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神様はサイコロをふっている

「しかし、正月は願い事が多くて忙しいわい」


 白髪の老人は愚痴をこぼす。


「神様、おいらも忙しかったです」


 黒髪の童子もつられて嘆きはじめた。


「初詣、確かにわしらにとってはありがたい習慣じゃが」


 ありがた迷惑というような表情である。


「暇になる1月末ぐらいが狙い目ですよね」


 助手の童子もうなづいた。


「まあ、1月は願い事の成否はパソコンのサイコロプログラムで決めるようになったので楽になったがの。ふぁふぁふぁふぁ」


 昨今では神界も自動化が進んでいる。


「しかし、毎年、あの男は絶妙な時期にお参りに来ますね」


 黒髪の童子は珍しく感心している。


「確かに、2月に入ると節分の準備に忙しいし、タイミングを図ったようにいつも1月末ぐらいにくるのお。ついつい大吉の運勢をあげたくなるわい」


 神様も同意する。 


「空気を読む力と忍耐力はいつの世も大事ですね」


 童子はつぶやいた。



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