頑張れ頑張れ！山田太郎！
山岳中学の山田太郎が同じ学校に入学していると聞き、皆で会いに行くことに！
皆にからかわれ、キレた山田は響に喧嘩を売り、響にとって禁句を言ってしまう。
山田太郎と響の喧嘩はどうなるのか？
パラリラ！パラリラ！
「朝っぱらから、何処の暴走族だよ？」
「普通、学校の目の前で、ホーン鳴らすか？」
「こういうアホな事を平気でやっちゃうのは、アイツしか居ねーだろ？」
「おっはー！今日も元気ブリブリ～？ギャッハッハッハ～！」
「やっぱり、信也と和美だよ！」
「朝からテンション高ぇーな！」
「そうそう！響ちゃん、麗、知ってる？」
「山岳中の山田も、うちの学校に入学してたって？」
「マジで？全然見てないし、この前の乱闘の時も居なかったじゃん？」
「それが、マジウケんだけど！あの乱闘の時に一番最後に登場して目立とうとしたらしいんだけど、ちょうど、うちらが帰った後、生徒指導の体育教師が居る所で、倒れてる二年に向かって、啖呵切ったんだって！」
「俺が相手だ～！俺が一年の山田だ～！」って
「ギャッハッハッハ～！マジウケんだけど！」
「それで、生徒指導の先生にお前がやったのか？って捕まって、職員室で二時間正座させられてたんだって！」
「超ウケる～！キャッキャツキャー！」
「マジで？山田ヤベーな？」
「誰よりもアホかも知れないな？」
「授業始まる前にどんなヤツか見に行って見ようぜ？」
「賛成～！」
単車を停めてある駄菓子屋から学校へ！
ただ歩いてるだけで、他の一般生徒が避けていく！
「何か、私ら避けられてない？」
「オッハヨ～ン！！」
「ウケる～！バリバリシカトされてる～！」
「響くん達が、初日から暴れ過ぎるから～！」
「私まで野蛮に見られてんじゃん？キャッキャツ！」
「イヤイヤ、和美が一番ヤバいって思われてると思うぞ？」
「ギャッハッハッハ～！毎度の事だけどね！」
「つーか、山田って何組？」
「知らん！まあ、端から探して行けば良くない？」
四人は１年Ａ組から、見て見ることに！
ガラガラ
「ちぃーす！山田 太郎居る～？」
すると、後ろの方から
「お前ら何やってんだよ？うちのクラスに山田は居ねぇよ！」
「あ？キングじゃん？」
「今、山田 太郎ツアー中だよ！王将も一緒に行っちゃう？キャッキャツ！」
「和美！人を餃子屋みたいに呼ぶんじゃね！」
「マジウケんだけど！あっ舞、おっはー！」
「和美テンション高いね！私も山田太郎見てみたい！」
「入学当日、何もしてないのに職員室で正座させられてたんだってね？ヤバすぎだよね！」
「舞、何でその話知ってる？」
「女子の中で凄い話題なんだよ！ほら、皆は暴れたいだけ暴れて二年あっという間にやっつけて、話題になってたんだけど、一人何もしてないのに、犯人にさせられ、職員室で正座させられた男って！」
「ヤベーな？人気独り占めじゃん？ハッハッハ」
「うっしゃー！！次、Ｂ組行くべ！」
山田太郎ツアー、参加者6人に増えＢ組へ。
そこは、ドラゴンのクラスだった。
ガラガラ
「ちぃーす！山田 太郎居る？」
「何だ、お前ら大名行列か？うちのクラスの奴らマジビビってんぞ？」
「おー竜太！お前Ｂ組だったんだ？」
「山田太郎ツアー！お前も一緒に参加すっか？」
「なんだそりゃ？」
「今をトキメク、皆のアイドル山田太郎を見に行くぞ～！おー！！」
「キャッキャツ！マジウケる～！」
「何か知んねぇけど、俺も見に行ってみっか？」
「つーか、山田って何でドカベンてアダ名なの？」
「知らねーよ！ギャッハッハッハ！全然強そうなアダ名じゃないしー！！」
「うっしゃー！！ 次Ｃ組！！」
ガラガラ
「ちぃーす！山田 太郎居る？」
「ていうか、この組には居なくね？うちらのクラスだし！」
「響ちゃん、麗！あんた達また何やってるのよ？」
「おう！ももか！ お前も一緒に来いよ！山田太郎ツアー！」
「何それ～！ちょっと面白そうなんだけど！！」
「行く行く～！」
こんな調子で、各クラスを巡回！！
教室では、朝礼が始まっているのに、お構い無し。
「コラ～！お前ら何やってる？」
「早く教室に戻れ～！」
「はーい！」
他の生徒達は呆気にとられていた。
最後のクラスＨ組へ！
ガラガラ
「ちぃーす！山田 太郎居る？」
１人の生徒が反応する。
「あっ？俺に何か用か？」
