初登園
子どもは楽しいのだろうか。
おうち園の初登園です。朝9時から、9時半の間に登園することになっています。
最初の2週間は、11時までの午前保育。4月下旬からは一日保育。そして5月からは、子どものみの登園となります。
ピーンポーン
朝8時半頃、おうち園の子どもたちの家に、荷物が届きました。中身は、はさみ、のり 折紙、自由画帳、クレヨン、粘土など。園で使うお道具箱です。お道具箱の中身の一つ一つに、クラスと名前が印刷されています。親は名前付けの手間がなく、楽ちんです。
北海道のおばあちゃんの家にいるYちゃんには、まだ届いていないようです。遠いから間に合わなかったようですが、明日には届くでしょう。
名前付きのお道具箱を見た子どもたちは、わくわくしながら、制服を着て、登園時間を待ちます。
朝9時、パソコンの画面に、おうち園の門が現れました。門が開きます。昨日とは違い、入園式の看板はなく、先生も立ってはいません。門をクリックすると、子どもの名前と、入園試験時に渡された暗証番号を入力するフォームが出ます。名前と暗証番号を入れると、
「〇〇ちゃんおはよう」
と文字が出て、先生の声がします。子どもたちは。パソコンについているwebカメラに向かって、あいさつをしたりします。時々先生に、
「お顔が見えないよ」
と言われている子もいます。そうすると親は、カメラの角度を変えてみたり、画面を拭いてみたり、子どもの位置を変えたりとあわただしくなります。
クラス毎の画面に切り替わります。パソコンの画面はいくつかの領域に分けられていて、中央の領域には、先生が写っています。その領域を囲むように、8組の親子の画像が写っています。その中には、今パソコンに向かっている自分達親子の姿も写っています。
先生が話し始めます。
「あか組のお友達、おはようございます。お名前呼びします。○○くん。」
名前を呼ばれた子は、カメラに向かって返事をします。
「Yちゃん。 はい。今日は8人のお友達全員元気です」
名前呼びの後は、先生が絵本を読みます。手遊びもします。そしていよいよお道具箱の出番です。お道具箱がまだないYちゃんは、粘土だけ近くの店で買ってきたようです。今日は粘土で好きなものを作ります。
「わからないことや、先生できたー。って時は、この赤いボタンを押して、先生を呼んでね」
先生の画面の近くには赤いボタンがあります。ボタンには「せんせい」と書いてあります。
早速先生が呼ばれたようです。先生は、呼ばれた子どもの画面領域に移動しています。
他の子も赤いボタンをクリックしました。
「ちょっと待ってね。~ちゃんは〇〇君の次ね」
すぐに来れないこともあるのは、リアル幼稚園と同じです。補助の先生も出てきて子どもの対応に大忙しです。
子ども同士の交流もできます。マウスの矢印を、お話ししたい子どもにクリック。呼ばれた子どもは、マウスが震えるのでわかります。ただ粘土に夢中だと気付かない子もいます。そこは慣れていくので、最初のうちは親がフォローします。子ども同士粘土の見せっこはできるけれど、合作は無理みたいです。
10時半、登園してから一時間が経ちました。パソコンの画面を見続けるのは目が悪くなるので休憩です。トイレや水を飲んだり、パソコンの画面から離れて過ごしましょう。だいたい一時間毎にパソコンの画面が写らなくなります。音楽が鳴ると、おうち園再開です。
出来上がった粘土作品をみんなで見せ合いっこしました。粘土をお片付けし、次はブロック遊び。画面領域がなくなりました。先生を呼ぶ赤いボタンは、隅に移動されました。
ブロックは画面に散らばっています。マウスでブロックをクリックし、ドラッグでブロックを移動させます。
11時、時間はあっという間に降園。さようならのあいさつをして今日はおしまいです。
各家庭に、入園式の写真が郵便で届いていました。入園式看板の前の写真と、クラス写真。
今日は午後から、クラス懇談会です。