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習い事 色々

習い事のある幼稚園です。

 水曜日は午前保育なので、習い事だけの日です。子どもは、好きな習い事を一つ選び、一年間続けます。

今日は初めてなので、二日間にわたって全部の習い事を体験します。

「では、しろ組さん立ってやほい! みんなで一本電車になって、音楽室へ行きますよ」

子どもたちは、イスから立ち上がり、両腕を前に出しました。手の平を下にして、つかむ真似をしました。そうすると画面上に、子どもたちが一列の一本電車になっているのが見えます。子どもたちは、手を前に出したままその場足踏みをします。一本電車が進みます。先生の指示に従わず、指をくわえて座ったままの子どもは、そのまま画面に写ります。

 先生を先頭にした子どもたちの一本電車は、音楽室に着きました。指をくわえて座ったままの子どもも音楽室に着いてしまうのは、在宅園ならではです。


<習い事その1 ピアノ>

 音楽室は。「ヤハタ音楽教室」と書いてあります。大手音楽教室と提携しています。ピアノの先生が出てきました。

ピアノはまだ難しい年齢なので、音楽に合わせて体を動かすリトミックが始まりました。それから、先生のピアノを聴いたり、音楽に合わせて歌ったりしました。レッスンが終わって、ピアノの先生は親に向けて説明をします。

「最初半年間は、ピアノはあまり使わず、親子で音楽を楽しんでもらいます。半年後から少しずつピアノを触っていきます。基本的にずっと親子レッスンです。ピアノを持っていなかったり、ピアノとパソコンが遠いおうちの方は、ピアノのご購入をお願いします。おうち園でも安く販売しています。どうぞヤハタ音楽教室をよろしくお願いします」


後ろに控えていた、しろ組担任白先生が話します。

「ここで休憩で、画面が暗くなります。トイレやお水を飲んだりして、長い針が6のところになったら戻ってきてください。今度は、あお組のお教室で英語で遊びます」

10分休み。


 10分後、画面はあお組教室です。教室にはしろ組の子どもたちと白先生。あお組の子どもは、ピアノ教室の体験中です

<習い事その2 英語>

 画面に外国人講師が現れて、英語レッスン開始です。英語で楽しく遊ぶようなレッスンです。画面中央に先生が立っていて、その周りを子どもと白先生が座っています。レッスン後、外国人講師の説明です。

「ソング、ゲームで楽しく、英語やります。そのうち英語スピーチコンテスト出るよていで~す。持ち物、ありません。小さい時から、英語の耳キタエルといいです」

 画面はしろ組に戻り、さようならのあいさつをして、今日の保育は終了です。


 次の日。

<習い事その3 習字>

 お習字は和室で行います。着物を着た習字の先生が登場します。

「おはようございます。礼」

礼の指導から始まりました。文字が読めない子もいるので、先ずは筆の感覚をつかんでもらいます。画面上に白いキャンバスが現れます。

「みなさん、マウスを持って、絵を描いてみましょう」

子どもがマウスを動かすと

「黒い絵の具みたい~」

筆の感覚が子どもには新鮮に映るようです。

「おうちの方へお知らせです。習字教室では、専用のペンタブレットを買っていただきます。このように筆のペンと半紙のようなやわらかいタブレットです。礼儀作法も学びます」


ここで10分休憩です。


10分後、屋上へ移動しました。

<習い事その4 ダンス>

唯一の運動系の習い事です。ダンスの先生が登場しました。

「ハニーたち、お兄さんの足の動きをまねしてごらん」

ノリの良い音楽に合わせて、子どもたちは先生のまねをします。

「〇〇君、逆だよ。みてごらん」

音楽終了。

「おうちの方へ、ダンスレッスンでは、専用のダンス着を買ってください。発表会も予定しています。みんな、お兄さんとレッツダンシング!」


しろ組教室に戻ります。

「みんな、どんなレッスンがよかったかな。おうちの人と相談して来週までに決めてね」

白先生がそう言って、今日の保育は終了です。


 お金がかからないのは、道具不要の英語教室。お金の事もあるから、親も子も迷ってしまいますね。


次回は、「自然と触れ合おう」 運動会の練習もあるよ。

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