超能力者の話、マリカver(映像用脚本)
タイトル未定『超能力者の話、マリカver』
①万引き犯の謝罪保障という超能力を活かしたアルバイトをしているマリカ、定期的なアルバイトではなく協会から斡旋される突発的な物 マスクなし
・スーパーの事務室、(昼、)
店長が万引き犯を捕まえる映像がモニターに写し出されている(ファーストカット)
店長と万引き犯の会話に合わせてカメラが固定から手持ちに切り替わり会話している人を追いかける取材スタイルに変化する
店長「これやったでしょ」
万引き犯「・・・」
店長「映像残ってるからね、これもう一回行くよ」
店長、録画を万引き犯が万引きするシーンにもどしてもう一度再生する
犯人が商品を自分のカバンに入れたところで一時停止する
店長「ほら、ここ、ここでやったでしょ!」
万引き犯「・・・」
店長「ちゃんと映ってるでしょ」
万引き犯「・・・すいません」
店長「やったって認めるってことですよね」
万引き犯「はい、、すいません」
店長「万引きってね、その商品の金額分だけ盗むってわけじゃないんですよね」
店長「その僕ら、商売ですから、商品を仕入れるのにもお金使うし、レジ打ちの人にお給料払ったり、建物とか土地貨してくださってる人に払うお金もあるから」
店長「もうこれを一個、金額払ってもらえへんかったら、もう万盗まれてんのと一緒なんですよ、万引きの万ってもう、一万二万三万の万ですよ」
店長「僕らこれもう大変な事ですよ、」
店長「反省してますよね」
万引き犯「・・・はい」
店長は続けてマリカに問いかける
店長「どうです?反省してますか?本当に大変なんですよ、」
マリカ「・・・その、店長さんの気持ちが入ってくるっていうか、その混線すると気持ちがわかんなくなっちゃうっていうか、店長さんの気持ちばっかり大きくなっちゃって、」
店長「そりゃ、気持ちも大きくなるでしょ!僕も偉い人じゃないからね、これ僕もちゃんと怒られるよ、そのオーナーさんとかになんで万引きされてるんですか?いややっぱ万引きされますねーって言えないでしょ、立場的に、僕経営者じゃないからね」
マリカ「すいません、その店長さんの気持ちが強すぎて、店長さんの波動でちょっとわかんなくなっちゃうっていうか」
店長「僕の気持ち読んでもしょうがないでしょ、超能力で万引き犯さんの気持ちを!ちゃんと反省してるんだっていう気持ちをあなたが証明するんじゃないんですか」
店長「そんなん俺も、俺被害者やで!なんで被害者が気持ち読まれて、落ち着いてくださいーとか、カウンセリングみたいな事が俺に、俺になってしまっている?」
店長「どういうこと?これは、どういう状況?」
マリカ「・・・」
万引き犯「・・・」
店長「俺の、俺より強い気持ちで反省してよ、そういう強い気持ちで反省してないってこと」
万引き犯「・・・」
マリカ「・・・その、気持ちの出方って人によって差があって、その時の体調とか、私のその精度的なものもあるし、」
店長、ため息をつく、ちいさく「なんで」とこぼす
店長「・・・え、どうしたらいいん?」
マリカ「その、一旦、取り調べの間は落ち着いていただくか」
マリカ「・・・その、ちょっと、離れて距離をおいていただくか、して」
店長「出るってこと、え俺、俺がここから出ていくってこと」
マリカ「・・・」
店長「は、」店長、離席し、部屋をでる
店長小声で
店長「なんで俺が追い出されなあかんねん」
去り際にそうつぶやく
マリカ、気を取り直して万引き犯に語り掛ける
マリカ「えっとそれでは今回の動画をもう一回見て自分のした行為をイメージして頂いて、それで一度念じてから気持ちを込めてもう一度反省していますと言っていただいて、そしたらそのときの気持ちっていうのを私が感じ取りますからそれで反省してるかどうか判断されますから」
マリカが万引き犯に説明していると急に外から店長の嗚咽や床や壁を叩く音、チキショーなどの罵声が聞こえてくる
店長「う、う、、、」
ドン!
店長「ちきしょう!!!なんでおれが、、うわあああ!」ドン!