身長190センチ近くはあるだろうか？とても大柄な体に、オールバックの男が、睨み付けてきた？
「ギャッハッハッハ！お前が山田太郎か？会いたかったぜー！なんたって、今一番女子達の話題を釘付けにしてるって男だかんな！」
「キャッキャツ！ウケる～！生山田太郎！」
ガンガン、和美は写メを撮ってる。
相変わらずである。
「お前ら、俺を舐めてんかよ？」
山田がキレ始めた。
「太郎ちゃん、ヤバいよコイツら！ここら辺の各中学の頭達じゃんよ？」
「いくら太郎ちゃんでも、無理だよ」
「うるせぇ！うんな事分かってんよ！」
すると、キングが口を開く
「いや、山岳中のドカベンが同じ学校だって聞いてよ。会いに来たんだよ！」
「俺も、お前らの事は知ってんよ！」
「お前が、一中のキングだろ？」
「二中のドラゴンに！お前らが狂霊だろ？」
「で、お前がクレイジーピエロだろ？」
「おー良く知ってな？お前の隣に居るやつは？」
「コイツはガキの頃からの連れで、里中 智てんだ。」
「おー宜しくな！ところでよ！皆疑問に思ってることがあってよ、何でドカベンって言うんだよ？」
「おーそれは、ガキの頃、野球やってたんだけどよ、少年野球の監督がつけたんだよ！何でも、昔の野球漫画の主人公と同じ名前だって言うのでよ！それから、ずっとドカベンて呼ばれてたんだよ！」
和美が携帯で何かをググってる！
すると、携帯から、音楽が流れてきた！
「頑張れ頑張れドカベン！や～まだ た～ろお～！」
一同大爆笑！！
「何その歌～！超ウケる～！」
「腹いてぇ～！それが、ドカベンの歌なんか？」
「ヤベー！お前テーマソング持ってるんかよ？大物過ぎんだろ？」
「ひーひー！腹筋痛すぎ～！」
「ま、まさか、お前の連れもドカベンに出てないよな～？」
「ギャッハッハッハ～！流石にそれはないだろう～？」
和美が里中智 ドカベンとググってみると？
「キャッキャツ！ウケる～！ピッチャーじゃん？」
「ヤバすぎ～！神ってる～？」
一同更に、大爆笑！！
クラスの一般生徒達も、クスクスと笑いを堪えている！
「てめえら！！」
山田が再度キレ始めた。
「あ～あ、面白かった！！」
「さて、戻って勉強すっか？」
「やっぱ、山田に会いに来て正解だったな？」
「おう！コイツはもってるな！」
「今日いち面白かったべ？」
「じゃあねぇ、太郎ちゃん！！まったねえ！」
「てめえら、まて、帰るんじゃねぇ！！」
「俺と勝負しろ～！」
「タイマン張れコラー！」
ドカベンぶち切れである！！
「うるせぇな！分かったよ！放課後、体育館裏な！」
「誰が良いか選んでおけよ！」
響達は笑い過ぎて、大満足で教室に戻って行った。
「響ちゃん、今日は水曜日だから、お店のステージ18時からだよ！喧嘩してたら、間に合わないじゃん？」
「あっ！ヤベー忘れてた！ワリイ、俺と麗パス！」
「バイトあんの忘れてた！」
「キング宜しく！」
「俺も今日はパス！今日は舞の誕生日だから、色々と付き合わされるんだよ！」
「舞誕生日おめでとう！キングに目一杯おねだりしちゃってね～！」
「うん、ありがとう！今日は私のお供だから、太郎ちゃんは竜太君に任せるね！」
「ワリイけど、俺もパス！今日はCBXのデュアルカウル塗装仕上がってくっから！」
「あんな熊夫にかまってる暇ねぇよ！」
「外装組んだら、後は軽くセッティングして、完成だぜ！」
「喧嘩なんかしてる暇はないの！」
「じゃあ、俺がやってやんよ！！ギャッハッハッハ」
「おー信也頼んだぜ！でも、大丈夫か？かなりの熊夫だぞ？」
「ギャッハッハッハ！余裕余裕！任せとけって！」
「まぁな！普段はただのイカれた奴だけど、喧嘩はむちゃくちゃ強えかんな！大丈夫だろう？」
「おー任せとけって！ギャッハッハッハ！」
・・・・・
放課後
体育館裏には、山田太郎と里中智が気合い入れてスタンバっていた。
「俺が一番強えんだよ！ボッコボコにしてやるからよ！」
「今度から舐めた口きけねえようにしてやる！」
「里中、動画録っとけよ！俺が一番強えって事を学校中に分からせてやっからよ！」
「太郎ちゃん、任せとけって！でも、奴ら遅くね？」
「もう、一時間位待ってっけど？」
「まだ、教室でなんかやってンじゃねぇ？ちっと見てくっか？」
二人は校舎内に戻り、教室を見て回るが人影はなかった。
