤爆を誘い、膠着状態が続いていた。


 百済の皇子と言われる温羅の仕掛けた異次元結界を復活させた真田幸村によって鬼ノ城は難攻不落の山城となってしまっていた。


「こちらは公安警察の神沢優です。真田幸村、石田三成があなたに会いたいと言っている。『真田丸』に着陸許可を願いたい」


 航空自衛隊の輸送ヘリから神沢優が無線通信で呼びかけた。

 ダークレッドのサイバーグラスにいつものアーミースーツ姿で輸送ヘリの後部座席に石田三成、島左近と共にいた。

 だが、『真田丸』からは返事の代わりに数発のミサイルが放たれた。

 機動力も武装もない輸送ヘリではこれを避ける術もない。


 とっさに神沢優は魔眼を発動させ、土龍を召還して防御する。

 ミサイルが土の壁にぶつかって炸裂するが、輸送ヘリに被害はなかった。

 ダークレッドのサイバーグラスを外すと、そこには黄金色の双眸が煌いていた。


「さすが、秘密結社<天鴉>歴代最強のリーダーと呼ばれる神沢優ですね。ひかり姫の<五色龍眼>というやつかな? 敵意はありません。少し試したかっただけです」


 真田幸村は不敵な通信を返してきた。


「とりあえず、石田三成を降ろすわよ」


 何事も無かったように神沢優は対応する。

 輸送ヘリは鬼ノ城の二ノ丸のへリポートに着陸する。


 何もかもお見通しだなと幸村は思った。

 同時に自分の死期が近いことも感じていた。

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