~カット変わる~
落ち着きを取り戻した店長が万引き犯に説明している
店長「反省しているんですって、超能力協会の来て頂いた方も言ってますから」
万引き犯「・・・」
店長「刑事告訴しないですから」
万引き犯「ありがとうございます」
店長「これ初回なんですよね、」
万引き犯「はい、やってしまったのは初めてで、その、今週だけ手元にどうしてもお金が入りそうになくて」
店長「もう絶対、絶対やらないでくださいよ」
万引き犯「・・・はい」
店長「どうですか?もう絶対にやらないですよね?」
マリカ「・・・ええと、はい」
店長「もうやらないでくださいね」
万引き犯「すいませんでした」
店長「今回初めてで、超能力の人も反省してるって言ってますし、金額も小さい額ですしちゃんと払ってもらうので今回だけは警察呼びませんから」
店長「もう絶対やらないでくださいね」
万引き犯「すいませんでした」
店長「じゃあちょっと、顔写真撮らせてもらいますから、あと反省文書いてください」
店長、マリカに向いて、謝礼の茶封筒を渡す
店長「じゃあ、今回ありがとうございました」
~カット変わる~
店長と万引き犯がやりとりや手続きをしている脇でマリカはインタビューを受ける
マリカ「えー私は超能力協会に所属している鈴木マリカです、テレパスっていう人の気持ちがわかる超能力です、これから協会?の密着取材ですよね、取材してもらって超能力のこととか知っていってもらえたらなあって思ってます。」
マリカ「今は万引きの反省してるか?ちょっと判断させてもらうやつで協会のボランティアと仕事の半々みたいな活動で、なんか、最近万引きの通報される件数がめちゃくちゃ増えてるらしくて、特に初犯の件数が、それでああいうスーパーとかの万引きの自主取り調べ?みたいなことやってます」
マリカ「えー、どうですか?いい感じに使えそうですか?その、テレパスってちょっと見た目には地味で活躍してるところも地味じゃないですか?子供のいたずら捕まえるのとかなんかそういうのだと派手っていうか能力がアピールしやすいと思うんですけど、万引きはもうカメラに写ってるから」
カメラは防犯映像が映ったスクリーンに画面を移す
~カット変わる~
店長のインタビュー
軽犯罪ダメダメドットコムというサイトを見せながら防犯システムのようなものを説明する
※軽犯罪ダメダメドットコムは架空のサイト、機能的にはフェイスブック等と変わらないが軽犯罪を犯した人の、軽犯罪の内容や反省文、目線の入った顔写真、がアプロードされ初犯ではないという履歴が社会に残る
このサイトにログインできるのはスーパーの店長や警察など軽犯罪を防止する立場の人たち
サイト自体は誰でも閲覧できるわけではない、氏名や目線の入っていない顔写真等のプライバシーを脅かすデータは基本はマスクデータで申請によって閲覧が可能になるが申請の際には誰がどういう理由で氏名や顔写真を開示しようとしたのか閲覧理由もログとして残る
氏名や顔写真から画像検索して軽犯罪の履歴があるかどうかも調べることが出来る
店長「いまネットで反省文とか写真とか、プロフィールみたいな感じで記録できますから」
店長「その人がいままで万引きをしたかどうかの記録ってここで分かるんですよ」
店長「超能力者さんもいますから、もうこんだけでね、この自主取り調べ、警察の取り調べと変わらない記録残りましたから」
万引きされた商品を持ち出して
店長「金額的にもね、こんだけで実刑っていうのはちょっとあれですけど」
店長「もう次からは初犯扱いにはならないんで」
万引き犯「・・・」
各自、解散する
②万引き犯の謝罪保障のアルバイトについて語っているマリカ マスクなし
・スーパーからの帰り道、(昼、)
歩きながらインタビューを受けているマリカ
マリカ「、、、まあいろんなことが、、、ありますね、、、そのやっぱり私はテレパスだから、協会のお仕事はどうしても人の気持ちと向き合っていく、、ので、、、」
マリカ「、、、私のテレパスは気持ちはわかるんですけど、思考というか、論理的な事はわかんないんで」
