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第一話 

桧山奈緒子、法廷の魔女である彼女はシャイな女性弁護士。

三年前、奈緒子は付き合っていた彼氏と別れ、彼と撮った写真は見なくなった。

思い出すのさえ、拒んでいる。

奈緒子は言う。未練などないのだと。

精神的に不安定になった奈緒子は怜の法律事務所に電話をした

トゥルルル。

怜は3コール目で電話に出た

「河村です。桧山さん?」

奈緒子は先輩 怜の声を聞くと、泣き出した

「どうしたの? 何かあった?」

怜は奈緒子の話を真剣に聞いた

「彼氏の浮気で別れる事になったのか・・・。でも、桧山さんが落ち込む事はないと思うわよ。

悪いのはその男。こっちから振ってやる事だって出来ただろうし。」

怜は奈緒子達、後輩女性弁護士のお姉さん的存在。ズバッと意見を言う怜を奈緒子達は尊敬していた。

「桧山さんが大丈夫なんだったら、荘野さんも呼んで、三人で家で飲まない?」

怜は奈緒子、綾香と仲良しで怜の自宅で飲む事もあった

「是非、行かせて下さい。」

奈緒子は電話を切り、怜の自宅へ行く準備をした。

怜は奈緒子と綾香が来る間、料理を作っていた。

チャイムが鳴り、怜の自宅へ来たのは綾香だった

「いらっしゃい。」

綾香は怜の描いた絵を見た

「これ、怜先輩が描いた絵ですか?」

怜は趣味で絵を描く事があった

その絵は蒼い桜の咲く海辺だった

「そう。私は蒼い桜の咲く海辺はあると思っているの。荘野さんはどう思う?」

綾香は小説を趣味で執筆していた

「同じく、その世界はあると思います。」

怜と綾香が奈緒子を待っている丁度その頃、亀岡・大塚両弁護士はある殺人者を追っていた

「桧山君、荘野君が危ないな。大塚、ヤツの足取りは掴めたか?」

亀岡昌光弁護士は同期の大塚敦彦弁護士に尋ねた

「いいや。河村君がいるから滅多な事はないと思うが・・・。」

亀岡弁護士はコーヒーを口に運んだ。

「同感だな。しかし、片平なら名案はあると思うんだがな。」

大塚弁護士、亀岡弁護士は片平教授と大学の同期。彼らは教授を待っていた

「悪い! 仕事が長引いた。」

教授が彼らのいるホテルの喫茶室に駆け込んできた

「龍之介は大変だな。大学の教授と弁護士の二足のわらじを履いてるんだから・・・。」

三人は幼馴染みだった。

「大した事、ないよ。教授としての生活は楽しいからな。」

ホテルの副支配人 藤森憲吾は教授の元へやって来た

「片平龍之介教授ですね。副支配人の藤森です。」

藤森副支配人は片平教授をある部屋の前まで連れて行った

「いくら、ドアをノックしても応答がないんです。」

教授はドアを開けた

「開いてる・・・。藤森さんは警察を。殺人事件の可能性があるんでね。」

教授と副支配人が見たのは綾香の父親の惨殺体だった。

「荘野会長・・・。」

副支配人は驚きを隠せなかった

「日本刀か・・・。会長の所有だな。」

教授は至って冷静だった

「片平、どうした?」

亀岡・大塚各弁護士もやって来た

「殺人だ。荘野君の父親が殺された。カメラ、あるか?」

大塚弁護士は所有していたカバンからカメラを教授に手渡した

「片平、荘野君を狙ってた犯人が殺した可能性もあるか?」

切り出したのは亀岡弁護士

「可能性としてはあるだろうな。」

教授は机の上にあった日記を手にとった

「薬のブローカーに殺される・・・。から日記は止まってるな。」

日記帳に手がかりを求めた教授は笑った

「薬って麻薬か?」

尋ねたのは大塚弁護士である。

「ああ。会長はその気はなかっただろうがな。」

ホテルに駆けつけたのは平原嘉穂警部。捜査一課の女性警部である。

「ご苦労様です。片平教授。」

警部をはじめ、刑事達は教授に敬礼をした

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