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紫の煙   作者: いったく
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女の戦い!

響とりおなの仲を嫉妬した、二年の先輩ヤンキー達が、りおなに手を出した。この一件により、仲間の結束が更に、固くなり、舞、ももか、和美達と共にヤンキー女達に仕返しに行くこととなる。

「りおな~!この前のステージ最高だったな?」

「今日も18時からだかんな?」

「帰り送って行くからよ!先に帰るなよ!」


「響くんおはよう!あっいいよ!電車で行くから悪いよ!」


「何が悪いんだよ?いく場所は一緒じゃんか?」


「そうだよ、りおなちゃん!私も麗のバイクで一緒に行くんだから!」


「ももかちゃん!うん!ありがとう!」

「響くん凄い人気あるのに、彼女でもないのに、凄い悪いなって思って!」


「何言ってんのよ!りおなちゃんの方が、今SNSで凄い人気なんだからね!」

「この前のステージのやつと、音楽室のセッションアップしたら、もう大変な反響だよ!!」

「この娘は誰だ~?って」

「響ちゃんの方が、りおなちゃんのファンに刺されちゃうかもね?キャッハ!」


「何がキャッハだ!俺もSNSで流れてんだろう?俺はどうよ?」


「あ~?全然お話なりません!」


「何お~?」


「キャッハ!次は女子家庭科なんで、じゃあね~!」


「じゃあ、響くんまた後でね!」


「おう!」


ももかと、りおなは家庭科室へ移動する。


「ももかちゃん、ちょっとトイレ寄ってくるね、先に行ってて!」


「分かった!」


りおながトイレに入ると、中に二年生のヤンキーの女生徒達がたむろってた。


「あれ?コイツじゃね?狂霊の響に色目使ってる女!」


「あっ?そうだよコイツ!可愛い子ぶって、引っ付いてる女?」


「何かムカつかね?」


ヤンキー女がりおなを囲んできた。


「やめて下さい!」


「何もしてねぇよ!」

「どうやって響くんに言い寄ってンだ?」

「色目使ってるわりには、スカート長ぇ~じゃんよ!」

「うちらが、切ってセクシーにしてやんよ!」


ハサミを取り出し、膝位の位置からスカートを切り始め、最後に腰に向けて縦にスリットのように切り込みを入れられてしまった。


床に座り込む、りおな。


「これに懲りたら、響くんに近づいて、色目使うんじゃねぇぞ!」


と言ってヤンキー女達は出ていった。


りおなが、教室に来るのがあまりに遅いので、気になったももかが、女子トイレまで、見に来ると床に座り込むりおながいた。


「りおな!大丈夫?なにがあったの?」


「二年生のヤンキーの先輩に、響くんに近づくなって、スカート切られちゃった!」


「怪我は無い?大丈夫?」

「ちょっと待ってて!今ジャージ持ってくるから!」


ジャージに履き替え、ももかと実習室に行った。

今日の実習は運良く裁縫だったので、先生に事情を説明して、ももかは、りおなのスカートを直すことに。

その手際の良さといったら、先生も脱帽するほどの腕前であった。


「りおなちゃん出来たよ!ちょっと丈が短くなったけど、私と同じくらいの長さだから、逆に可愛いよ!」

「でも、縦にハサミ入れられた所が、ギザギザに切られたから、目立たないように縫ったつもりだけど、近くで見るとわかっちゃう!」


「ももかちゃん、本当にありがとう!」


授業が終わり教室に戻ると、響と麗に報告した。


「りおな大丈夫か?」

「スカートそれくらいの丈の方が俺の好みだよ!」


「でも、縦にハサミ入れられた所が、ギザギザに切られたから、縫い目がやっぱりわかっちゃうんだよね!」


ももかがそういうと、


「ちょっと待ってろ!」

と言い、響は自分のズボンの太腿辺りをカッターで縦に切り込みを入れた。


「ちょっと響ちゃん、何してるのよ?」

とももかが言うと


ジャージに履き替え、

「ちょっと売店行ってくるから、ももか切った所、白い糸で、格好良くギザギザに縫っといて!」


と言って出ていった。


ももかは響のズボンを縫い始めた。

丁度縫い終わった位に、響が戻ってきて、

「これ付けようかと思って」

と大きめのカラフルな安全ピンを持ってきた。


「ももか、白い糸で縫った所に、安全ピン色ちがいで三つ位つけたら、格好良くない?」


「パンクっぼくて!どうよ?」


「うん超かっこいい!」


「これ、りおなの安全ピン!オソロで良くない?」


りおなは、思わず涙が溢れてしまった。

「響くんありがとう!ももかちゃん本当にありがとう!