マリカ「その万引きのときとか、不倫のときとか、、、その反省してる気持ちはわかるんですけど」
マリカ「その時の感情しかわからないので将来その人がどう思うとか、いまその人がどういう風にしようと思考してる論理みたいなのはわからなくて、、、」
マリカ「まあ、それでもいいって言われて行ってるんで、その、再発するかどうかはちょっと、、、あれなんですけど、、、」
③移動中に雑踏で人の心の声が聞こえてきて、ストレスを感じたり情緒不安定になる様子 マスク有
・移動中、駅、(昼、②の後)
マリカと取材班は歩いて移動している
マリカ「あ、すいません」
マリカ、急にそわそわし始めて小走り気味に走り出す
その様子を取材班は追いかける
マリカ「すいません、ちょっとトイレです」
トイレと聞いたら取材班は止まる
トイレに小走り気味に向かっていくマリカ
しかし、トイレの目の前で立ち止まり、戻ってくる
マリカ「すいません、他の人のトイレ行きたいって気持ちを自分の尿意と勘違いしちゃったみたいで」
~カット変わる~
マリカ「移動はやっぱり、歩きが多いですね、電車バスは人が密集してるから、いろんな人がいるから、いろんな気持ちが入ってくるから、、」
マリカ「例えば、暑い日とかはたぶん私は普通の人の何倍も暑い思いしてますし、寒い日はみんなが思ってる何倍も寒いですし」
マリカ「ちょっと不公平、とまでは言わないけれども、、、あっちょっと待って、車酔いしてる子供いる」
マリカ、急に具合が悪そうになり口を手で押さえる、車が通り過ぎる
心配する雰囲気を出す取材班
マリカ「あ、大丈夫、大丈夫ですもう、今の子もう通り過ぎたんで」
一息つくマリカ
マリカ「公共機関の利用は疲れますね、、、いろんな人が乗ってるからもういろいろあるんで、、、、ちょっと途中下車して休み休みじゃないと、目的地まで乗りっぱなしでスッといくっていうわけにはいかないことが多いですよね、」
マリカ「まあ、電車は確かに、お年寄りの人とか?妊婦さんとか?私以外にも大変なひとは確かにいるから、で仕事の時とかは使わないわけにはいかないから」
④部屋の中、アパート一人暮らし、アパートの隣の人の心の声がうるさい、一軒家に住みたがるマリカ マスクなし
・アパートの中、(夕方~夜、)
自分が一人暮らしをしているアパートに帰宅するマリカ、扉を開けて取材班とともに部屋に入っていく様子
マリカ「ただいま、あっどうぞ」買い物袋を持っている
~カット変わる~
マリカ、瞑想トレーニングをしている
瞑想トレーニングと書かれている本が映り込む
一旦、瞑想を中断してインタビューに答えるマリカ
マリカ「いや、私はちょっと、、、隣の人とか下の階の人の心の声が聞こえることがあって、っていうか毎晩聞こえるんですけど」
マリカ「だから、家では心休まらなくて、寝るときとか大変なんで、、、なんかその日常の生活の中で、いろんな出来事があると思うんです人それぞれ、なんか誰かひとり大変な気持ちになったら私にも大変な気持ちが来るんで、みんな落ち着いてる時ってそんななくて、、、まあお盆の時とかすかね」
マリカ「だから瞑想で、ちょっと落ち着かせるっていうのはやってますね」
マリカ「そのヨガとかじゃだめですね、やっぱりヨガもやりたいんですけど、その落ち着かせるっていうのはもう瞑想、私は瞑想」
~カット変わる~
マリカ、瞑想をしている
瞑想が中断される
マリカ「あっ、、、ちょっと待って、、いやらしい感じのいやらしい人いる」
マリカ「その尿意とか暑さとかはなんか共感があるけど、その性的なやつも共感はするんですけど、ちょっと、嫌悪感が先に来てしまう、たぶん男性のそれとはまったくのおんなじではないですから、共感できるところもあるけど、、、」
マリカ「・・・」
マリカ、再度、瞑想を始める
~カット変わる~
マリカ、瞑想をしているように見えるが寝ている、寝息が聞こえてくる、
マリカ「・・・ん、」
マリカ、ゆっくりと眼を覚ます、眠そうに話し始める
