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私のことを好きで好きでたまらない娘を言い当てたら10億円  作者: 三色ライト


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072 学校見学会

「教室見学午前の部の受付はこちらでーす!」

「先輩たちの教室、じゃんじゃん見ていってね☆」


 私と桃園さんが受付をしている中、本当にじゃんじゃんと中学生たちが金楼にやってきた。

 たった1年早く産まれただけなのに、この子たちを守らないとという保護欲が生まれるから不思議なものだ。


「あっ、結衣お姉さま!」

「お、おはよう……カレンちゃん」


 私のことを「お姉さま」とつけて呼ぶカレンちゃんが予想通り登場した。本当にその発言は爆弾モノだから注意してほしい。現に横の桃園さんは……あれ? あんまり驚いていない?


「というわけで、教室見学希望です!」

「うん。じゃあこの花を付けてあと20分待っててね。私が案内するから」

「えっー! 結衣お姉さまに案内していただけるんですかぁ!?」


 はわわ〜とアニメキャラのように大袈裟に喜ぶカレンちゃん。まだ2回しか顔を合わせていないのによくここまで自分を出せるなぁと感心する。


「2人ともご苦労様。後半の駆け込みはわたくしが担当しますわ。今待っている子たちがどこかに行かないように見ていてもらえるかしら?」

「あ、はい! 了解です!」


 有栖さんの指示に従い、集まっている子たちが迷わないように監視を始めた。

 それにしても金楼の学校見学か……まさか自分が金楼生になるだなんて思ってもいなかったから、当然のように学校見学には参加していない。


 今、目の前にいる中学生たちの目はキラキラと光り輝いている。希望と夢に満ち溢れているのだろうが……どこか初々しさは感じなかった。

 よく考えたら有栖さんだって1年前は中学生。でもあの威厳は持っていただろうから、金楼に来る子は見学時点で立派なのだろう。

 時間が来たので午前の部の案内を始めることにした。桃園さんと私と有栖さん。そしてC組の3人と分かれて6人で案内をする。


 つまり私が受け持つのは48人中8人でいいということだ。その中に天の悪戯かカレンちゃんもいるけど。


「結衣お姉さまに案内していただけるなんて光栄です!」

「はいはい……あっ、ここが私の教室の1年A組です。木目調鮮やかで綺麗な教室ですよね」


 何も着飾ることなく、ありのままのA組を見せた。


「エレナお嬢様のお席はどちらですか?」

「エレナはそこ。私の後ろだね」

「ほう……ならばエレナお嬢様はもうすでに結衣お姉さまの髪の毛を数本手に入れられている可能性も……」

「何それ怖い」


 エレナがそんなことするはずないでしょ……と、言い切れないのが怖いところだ。

 ひとしきり案内を終え、午前の部が終了した。


「桃園さん有栖さんお疲れ。あとC組の皆さんもお疲れ様です」


 C組の白い美少女は黙ってお辞儀をした。クールな子なのだろうか。


「結衣ちゃんお疲れ〜☆ 午後も頑張ろー!」

「う、うん。がんばろー!」


 こうして私たちの後輩候補への案内を終え、有栖さんから労いの言葉をもらって解散になった。


「ん〜……このまま帰るのもなぁ」


 せっかく仲良くなったんだし、一つやってみたいな。


「ねぇ有栖さん、桃園さん」

「ん? どうしたの、結衣ちゃん」

「今から3人で……ファミレス行かない?」

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