登場人物など(最新話まで読んだ方向け)
色んな説明など。随時更新します。備忘録的位置付けなので読まなくても問題はありません。現在11話時点まで記載。
≪登場人物≫
●フォリオ
主人公の少年。語り手も基本は彼がやっている。0: Prologue時点(黎暦37年6月)では15歳。
10歳までとある山村で過ごし、その後ショカに拾われ、『ブックエンド』で彼女の助手になる。山村であった出来事が理由でショカを信頼しているが、彼女のルーズさには苦言を呈している。かなり器用で家事全般をこなす。コトダマは使えないが、護身用にコンバットナイフを持っている。歳の割には体つきが良いとは言えず、端から見ると実年齢より若く(下手すると女の子にさえ)見えることがある。「ガキ」「お子ちゃま」などと言われると腹を立てるので、精神面でもちょっと子どもっぽいかもしれない。
●ショカ
何でも屋『ブックエンド』の女主人。魔法使い。
主人であって主人公ではない(重要)。本作タイトル的にも主人公っぽいが、主人公ではない(超重要)。
長い黒髪。青色の目。右目には包帯を巻いている。日常生活は少しルーズで、フォリオが『ブックエンド』に来てからは家事全般を彼に任せている。言葉が絡むことだとシビアになる。男とも女とも、子どもとも老人ともつかない不思議な声質が特徴。リンゴが好き。朝が苦手。
●ポートマン=トー
サーカス団『優美な屍骸』の団長。オネエさん。年齢を聞いてはいけない。
緑の小物が好きで持ち歩いている。緑のシルクハットと傘がトレードマーク。仕事の時は、これに緑のボストンバッグが追加される。人を食ったような話し方をする。ショカとは昔から知った仲。今回の依頼人でもある。やたらと女王に執心しているようだが……。
●ジャックウェル=フィラー
トコイ殲滅部隊、首都本部第二隊隊長。魔法使い。屈強な男。
体中に武器を装備しているため、殊更巨大に見える。主に巨大な鉈とコトダマを駆使してトコイと戦う。些細なことは気にしない。場合によっては、大きなことも気にしない。脳筋のように見られがちだが、頭も結構切れる。副隊長を娘のようにかわいがっている。
●ジルエット=ウィンハート
トコイ殲滅部隊、首都本部第二隊副隊長。魔法使い。小柄な少女。
ジャックウェルの副官でストッパー役。どこか冷めていて大人っぽいが、ところどころ子どもらしい言動も。錫杖を使って公式成文を詠唱することでトコイを殲滅する。
●バルドア=ディズタール
湖水地方の地方知事。偉いオーラを出ているが、偉そうなわけではない。魔法使いでない自分を無力と感じている。
●レジン
シェリルの村の村長。腰が低い。
●ユーリ=ガードナー
遺跡調査隊の一員。遺跡の案内人を務める。
●メリッサ=ジョイス
遺跡調査隊の主任。女性。
●女王陛下
ショカたちが住む国を治める少女。好きなものは、楽しいこと、面白いこと、甘いもの、チェス。時々、意味不明なことを言う。
●トゥイードル
女王陛下の臣下。青年。白い軍服を着ている。
(眼鏡をかけている方)
真面目な苦労人。女王の臣下であることに誇りを持っている。頭が固い。
(かけていない方)
チャラい。流行語収集が趣味。女王とは友達。肝心なところで間抜け。
≪用語≫五十音順
○赤のブージャム
黎暦以前に起こったとされるトコイ大量発生のこと。原因などは一切不明。これのせいで世界人口が激減、滅亡した国や街もあった。
○黄金の午後
首都クレイドルにある城塞。女王陛下が住んでいる。
○公式成文集
コトダマ使用時に発言が推奨される文句をまとめた魔法使い向けの文書。国が文句を作成、指定したもの。コトダマは自分の言葉でこそ効力が発揮されるものなので、残念ながらあまり使用されていないのが現状。
○コトダマ
ヒトが誰しも魂に持っている力。自在に扱える者は魔法使いと呼ばれる。コトダマを使う際は、必ず言葉を媒介とする。
○錫杖
コトダマの効力を補正、制御する杖。赤い宝石が埋め込まれている。
○星府
いわゆる政府のこと。トコイ殲滅部隊はここの1機関。
○トコイ
行く宛のない言葉が寄り集まって生まれる異形。ヒトを食う。死ぬとヒガンバナになる。種類(翼竜種、天竜種など)、等級(S級、準A級など)分けが星府によって行われている。
○トコイ殲滅部隊
トコイを殲滅するための星府機関。全員魔法使いで構成されている。慢性的人手不足に悩まされている。首都に本部が置かれ、国内各所に支部が配置されている。
○ブックエンド
何でも屋。現在、所属しているのはフォリオとショカの2名。家事手伝いからトコイ殲滅まで幅広く依頼を受ける。
○ヒガンバナ
トコイの死骸。
○魔法使い
コトダマを自在に使うことのできるヒト。ヒトの中でもかなり稀少。
○優美な屍骸
サーカス団。団長はポートマン=トー。どのような公演をしているのかは謎に包まれている。
○黎暦
国で使用されている暦。