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始まり
死んでしまう。
初めてそう思った。
それでも、生きている。まだ僕は生きている。
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「ん....?」
目が覚めた。体がだるい。横を見ているが、真っ赤な水たまりがあるだけだった。
頭はまださえない。それどころか、眠くなって来た。
ウツラウツラ目を閉じていってしまう。不意に寝てしまおうとしてしまう。
何故か涙が溢れてきた。しかし、それは僕のじゃなかった。そう、
僕以外の誰かが流している涙だった。
目が覚める。とても体がだるい。手を見る。どうやらこの血は自分のらしい。
ゆっくり立とうとするとバランスが取れなくてすぐ倒れてしまう。
その時、ソッと手を貸してくれた。ありがたい そう思いながら立つ。
やっとの事で立ったが、ここは何処だろう。在処さえ解らない。
何故立っているかも解らない。
物語
そうコレが僕の初めての であった。
記憶