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そして、
最悪だ」
現状はその言葉の通りのものだった。辺り一面死体の山があり、俺一人がここに取り残されたようだった。
雨が降っている。
「いたぞ、あそこだ!!」
残党狩りだろうか?近くにあったボロボロの剣を手に取り、ソッと構えた。
「うおおおおおォォォォ!!!」
覇気を纏わせ、残党狩りに突っ走った。
一人目の男は首を跳ねられ、二人後から来た奴は胴体ごと真っ二つにされ、
おびえて逃げ出そうとする後の二人は後ろからバッサリやられた。
全て切り終えた男は、全身真っ赤に返り血を浴びてその場を後にした。
結果は一方的な惨殺に終わった。
残党狩りは一人も残らずその命に幕を閉じたのだった。
男はその後、行く当てもなくフラフラと歩き続け、どこか知らないところで倒れたのであった。
また雨が降る。男は目覚めまた立ち上がり、また歩き続けた。
二日歩いただろうか もう思い出せない。辺りの景色が歪む。
何故だろうか、さっきから人の声がする。逃げないと、今じゃ太刀打ちできない。
しかし、男の願いも虚しくそこで力尽きてしまった。