マリカ「、、、その、夢を見ていて、、、急にめっちゃ楽しい気持ちが入ってきて、、で、、、何かはわからないんですけど、、めっちゃ楽しいっていう楽しそう?っていうか、、、ちょっときになるんですけど、何がそんなに楽しかったのか?」
マリカ、ぼんやりとした視線になる
マリカ「、、気になりますね、、、何が楽しいのか、、、わかるような気もするんですけどね、、、なにが楽しかったんでしょう、、、」
マリカ「・・・」
マリカ「・・・やっぱり、一軒家を買って、一人で暮らす、それしか、落ち着くことはできない、でしょうかねー」
⑤占い師のバイトをしているマリカ マスクなし
・ショッピングモールのような場所の占いのブース、(昼、)
占い師用の帽子、魔法使いみたいな帽子を被って、占いのアルバイトをしているマリカ
マリカ「今日、占い師のバイト来てます、普段の占い師の方が休みらしいんで、」
マリカ「私、このバイト好きなんすよねー」
マリカ、普段とは違って食い気味で主導権を取ってお客さんと会話していく
占いのお客さん「今日は、その、私、仕事してるんですけど、、、」
マリカ「恋愛?」
占いのお客さん「う、はい?」
マリカ「でも別れたくないって思ってますよね」
占いのお客さん「っえ?」
マリカ「いや、別れたくないって思ってるんで、別れないほうが良いです」
占いのお客さん「あのー、えーっと」
マリカ「あっなんかそのほかに好きな人がいてっていうのはなんとなくわかるんですけど、別れたくないって思ってる感じのほうが強く伝わってくるんで別れないほうが良いです」
占いのお客さん「いや、その、付き合ってる人がいて」
マリカ「あっじゃあその付き合ってる人と分かれないほうが良いです」
占いのお客さん「そうなんですかね、あの会社で会社っていうか取引先関係の人と仲良くなって、」
マリカ「はいはい、そのひとが好きな人ですね」
占いのお客さん「好きっていうか、、、その」
マリカ「好きでしょ、」
占いのお客さん「まあ、好きかどうかはまだわからないぐらいの関係なんですけどその」
マリカ「好きなのは好きで、確定でー」
占いのお客さん「・・・」
マリカ「まあ、その今付き合ってる人がいつ結婚してくれるかわからないとか、経済的なところとか、なんかそういう事情は全然知らないんすけど、占いはもう気持ちなんで」
マリカ「気持ちとか、もう全部占い出るんで、こういうの気持ちなんで」
占いのお客さん「はい、、、」
マリカ「じゃあ別れないでね」
占いのお客さん「はあ、、、」
マリカ「あっなんかやります、カードとか、おみくじ的な、もう結果でてますけど」
占いのお客さん「えっと、、、」占いのお客さん、目が泳ぐ
マリカ「これ、なんか欲しいの選んでいいですよ、色とかで、これとか、かわいいんで、あっ良いですよ良いですよ」
マリカ、占いグッズ的なおみくじを渡して配ろうとする
~カット変わる~
占いのお客さんのインタビュー
占いのお客さん「悩んでたんですけど、まあ自分の気持ちは先生に教えてもらえて、やっぱそれは大事にしたいなって、、、思うんですけど」
占いのお客さん「・・・占いってこういう感じなんですかね、、、なにかやってもらった感が全然しないんですけど、大丈夫なんでしょうか」
占いのお客さん「まあ、別れないで行こうと思うんですけど」
~カット変わる~
ちょっと不服そうに店を出ていくお客さん
~カット変わる~
マリカのインタビュー
マリカ「毎日、こういう感じの仕事だといいんですけどねー」
マリカ「その気持ち読まれる側の人が気持ち読まれて嬉しくなることって少なくないすか?だからこういうのは求められてる感があるから、なんか自信を持てるっていうか、なんかしかも楽だし」
マリカ「なんか水商売的な感じのお仕事だと、どうしても気持ちを読んでそのうえで、なにかこう、お世辞を言ったりとか盛り上げたりっていうか、気持ちを読んだうえでさらに何かしてあげないといけないじゃないですか?」
マリカ「どっちかっていうと、もう気持ちを読むのは簡単だけど、さらにやるその何かの方が重要だったりするじゃないですか?まあそういうお店に行く時点で気持ちはみんな一緒じゃないですか?だからあんまり気持ちが読めても意味ないっていうか?」