「アイツら～！バックレやがった！」
「ゼッテー許さねえ！」
山田太郎ぶちギレであった！
その頃、クレイジーピエロは！
「和美？何か大事な事忘れてるような気がすんだけど？
何か分かる？」
「え～？知んない？」
「そんなことより、どっか流しに行こうよ！」
「何か今日も最高に楽しかったような？何かあったっけ？」
「まぁいっか？キャッキャツ！」
どこまでも、可哀想な山田太郎であった。
翌日、皆は信也と山田太郎のタイマンがどうなったか、気になって仕方なかった。
「響ちゃん、どっちが勝ったかな？」
「わかんねぇな？山田も相当強そうだかんな？」
「おっ！信也来たぞ！」
「信也～！どっち勝った？お前めちゃくちゃ綺麗な顔してんじゃん？お前が勝った？」
「あっ？何の事？」
「山田とのタイマン！」
「あっ？忘れてた！！」
「忘れて、和美と流しに行っちゃった！ギャッハッハッハ！」
「マジで？和美も忘れてた？」
「和美なんか端から頭にないし！ギャッハッハッハ」
「たく、しょうがねぇな～！」
「山田ゼッテーキレてんぜ！」
単車の爆音が近づいてきた。
「おー竜太CBX仕上がった？超かっこいいじゃん！」
「デュアルカウル！RPM菅！イケテんね！」
「だろう？もう最高だぜ！放課後流しに行かね？」
「おー行こうぜ！！」
「それはそうと、信也タイマンどうだったよ？」
「それがよう、忘れてバックレて遊びにいっちゃったんだって！」
「本当にしょうがねぇ奴だな！」
「山田カンカンだぜ！朝から喧嘩売ってくるんじゃね？」
「まぁいっか？」
「信也どうだったよ？」
キングが寄ってきた。
「忘れてバックレちゃったんだって！」
「はぁ？マジかー！面白過ぎんな？」
「あ～あ山田ぶちギレだよ！」
「まあ学校行ってみるべ？」
昇降口で仁王立ちの男が居る。
山田 太郎がぶちギレて響達を待ち伏せしてたのであった。
「てめえら、昨日はバックレやがったな？」
「舐めやがって、ぶっ殺してやる！！」
カンカンである。
「おーワリイワリイ！」
「昨日は皆用事で忙しくてよ！」
「また、今度な？」
「今から、タイマン張れコラー！」
あんまりにも、鬱陶しいので、響達もイライラし始めた
「タイマン張れ張れ、うっせえ野郎だなあ？あんま、舐めんなよ？コラ！」
山田がその言葉を聞いて、さらにキレ上がり、言ってはならない言葉を響に言ってしまった。
「チビが舐めやがって、てめえみてえなチビが俺に勝てっと思ってんのか？何が最強だ？やってやんよチビ！」
ブチッ！！
響の電光石火の蹴りが、山田の顎を砕いた！
一撃で、その場に膝をついた山田に、目に捕らえらないほどのパンチと蹴りが、急所目掛けて容赦なく襲いかかる！
「誰がチビだコラー！おー言ってみろコラー！」
「死ねコラー！おー死ねコラー！」
完璧にぶちギレモードの響！！
響にとって、チビは禁句であった！
「おい、響ちゃんぶちギレちゃったから、皆近づかない方が良いよ！あーなったら、誰も止められないから！」
「久しぶりに狂モード見たなあ！絶対あの一言は言っちゃ駄目だな！」
山田は一発も返すことも出来ずにサンドバッグ状態！！
とうとう、失神してしまった。
「何寝てんだコラー！立てコラー！」
「流石にこれ以上はヤバいだろう？」
そこへ、ももかが登場！！
「響ちゃん、もう終わり！！響ちゃんの勝ちだから、一緒に教室行こう？ねっ？」
「あっ？ももかか？こいつムカつき過ぎっからやり過ぎちゃったよ！」
「おう！教室行くか？」
「響ちゃんは、ももか居ないとやり過ぎちゃうんだから、駄目だかんね？制服破っても、もう縫ってあげないからね？」
「ワリイ、それは困るから気をつけんよ！」
「初めて響ちゃんの狂モードみたよ！あれはヤバすぎんな？キングが負けたって聞いた時、マジかよって思ってたけど、納得だな！」
「竜太、コイツらむかつくほど強えかんな！麗の霊モードもヤバいかんな！」
「マジかー？」
「でも、流石、響ちゃんだよな～！」
「あの山田が手も足も出ないでぶっ倒れたかんな？ヤバいよね～？ギャッハッハッハ～！」
「あ～あ！山田太郎スクラップになっちゃったじゃん？キャッキャツキャー！」
「久しぶりに響くんのマジ喧嘩見ちゃった！！マジヤバいよね～？」
「御愁傷様！チ～ン！キャッハ！」
入学早々災難続きの山田太郎であった！！
