表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

黒い布

作者: 狂物

窓を開け、鋭い冷たさが漂う夜空を見上げながら白い息を吐く。

暗闇を切り裂く光の粒子は暗雲に覆われ、輝きの欠片さえ感じられない。月もなく、ただひたすらに黒いその空間を眺める。

どこまでも、どこまでも広い闇は全てを飲み込むようで、しかし永遠ではない。時の流れの中で姿を変え、明るさを取り戻していく。



『じゃあ、僕は?』



あの空を見上げながら時々想う。

「ねぇ。今、空見てる?

どれだけ離れていても、同じ空を見てるんだね。」

そう言ったあの人は、僕の中で色褪せず、変わらないままだ。



あの人の愛した空は変わっていく。あの人自身も。

僕は、そんな変わりゆくものが恐ろしくてしがみついて、手放す事ができない。




傷が疼くのを感じて窓を閉めた。

あの人は今日も、空を見ているのだろうか…




初投稿です。こんな駄文にお付き合いいただきありがとうございました。


いかがだったでしょうか?一応『失恋』をテーマにかいてみました。頭の中のイメージを文章にするのは難しいですね…

ちなみに、タイトルの『黒い布』というのは、特に意味はありません。なんとなく思い付いたものです。タイトルを考えるのが地味に一番難しかった…


もしよければ感想をいただけると嬉しいです。

では、二度目となりますが、読んでいただき本当にありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「僕は、そんな変わりゆくものが恐ろしくてしがみついて、手放す事ができない」って一行がとても良いと思いました。このお話の主人公の感情(主人公はまだ好きで未練があるのに、主人公の好きだった人はも…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