マリカ「だから占いとかめっちゃいいんすけど、めっちゃいいんすけど、占い協会が超能力禁止なんすよね」
マリカ「超能力でも一緒じゃないすか?することは、でも禁止なんすよね、ありがたみがなくなるみたいなね」
マリカ「だから超能力者は厳しいですよね、そのちゃんとした会社とかもコンプライアンス的にテレパスは就職するの難しいそうなんで」
⑥スーパーから万引き犯が再犯した連絡を受け、スーパー店長、犯罪心理学者から能力に疑問を持たれて仕事を失う マスクなし
・占いのアルバイトからの帰り道、(午後、)
歩いているマリカを取材してカメラを回している
マリカ「いや、お金ためたいですけど、なかなか一軒家は、で地方だと協会の仕事も減っちゃうんで、、、」
マリカ「あれ、ちょっと電話?」
マリカ「はい、、、、はい、、、っえ、すいません」
マリカ「はい、はい、あっ行きます」
マリカ電話切る
マリカ「あの、スーパーの人からで、万引きした人が再犯したって連絡が着て、行くことになって」
マリカと取材班があるいていると、スーパーの店長から連絡が来て、スーパーに向かう二人
・スーパーのヤード、(午後)
スパーのヤードに入っていくマリカと取材班、
ヤードの中には店長と犯罪心理学者がいる、店長は怒っている
マリカ「失礼します、超能力協会のテレパスの」
犯罪心理学者「あっ初めまして、私警察官OBで、今は犯罪心理学者をやっている加藤といいます」
マリカ「超能力協会の田辺です」
犯罪心理学者は挨拶をして、握手をしてくる
店長むっとしている
店長「今日は来ていただいてありがとうございます」
マリカ「はい、」
店長「自主取り調べ、いつも協力してもらってありがとうございます、ですが、ここで万引きされた、初犯の方、スーパーでの再犯率、とても高い、とても高いというデーターが出ています」
店長「警察の方と連携して、やってる、まあ、ある種警察の方から信頼されてやっている自主取り調べなんですけど、その警察の方から、ちょっと再犯率が高いので、これでは取り調べできてないんじゃないのか?」
店長「犯罪に対する抑止力になってないんじゃないのか?もうそう言われてます。そうなってくると自主取り調べをして業務委託で警察の方からお金を頂くってこともできませんし、毎回、万引きの度に警察の方呼んで、またあの手続きやらないといけませんし、スーパー、客商売ですから、万引きのたんびに関係ない他のお客さんにまたあそこ警察着てるわって思われますからね」
店長「で、万引き犯が捕まえられたら、記録も撮ってデータになるけど、この再犯率やったら、もしかしたらデータになってないだけで万引きされっぱなしの商品がいくつあるのか?って話にもなってきますから、この万引きに対する抑止力っていうのがあるのかないのか?それが本当に重要な自主取り調べの目的ですから」
店長「じゃあ、初犯のこの万引き自体の経験も浅くて常習性もまだ低い状態、一回は人間道踏み外すこともあります、その初犯の時に、本当にもう再犯しない、させない、その決意、思いが超能力の方にはつたわるから来ていただいてるわけじゃないですか?」
店長「だから、結構、重大なことのように思うんですよね、この自主取り調べでの鈴木さんの役割っていうの」
マリカ「・・・はい」
店長「だって超ついてるじゃないですか?超能力じゃないですか?僕らは頑張って能力を身に着けることは出来るけれど、超能力、超ついてますからね?」
店長「だからもっと、ここで田辺さんに数字で貢献してくれないと、ここでは再犯率のことですけど、そのためにやってもらってることなので」
マリカ「・・・」
店長「っどうですか?、、、再犯率を下げるっていうことについて」
マリカ「、、、いや、私は、その相手の気持ちまでしかわからないので、、、その、その人が思ってることしかわからないので」
店長「いや、僕らはその気持ちすらわからずに、それでも、いやこの人どうなんだろう、こういう特徴があって、こういう考え方で、って考えて、想像して、でもわからないから最終的にはもう信じるしかないじゃないですか」