麗君も、皆ありがとう!」

「ももかちゃん、お願いがあるの!私のスカートも、白い糸で上からギザギザに縫って貰える?」


「良いよ!任しておいて!」

「私もやっちゃおう!私は赤の糸で!麗も私とオソロの赤の糸やる?」


「イエーイやるやる!!」

「超かっこいいじゃん!」


順々にスカートとズボンをカスタムし終わる頃に


「りおな~!ももか~!何か大変だったんだって?」


小倉 舞がやって来た。

「あ~何そのスカートとズボン?超可愛いんだけど?」


「どうよ!俺のセンスは?」


「うん!スッゴい可愛い!私もやるやる!!」


「それはそうと犯人分かったよ!二年C組のヤンキー女三人組だよ!」

「仕返しに行くよー!」


流石クイーン情報早いね?


「まてまてまてぇーい!!キャッキャツ!私もいくいくいく~!」


「また、一番ヤベーのが来たぞ!」


「何で和美まで知ってるのよ?」


「何かね!色々な人が教えてくれたの~!キャッキャツ!」


「和美やり過ぎちゃ駄目だかんね?わかってる?」


「はーい!」


「お前らやりに行くの?」


「当たり前じゃんねぇ?女は舐められたらいけないのよ!」

「響くんも、麗くんも手は出さないでね!」


「おー分かったよ!」


「りおな!何か言われたら、私の彼の事気安く話すんじゃねぇっ!て言っとけ!」


「えっ?言いの?本当に言っちゃうからね?」


りおながまた、泣き始めた。


「りおなちゃん良かったね?響ちゃん、私にはそんな事言った事無いくせに!!」


「ばーか!ももかお前には麗がいつも傍に居るだろ?」


「だって、麗はアホだから、そんな気の効いた言葉なんて出てこないし!」


「皆して、アホって言うな!」


「男どもが、出てきたら呼びにこいよ!」


「うん!分かった!」


1年女子四人組が二年のクラスに乗り込んで行った!!


ガラガラ

「チィース、不細工な三人組の先輩達います?」


例の三人組がこっちを向く

「何だ?お前ら?」


「キャッキャツキャー!ウケる~!すんごい不細工!!」

「これじゃあ、響くん達に鼻もかけてもらえないに決まってンじゃんか?」

写メを取りながら、ガンガン和美がぶっ込んでいく。


「先輩方、りおなのスカート切ったの誰?」

と言いながら、ももかはハサミでスカートを下から上まで一気に切断した!スカートがはだけ落ち、あわれの無い姿に!その場でしゃがみ混んでしまった。


和美がその姿を写メにガンガン納めていく。

「ウケる~!超早業だったね~!」

「和美にもやらせて~!キャッキャツキャー!」


他の二人も恐怖で身動きが取れなくなってる


舞が口を開く

「あんたら、うちらに手を出してただで済むなんて思って無いよね?あんたらの男ども連れてきても構わないよ!」

「でもね、私の一声で何十人って男達が動いてくれるからね!だてにクイーンて呼ばれてた訳じゃないからね!」

「あんたらの身体で良く分からせてあけるよ!」


完全にヤンキー女達は戦意喪失しているのにも関わらず、和美はハサミで制服を切ってやりたい放題


「ももか見てみて~!スカートお尻の所、ハート型にカットしてみたんだけど、どう?キャッキャツ!」


「超ウケるんですけど~!」

「先輩これでモテモテっすね?キャッキャツキャー!」

「ブラウスの胸元もハートにしちゃった!」

「視線釘付け!!」

「これで響くんの視線も釘付けかもね~?キャッキャツ~!」

「先輩達写メ出会い系にアップしといたから、ファンがいっぱい出来るかもね?良かったね?キャッキャツ~!」


「あんたら、次私達にちょっかい出したら、こんなもんじゃ済まさないよ?分かった?」

「りおなちゃん、何か言ってやんな?」


「先輩達さっきはお世話になりました。私の彼、泉響に何か伝えたいなら、伝えておきますのて、私にはっきり言ってくれますか?」

「それと、私の彼に色目使ったり、ちょっかい出すのはやめてもらえますか?」

「次は私も容赦しませんので!」


「イエーイ、りおな最高!あ~楽しかった!!」

「先輩また、遊んでね~?今度は、私が美容師さんして上げるから、待っててね~?キャッキャツキャー!」


「和美やっぱりお前が一番ヤバいわ!」


「すみませんでした!」

ヤンキー女達は、号泣しながら、震えながら何度も土下座していた。

周りにいた、男達も、あまりの凄惨さに固まって動けず、ただ見ているだけであった。


「さて、帰ろうか?」

「りおな、あんたも言うね!」


「皆のお陰でちょっと強くなれた、ありがとう!」


「たまには、私達も暴れ無いとね?あ~すっきりした!」


「和美もたまには暴れないとな~!キャッキャツ!」


「あんたはいつも暴れてるでしょ!」


この一件により、今まで以上に結束が固まった四人であった。

また、学校中に恐れられるようになってしまった。







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