【最終話 スカウトマン】
「何⁉︎前衛が全滅しただって⁉︎」
「はい!あいつはやばi」
瞬間,風圧が飛び身体が爆散する。
「んな⁉︎」
「そこそこ力を入れるとデコピンの風圧だけで
遠距離にいる人間を爆散できるんですよ,まぁ」
ビュン。
「至近距離だと軽く指で突くだけでも」
ツン。
「あが⁉︎」
バン!
「爆散するんですがね」
固有技身体機能のうち特筆した独自の才能の
発展系,江尻の有した握力的精密性技術,身体に一切の傷を生まずに心臓を破裂させる初見殺しの技術を応用したものだった。
「経験的武術と才能的武術,それら武なる記憶が,宿る右脳と左脳,それらは,様々な専門分野において特化した先駆者を模倣することが出来るんです」
「,,,はぁ」
ギギギィィィ,鉄が軋む音が静寂に満ちる。
「はぁぁ⁉︎おま,ちょ待て!待て待て待て開ける開けるって!開けゴマ!簡単!開けゴマだかr」
ピギィィギギギバン!扉を無理矢理こじ開けた。
「あ,すまねぇボス,やっちまったよ」
「仕方ねぇなぁ」
「お?なんか,,,って!なんじゃあ貴様!」
「はぁ,列強の幹部などと,くだらない」
列強幹部,相手が思考してる間に街を破壊し尽くすほどの速度に破壊範囲,そして軽く動かしただけで地面が抉れる,推定数千トン以上はある大岩を片腕で持ち上げて雪玉が如く軽々と吹っ飛ばす腕力を持つ。
だがしかし。
「オラァ!」
「んな⁉︎パワーで我が負ける⁉︎」
「はは!弱い,弱いよお前!」
グシャぐしゃぐしゃ。
「レオー!貴様ぁ!」
「おい列強,お前さぁ傘下に降れや」
「は?傘下だぁ?なめてんj」
「なら死ねや」
バゴーン!一撃で叩き潰す。
「はぁ,,,だから諦めが悪い奴は嫌いだ,早く
あのお方にお褒めいただきたい」
彼はスカウトマン,右腕と呼ばれる男であった。