店長「でも、気持ちがわかれば、そこから、あっこの人のこういう気持ちの種類で反省のしかたやったら再犯しないなとか、気持ちの大小とか強さもわかるじゃないですか?ここまで気持ちの入った反省ならもう再犯しないなとか、この強さはまだ足りてないなとか、田辺さんが考えて本当に再犯ゼロを目指してやってくれないと」
店長「僕らだってプロじゃないし、でもそうやってやってかないと、、、まあ加藤さんはプロですけど」
マリカ「、、、気持ちは、変化するので、、、再犯するかどうか、その時の気持ちで決まるわけじゃないんで、、、」
店長、小さくため息をつく
間
犯罪心理学者「気持ちがわかるのはストロングポイントですから、例えば今私の気持ちってわかりますか?私、今怒ってますか?」
マリカ「怒ってないです」
犯罪心理学者「怒ってないですよね、でもそれは超能力者じゃなくても怒ってないっていうことが伝わると思っています。私は今、怒ってる特徴を出してないんですよ」
犯罪心理学者「重要なのは、サインですね」
犯罪心理学者「サインがあるかどうかを見抜ければ再犯の起こしやすさを判断できてより強い反省を促せる」
犯罪心理学者「例えば、こちらの資料で、この男性について○○な特徴があります、この特徴は○○なので(どんな理由でもいいからネガティブにこじつける)再犯率の高いサインととらえることが出来たんです」
犯罪心理学者、マリカが自主取り調べで反省していると判断した万引き犯たちの映像や写真を見せて
犯罪心理学的(容姿の特徴や映像での動作等に言いがかりをつけて)には再犯の危険が高かった人物がいることを指摘して、そういった人物に対して反省していても刑事告訴しておかなかった責任を追及していく
店長「どう思う?これ聞いて?」
マリカ「、、、どうって、、、」
店長「だって加藤さんはもう能力じゃないわけじゃん、もうそういうデータじゃん」
犯罪心理学者「データを知って、サインを見抜けるかどうか?ですね」
マリカ「、、、そんなこと言われても」
一同沈黙
間
犯罪心理学者「じゃあ、僕とゲームをしませんか?」
犯罪心理学者「僕と田辺さんでトランプのババ抜きの勝負をしましょう、僕が勝ったら店長は超能力者ではなくて犯罪心理学者に自主取り調べのサポートをお願いするようにしてください」
マリカ「協会の仕事だから、そんな勝手に」
店長「いいよ、やってよ、再犯率が下がればそれでいいから」
犯罪心理学者「田辺さんに本当に人の気持ちがわかるんならトランプのババ抜きは勝てると思いますけどね」
~カット変わる~
トランプの札を配る店長、
対戦前のインタビュー
犯罪心理学者「超能力を信じてなくて、ないことはないんだろうけど、でもそれよりもデータの方が科学的なんで、今回もサインをみつけていけば必ずチャンスはつかめると思います」
対戦前のインタビュー
マリカ「結局、勝負をすることになってしまいました、ババ抜きは一回も楽しいと思ったことがないですね、だれがジョーカー持ってるか絶対わかっちゃうんで」
対戦前のインタビュー
店長「長年の積み上げたデータと、生まれ持った、文字どうり生まれ持った能力、どっちが勝つのか見届けたいと思います」
ゲーム開始、最初はマリカにババが配られていた
犯罪心理学者は、マリカのサインを見極めて、うまくババを引かないように序盤を進めていく
しかし、サインを見極めきれずに中盤でババを引いてしまう、それ以降はマリカに心を読まれて全くうまくいかない
ゲーム終盤で犯罪心理学者はサインやプライドを捨ててババを自分でもわからなくなるようにシャッフルして、完全に確立の勝負に持ち込む、そうして偶然の力だけでマリカに辛勝する
店長「いまのはちょっと、、、うん」
犯罪心理学者「まあ、、、でも勝負は勝負、ですかね」
店長「ええ、、、そうか、、ちょっと考えます」
~カット変わる~
店の外
マリカ「、、、しばらくスーパーの仕事は協会にこなくなるみたいです」
マリカ「店長は犯罪心理学の人も信用してないみたいで、このポジションどうするのか結構悩んでるみたいです」
マリカ「なんか、人を見る目とか関係ない近所のおばあちゃんとか、知り合いに頼んだりして、でも断られたり、、、もう信用できれば誰でもいいみたいな、、、」
⑦サトラレの政治家志望の方の路上ライブを見る
マリカについていく取材陣
サトラレの能力者が街頭演説をしている、
サトラレ政治家、演説内容(もっと増えます、セリフではないのでうろ覚えや言い換えがあってOKです)
『政治家志望の〇〇です。私はもう皆さんおわかりだと思うんですが、サトラレです。人に嘘がつけません。今、日本で、政治家が何考えてるか皆さんわかりますか?本当に日本のため、日本のこと考えてるかどうか?わかりますか?私は、少なくとも考えてることがバレてしまう超能力者です。今までの人生、やましい事を考えればその都度、大変でした。学校の試験じゃ、少しでもいい点数を取りたいと思ってしまったら、カンニングをしようという邪険な気の迷いが表に出てしまう。カンニングをしなくてもカンニングの事を考えたらもうバレて叱られてしまう。女性の前でいやらしい気持ちになってもバレてしまう、不正が出来ないだけじゃないんです。もうね、人間の修行ですよ。超能力者なのでもうまともに生活できませんから、能力に応じて補助金をもらって国に生かされてきました。でもこの厳しい人生、僕は修行と呼んでるんですけどね、この修行の中で、自分はどうなっても良い、日本のためにどんな事があっても受け入れるんだ、もうこの修行のような人生の先に待っていたのは圧倒的感謝ですよ。皆さんは自分に出来る最大限のチャレンジをしていますか?自分の可能性を試していますか?今あなたが本当に向き合わないといけないことはなんですか?私は政治家になったら、皆さんが私のように誰の目も気にせず、本当の自分と徹底的に修行して日本人の可能性とステップアップ、この時代の中での日本の可能性を最大限にしますよ!』
(2-3人でもいいからしっかりとサトラレの街頭演説を見ている、スーツ、腕章、ポスター、拡声器で個人で活動してる感じを出す)
その様子を見ているマリカや取材陣、
マリカ「あのひと、サトラレなんですね、、、」
マリカ「サトラレは人に気持ちを読まれてしまうだけですから損するだけの能力って言われて協会からも補助がでるんですけど、なんか、、ああいうの、、、ああいうこともできるんですね」
~カット変わる~
通行人の方、演説を聞いている方、マリカのインタビューが流れる
~カット変わる~
政治家「あなた、あなたは自分の可能性とむきあっていますか?」
マリカ「、、、えっわたし、え」
政治家「私の気持ちがわかりますよね」
政治家「私にいやらしい気持ちがないってわかりますよね」
政治家「私はね、サトラレなんですよ、本当に日本のことを考えてるんですよ!感謝してるんですよ!」
政治家「あなたはどうなんですか?」
マリカと取材班、逃げ出す
政治家「立ち去っていくんですか?」
政治家「気持ちを伝えあわないんですか?」
~カット変わる~
逃げているマリカ、複雑な心境、インタビュー
⑧仕事を失って、胸中を告白するマリカ、超能力なんて役に立たない
マリカ「だって私、協会とかじゃなかったらオレオレ詐欺とか絶対できますよ」
⑨翌日、取材班がマリカの部屋を訪れると
仕事もなくなって自暴自棄になったマリカが引きこもって取材に応じなくなる、
取材班が部屋のチャイム押したら『もう帰ってー』とか、アパートの前で待機して様子見してたら『私、アパート前とか近くに居られたら、そんなん気づくに決まってるでしょ!』とか怒られる(アタシンチのお母さんが進化して騒音おばさんみたいになってしまったみたいな)
10、万引きGメンになっているマリカ
時間経過し、数週間後?、万引きGメンとして活躍しているマリカ
店長に頼んだらやってもいいと言われた
数件のスーパーを巡回することがゆるされていくそうだ
店長が万引きについてコメントする
エンドロール
一話終わり
・以前に万引き犯の謝罪保証をしたが、その後に同じ人が万引きをして、店長や万引きGメン(万引き犯についてのプロ意識高い人、犯罪心理学の専門家でもいい)からは能力が本当にあるのかどうか疑われたり、怒られたりする
・鳥カフェに行っているミカ
・仕事をネットで探す
お金が必要でネットで仕事を探そうとするがうまくいかない
ハローワークやマイナビ的なところでの仕事はうまくいかない
・人と接する機会の少ない仕事で、面接まですすんでもうまくいかないことも、、、
・超能力を活かせる仕事を探そうとする、『ココナラ』みたいなサイトで自分のテレパスというスキルを登録するマリカ
恋人への気持ちの相談という内容でマリカのテレパススキルに応募が来る、謝礼が高い
応募者とやりとりしていく中で本当にテレパスなのかと疑われて超能力協会の会員証を使って能力を信頼させる
恋人への気持ちの相談の仕事には若い男がくるが、その男は実は半グレだった
マリカ違和感に気づいて逃げる
半グレは仲間がもう一人いて二人一組だった、囲まれて連行されるマリカと取材班
半グレに連行された先で拷問された情けないかわいそうな風貌のヤクザ連れてくる
コインロッカーの番号を聞き出せと言われるが、マリカは感情しかわからないので番号を聞き出すことは出来ないと言い張る
しかし半グレは番号を点呼しその番号であるかどうかをヤクザに確認する、それが嘘かどうかぐらいはわかるはずだとマリカに詰め寄る、
番号点呼+うそ発見器のコンボでコインロッカーの番号をわり出そうとしてくる半グレ
情けないかわいそうな風貌のヤクザは『やめてくれーと必死に懇願する』
マリカは結局、番号の発覚に協力せざるを得なくなるが、マリカは超能力がつかえないのにシチュエーションにおびえてわからないのに適当に番号をわかったふりして伝える
半グレふたりは番号をしるとその場を去る、『かえっていいから』とマリカと取材班を解放
マリカと取材班はその場でうずくまる情けないかわいそうな風貌のヤクザを介抱する
情けないかわいそうな風貌のヤクザの口車に乗せられていくマリカ
ヤクザがわざと出れるように超能力を使って嘘ついたんだろと言ってくる、マリカはヤクザと話を合わせる、このままではマリカの伝えた番号がうそだとバレて半グレはマリカ達にも復讐しにくるぞ、
ヤクザこのままだったらメンツがつぶれて組に戻れないと半グレを襲撃して先手を打とう
助けてもらった仁義ってもんはあるから、でも自由にさせるわけにもいかないから連行、悪くはしない逃げたら殺す的な
二人の半グレがマリカの番号が外れてコインロッカーで途方に暮れている、ひとつづつロッカーをチェックしている
ヤクザが注意を引き付けてくれとマリカに頼む、マリカは半グレふたりを別のコインロッカーに誘導する、番号はあってたけどコインロッカーの場所が間違ってたみたいな
ヤクザそのすきにコインロッカーから拳銃を取り出そうとしている半グレはそれにきづく
マリカを人質にしたが、ヤクザは容赦なく発砲、半グレが一人やられる
マリカと取材班と半グレ達が逃げている、なんで裏切ってん、回し者か、お前あいつのヤバさわかってないやろ、俺ら全員が狙われるんやぞみたいな、情けない風貌のヤクザは実はめちゃくちゃ強キャラだった
マリカはテレパス特有の情緒不安定が発動して混乱しているみたいな言い訳をする
と路地でヤクザが急襲してきて半グレがやられてる間にヤクザから逃げようとするがマリカと取材班は捕まえられてしまう
・ヤクザが雑居ビル内でマリカに拳銃を使って超能力がないことを発覚させて解放
・ミカ、超能力について語る
始めて、超能力を使ったときのことを話して、
昔は本当にあったような気がするけれど、
それも勘違いだったのかもしれない、
もしかしたら超能力というものは、その超能力がその人にあるということを信じることが動力になっているのかもしれない
サトラレの人もあの人はサトラレだと周りの人が思っているだけかもしれない、みたいな話をするミカ
二話終わり
三話目からマリカが超能力を取り戻していけば(宮崎駿の魔女の宅急便と全く同じ構図、展開!)
一話20分として、三話分あればだいたい長編尺のコメディになるのではないか、